ほおっておいても壁から逃げてしまうので、これを減らすのはなかなか難しい話です。ためしに、冷蔵庫の扉に、プチプチ(正式名称は知りませんが、包装材として使われているビニールのプチプチやってつぶして遊ぶやつ)を張ってみたことがあるのですが、どれだけ効果があったのかはよくわかりませんでした。確かに表面は冷たくなくなりましたので、きっと効果があるのでしょう。(すみません、あんまり自信がありません)
ちなみに、プチプチを張るとしたら必ず扉だけにしてください。側面や裏面は、前回も書きましたが、熱の逃げ口になっていますので、プチプチを張ることによって、余計に電気を食うことになってしまいます。なお、壁を通して熱が逃げるのは、中の温度と外の温度の差があるためです。それではどうしたらいいかというと、外の温度をわざわざ下げるのも難しいでしょうから、中の温度をあげることにしましょう。一応冷蔵庫の目安は5度となっていますが、かならずしもこれにこだわる必要はないのかもしれません。もちろん、あまり高い温度だと冷蔵庫の役目を果たさないことも考えられますので、そのあたりは適当に判断してみてください。
ちなみに冷蔵庫が断熱の機能を果たすことから、北国では野菜を凍らせないために冷蔵庫の中にいれるという話をよく聞きます。つまり部屋の温度が下がっても、冷蔵庫の中は一定の温度を保つことになるわけですね。最近の家は全館暖房になっているから、もしかしたらそんな世界とは縁がないのかもしれませんけれども。
最近の冷蔵庫が非常に効率よくなっているということですが、一つの改善点として、壁の断熱がしっかりできていることがあげられます。たぶん断熱材が厚くなっているのでしょうが、ひとつ心配なのは、断熱材を作るために使われている代替フロンの量も増えてしまったのではないかという点です。代替フロンも温室効果に影響を与えますので、できればフロン類を一切使わずに冷蔵庫を作ってもらえたらいいんですけれどもね。某会社などはテレビのコマーシャルでも、フロンを一切使わない工場ができたということを宣伝していますが、家庭用の冷蔵庫だってやればきっとできるはずなんですがね。
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