冷蔵庫には月あたり消費電力が記載されていると思います。これが多いほどエネルギーをたくさんくって、電気代が高くつくわけです。どのくらいになるでしょうか、ちなみに私の1990年製の小型冷蔵庫の場合には、27kwh/月となっています。この値の測定方法は、日本工業規格で決められているのですが、やっかいなことに1995年10月以降とそれ以前と異なっているのです。さらにやっかいなことには、同じ値が出てくるものではなく、方法が変わったことにより1.4倍くらいの大きな数値になっているのです。どちらが比較的実際の消費量に近いといったら、私の下宿の冷蔵庫の場合には新しい方法のほうが近い感じです。つまり、年間通してみると40kwh/月程度は消費しているようです。
昔の測定方法(A法)の場合には、夏と冬の2種類を考え部屋の温度を調節した後、ドアの開け閉め回数などを決めて、消費量を計算しています。一方、新しく変えた方法では、部屋の温度を一定にして、ドアの開閉もない状態で測定をしています。どちらかというと、以前の方法のほうが実際の使用状態にあってるような気もするのですが、国際的な基準にあわせるために変えられたようです。
非常にやっかいなところですが、もし買い換えのときに、その効果を考えてみるにあたっては、測定方法が変わっていることを頭に置いて下さい。例えば私の冷蔵庫は27kwh/月ですが、これは今カタログに載せられているどんな冷蔵庫よりもエネルギー消費量が少ないことになってしまいます。実際にはそんなことはなく、27を1.4倍してからカタログの値と比較する必要があるわけです。
すると、400Lの大型冷蔵庫に買い換えたほうが、3割近くエネルギー消費量が減ることになります。ところで、冷蔵庫は夏と冬とどちらがエネルギー消費量が多いでしょうか。これは当然のことながら、夏のほうが多くなります。外の気温が高いですから、冷やすためには余計エネルギーが必要ですし、麦茶などを出したりする回数も増えるでしょう。
下宿で消費電力を調べたところ、おおよそ冬の2倍近い電気が夏に消費されていました。ほとんどモーターは動きっぱなしの状態です。(夏が55kwh/月、冬が30kwh/月程度)。もっとも、私の下宿は夜でも30度を下回らないという、冷蔵庫にとっては過酷な条件だったようなので、冷暖房の効いている家庭では様子が違うかもしれませんが・・・・。
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