ひのでやエコライフ研究所  かんきょうもんだい一日一言

 手元スイッチの使い心地

1999年5月15日
  「待機電力」ということばが省エネのキーワードになっています。電源のスイッチは切っているのですが、時計を維持したり、リモコンを待っていたりするために、完全に電源が切れておらず、わずかながら電力を消費している家電製品が大部分となっています。テレビしかり、エアコンしかり、ビデオしかり。これらは小電力ながらもつもりつもって、家庭全体の消費電力の1割を占めるほどになっていると言われています。対策として、「使っていないときにはコンセントから抜きましょう」という取り組みが提案されています。

 しかし、なかなか裏にあるコンセントまで手を伸ばすのは面倒。しかも、コンセントはあまり頻繁に抜き差しするように作られていませんので、いずれかみ合わないようになってしまう可能性があります。

 そこで登場するのが電気屋で1000円ほどで購入してきた「手元スイッチ」(本当の名前はよく知りませんが・・・)。スイッチつきの延長コードみたいなものです。延長コードはそもそも、コンセントをのばしてくるものですが、手元スイッチの場合には、コンセント自体は差込プラグのすぐうしろについており、スイッチが遠くまでのばせるようになっています。
 要するに、テレビの裏にあるコンセントに手が届かないときに、このスイッチを使えば、手元で主電源のON・OFFができるという次第です。

 なんとも横着な装置のようですが、使ってみるとこれはなかなか心地よいものです。スイッチはちょうど、こたつのスイッチのような形になっています。ちょうど手の平にぴったりくる大きさで、これでカチカチやるとなんとも「ああ電源が切れた、幸せ」といった実感がわきます。リモコンでテレビのほうを向け、ゴムのスイッチをさわって、ちゃんと赤外線が飛んでいるのか心配しながら、「よくわからないけれど消えたようだ」というのとは、充実感がまったく違います。
  たしかにテレビにも、「押したのかどうかわからないくらい、実感の伴わないスイッチ」が付いていますがこれでは主電源を切ることはできません(リモコンが操作できるタイプの場合には)。その隣にこのスイッチを置いておけば、きっとこちらのほうを使いたくなること間違いなしです。
 

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