ひのでやエコライフ研究所  かんきょうもんだい一日一言

 缶ジュースの消費エネルギー

1999年5月17日
   道ばたのどこにも置いてある缶ジュースの自動販売機は、冷蔵庫を日向に置いてあるようなものですから、家庭の冷蔵庫とは比べ物にならないくらい大量の電気を消費しています。日本全体では200万台もあると言われ、原発およそ一基分の電気を消費していると言われています。

 しかしそれにも増して、実は缶ジュースの缶を製造するためにエネルギーが消費されています。どのくらい資源を使っているのかというと、およそ缶ジュースの中身分くらいの石油が消費されているくらいの勘定になるようです。これはテレビに換算するとおよそ20時間。テレビを20時間がまんするのと、缶ジュースを1本がまんするのと、エネルギー消費量は同じなのですが、あなたならどちらを選びますか?

 ですから、健康的に自動車も使わずにハイキングに出かけて、すがすがしい空気を吸いながら、道ばたでのどが乾いたとジュースを1本買ってしまうと、一日中家でごろごろしてテレビをつけっぱなしにしているよりも、多くのエネルギーを消費してしまうことになるのです。後者のほうがエネルギー消費が少ない生活ということになります。
 別にハイキングが悪いと言っているわけではなく、あくまでも缶ジュースが悪いのです。これで水筒にお茶を入れて持ち歩いたら、完璧なんですけれどもね。
 

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