ひのでやエコライフ研究所  かんきょうもんだい一日一言

 田舎でのごみ処理

1999年5月19日
  京都大学でリサイクル研究会という会がもう6年くらい続いているのですが、今回は京都府立大学で助手をしている山川さんの担当で、昨年の卒論指導で調査した兵庫県村岡町の報告でした。

 テーマとしてはごみの有料化によってごみの量が減ったのかどうか、減ったとしたらごみに出さずにどう処理したのか、というものです。よく有料化したらごみが減ると言われてはいるのですが、理由がなかなかはっきりしていないのが実状です。
 村岡町では、有料化をしたりやめたりしていたのですが、止めたときの理由として「ごみの不法投棄が増えたから」という理由が掲げられていたということで、その実態を調査したものです。

 ごみが散乱していて不快に感じている主な場所としては、川があげられていました。ただ、ごみ収集を始める以前から比べたら問題は解決の方向に向かっているようです。昔は川にごみを捨てる習慣があったものが、だんだんごみ収集などに出すように変わっていった感じです。

 面白いのは今でも台所のごみなどを中心に、川に流している習慣が一部で残っているということです。昔は洗濯や野菜洗いに使っていた用水が家並のすぐ前を流れており、昔からの習慣でやさいくずなどをここに流しているそうです。まあ田舎ですから、いずれ川がきれいにしてくれるのは事実かもしれません。しかしその下流にダムができており、結構そのまま流れてくるみたいですね。
 畑から雨で流れ出す野菜も、台所で排出される野菜も基本的には同じですから、田舎の感覚として川に流しても大丈夫という感覚はよくわかります(^^)。ただ人が多くなってきたらこういったこともできなくなるんでしょうね。まして都会では決して許されないことかもしれません。
 だいぶぶんの世帯で行われているようですが、畑へ返したほうが望ましいかもしれませんね。

 有料化によってごみが減ったというのも、こうした「畑へ返す」とか「川へ流す」といった昔ながらの処理方法が復活したために減ったようです。ただ最近はさすがに「自家焼却」はダイオキシンの問題が大きく取り上げられて以来、少なくなったようです。
 

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