ひのでやエコライフ研究所  かんきょうもんだい一日一言

 環境教育学会への参加

1999年5月23日
  環境教育学会というものがあり、参加してきました。3月までいた研究室の教授も参加しており、なかなかいい雰囲気の学会だということは耳にしていました。学会というと、どこぞのお偉い先生方が議論し合うイメージがあるのですが、この環境教育学会は、現場で教えている学校の先生が多く参加してきており、体験談などを報告していて、なかなか聞いていても楽しいものです。うちの教授(ハイムーン)もひとこまマンガを展示して、マンガを環境教育にいかに活用するかを説明していました。始めての参加でしたが、なぜか知り合いも多く出会い、その点でも楽しませてもらいました。

 以前はNGOとしての参加も多かったそうですが、最近は学校の先生や研究者ばかりが集まる場となってしまい、全員が集まる場所で大きな問題点として指摘されていました。環境教育はいわば生涯教育でもあるし、子供のしつけとしても重要なわけですから、もっと一般の人が参加してもいいと思うんですけれども、なかなか「学会」という場はまだまだ敷居が高いようです。私がよく顔を出している廃棄物学会も、対象が「ごみ」であるために市民参加が望まれており、市民部会なども立ち上げられているのですが、「どうごみを減らすか(市民)」のテーマと、「どううまくごみを処理するのか(業者・研究者)」は完全に分かれてしまっているような傾向が見られます。
 どう家庭でしつけをしているのか、というテーマなどは学会に発表して討論して、社会的に共有していくべきことだと思うのですけどもね。

 別に学会で発表したからといって、偉くなるわけでも、ご褒美がもらえるわけでもないのですが、自分の取り組みを発表することを通じて自分が何を考えていたのか、何が成果なのか客観的に整理することができ、他の人のアドバイスももらえますから、メリットは大きいと思います。特に環境教育学会などは、受け入れ体制も比較的できているほうですので、機会があったら顔をだしてみるのもいいかもしれません。
 

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