環境市民から、京都市内のスーパーの環境調査を行い、環境にいい買い物の情報を満載したガイドブック、「グリーンコンシューマーガイド1999・京都」が発行されました。京都市内のお店を調べていますが、「どのような視点で商品を選んだらいいのか」という情報は読みがいがあり、京都市外の人にも好評だというお話です。ご注文は、環境市民へどうぞ。日本ではじめての環境の視点からのガイドブック「かいものガイド」が京都で発行されたのが1991年。私はその次の号:1993年版の作成に関わらせてもらいました。それから全国各地で50冊以上の冊子が出ているという話ですが、京都では6年ぶりの発行になります。満を持しての発行で、老舗として恥じない画期的なものをということで、かなり苦心していたようです。
ちなみになぜか私も今回のガイドの作成スタッフに名を連ねていますが、最初の頃にしか顔を出さなかった「不良スタッフ」です(^^;)。はずしてもらった方がよかったんですが・・・・・。私がかかわっていた当時のものは、市内にあるスーパーマーケットを環境の視点から調査して回り、「牛乳パックはどのお店でリサイクルしているの?」「再生紙を購入したいけど、どのお店に置いてあるの?」といった疑問に答えるための情報集として位置づけていました。環境のことに取り組みたいけれど何を選んだらいいのかわからない、という市民の意見が多かったこともあります。本来グリーンコンシューマーのベースとしては、「環境にいい買い物をすることによって、社会が変わっていくよ」という考え方があり、それをサポートするために市民向けに必要な情報を提供したつもりでした。ところが、「環境の視点から市民がスーパーを評価した」という奇抜性のほうが話題となり、市民よりも小売店のほうに与える影響のほうが大きかったようです。そりゃお店にとっては、今までは市民は「安いもの、便利なもの、新鮮なもの」を選ぶはずだと思っていたところへ、「環境」という意外な視点から評価されてびっくりしたということがあるようです。
インパクトはなかなか大きかったようで、「どうしたら高く評価してもらえるでしょうか」などと、問い合わせてくるスーパーもあったようです。今回は「健やかに生きるための食べ物」、「安全に暮らすための日用品」、「ごみを少なくする売り方」の3編に分けて、詳しく環境にいい買い物はどういうことか書かれて、お店を評価しています。私も知らなかったのですが、「マーガリン」よりも「バター」のほうが健康にいいなど、なかなか面白い記事が多いです。
さすがに生協は環境に強いですが、今回も栄光の環境度第一位に輝いたのは、「ヘルプ」という筋金入りの環境配慮スーパーです。なお93年の時にも堂々の一位でした。私のふだん利用しているジャスコ二条店も33位に入っており、比較的いい点なのですが、できたらもう少しがんばってほしいですね。
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