リサイクル市とは、卒業生から不要になった家財道具を引き取り、新入生に提供するという取り組みで、学生有志が毎年集まって、京都大学で1986年から続けられている活動です。リサイクル業者としての事務的な態度は避けて、「物を大切に使ってもらう」ことをメインに考え、随所で工夫を凝らしています。例えば、家財道具を出す卒業生には必ず「メッセージカード」に思い入れなどを書き込んでもらうようにしており、古くて安い物ではなく、思い入れのこもった物として新入生には選んでもらいたいと考えています。
自分がやっていたのはかなり前のことになりますが(実は今年も手伝ったのですが)、活動の報告書をまとめていますので、良かったら見てください。環境活動をやっていて非常にやりがいのあった、そして成果の大きかった活動の一つです。
年を重ねるごとに大規模になってしまい、認知度は非常に高まったのですが、最近ではストック場所の確保など問題を抱えるようになってきたようです。今年のスタッフは100人を越えたのではないでしょうか。ここまで大きくなると、ボランティアで続けていくのはちょっと怖い気もします。ぜひとも、大学当局や京都市さんには何かしらの協力をしてもらいたいものです。ちなみに今年(97年)の写真はこちらにまとめてあります。
(1997.8.22)
おかげさまで、今年も多くの卒業生にリサイクル市を利用してもらい、例年になく多くの物品を回収することができました。後述のアンケート結果からも、在学期間中からリサイクル市の存在を知っていた人が約半分おり、京大のリサイクル市も今年7年目でかなり定着してきていることが分かります。
しかし、今年提供に協力してもらった約70名の方も、卒業生全体からするとまだまだ一部の人でしかないのも確かです。卒業生は2500人程度ですから、頑張って取り組んだにも関らず40人に1人という数字にしかなりません。もちろんその中には、リサイクル市に出すまでもなく、自分で後輩に譲るなり持ち帰るなりして処置している人も多いと思いますが、卒業シーズンの3月になると粗大ごみが極端に増えるといった状況は依然変わっていません。
リサイクル市の目的として、無残に捨てられていく下宿用品をできるだけもう一度使ってもらえるように取り組むことがありますが、その視点からすればこれらの数は放っておけないでしょう。しかし、学生らしいリサイクル活動をするという意味では、人数は決して多くないにしてもリサイクルや使い捨て文化について深く考えてもらうことができれば十分だという見方もできます。
スタッフの力量と照らし合わせて、もっと大きくしていくのか、学生らしい活動をしていくのか、今後のリサイクル市の方針を考えていく必要があるようです。
回収状況について・・・・・
宣伝をして回収を開始したのは、2月の中旬からなのですが、実際回収の申し込みがあったのは、2月の下旬からでした。なかなか反応が遅くて3月の中旬まではなかなか回収申し込みが少なく、「今年は外れ年かな」とも考えていましたが、卒業式も間近の頃になると大量に回収の申し込みが入り、今度はスタッフの能力の限界になってしまいました。
1台の車で回収に回るとすると、1日10件が回収の限界です。かといって2台以上の車を動かせられるほどの力量はスタッフにはありません。ですから、回収の申し込みが10件を越えると、夜中までかかって回収することを覚悟することになります。今年も、卒業式直前の3月21日には、夜の7時半頃までかかって回収に回る羽目になってしまいました。
表1 回収した卒業生の数
回収日 回収人数 2月27日(土) 4人 2月28日(日) 3人 3月 7日(日 9人 13日(土) 3人 14日(日) 4人 20日(土) 12人 21日(日) 16人 27日(土) 8人 3月28日(日) 4人 計 63人 注1:この数字の中には在学生が若干名含まれています。
注2:回収申し込み書が資料として残っている人のみの数です。
注3:直接回収場所まで持ち込んだ人の数は含まれていません。
回収先の地理的条件・・・・
大学から近い場所に回収に回る場合は、運送にかかる時間もかなり節約できるのですが、なかなか都合よく近場の人ばかり申し込んでもらうわけにもいきません。時には、岩倉に下宿している人など片道だけで30分程度かかってしまう場合もあり、回収効率が悪くなることもしばしばです。よくもまあこんな遠いところから毎日通っているものだとただただ感心してしまいます。
しかし、それほど遠くから通う人は例外的で、大抵は車で(いくら迷っても)10分以内でたどり着ける場所にあります。
逆に、持ち込み場所からわずか数百メートルしか離れていない場合など、「自分で担いで持ってこい」と言いたくなってしまいます。
回収物品数・・・・・・・・・・
例年集められる物品の数は200から300程度です。余り数が少なすぎると、リサイクル市として寂しい物になってしまいますが、逆に多すぎても、ストックヤードの容量の問題や、リサイクル市開催場の広さなどの制約があり、問題として頭を抱えることになります。
今年は3月上旬まで回収申し込みが少なかったのがひびいて、物品数も伸びなかったのですが、3月中旬以降は大変でした。最終的にリサイクル実だけで350近く、リサイクル市を共催をした「つかいたおし」のグループと合わせると400近くになり、今まで7年間の最高ではないかと思います。
今年たくさん回収できた理由として、直接持ち込んでもらう場所を用意した事が挙げられます。例年は車で回収に回るのは週末しか受け付けていませんでした。そのため、週末がどうしても都合が悪いという人がいてこの制度を利用してもらったり、わざわざ回収してくれるまでもなく自分で運搬できるという人もかなりいたようです。
持ち込みも3月の末になってたくさん入ってくるようになり、週に2回以上見回って倉庫に収納しないと山積みにされるほどの状態になっていました。
また、申し込みによる回収を3月28日の日曜日に終えて、物品の整理やリスト作りを始めたのに、その後もたくさんの直接持ち込み物件があり、最終的な物品数は結局把握できずじまいでした。
表2 回収物品登録状況
登録週 登録数 累計 2月4週 27 27 3月1週 18 45 2週 64 109 3週 80 189 4週 120 309 4月1週 37 346 注1:登録台帳に記載された物品の数です。
注2:リサイクル市当日に持ち込まれた分は把握されていません。
表3 回収物品数の変遷
年 物品数 1986 1987 87 1988 191 1989 1990 1991 304 1992 131 1993 346
回収物品の分類・・・・・・・
リサイクル市には、下宿生活に必要なありとあらゆるものが集まってきます。しかし、不思議なもので、リサイクル市で揃えたいというものと、リサイクル市に出まわるものは多少差が出てくるものです。時代遅れになったものが出てくる、というのは仕方のないこととしても、結構下宿生活に必要とされる自転車やテレビなどがなかなか出まわらないというのはちょっと残念です。逆に、スチール机などは余ってしまうほどです。テレビや自転車などは社会人になっても必要ですが、机などはあまり必要としないというのがいわば当然の事で、その辺りにリサイクル市の限界があるのかもしれません。
こたつなどは大学生生活に絶対不可欠と言われているのに、なかなか出まわらないものです。勉強する机として、食卓として、麻雀卓としてなど、大学生の生活にはぴったりなのですが、社会人になっても使うという姿はあまり想像しにくいものがあります。まあきっと大学生活でこたつの便利さをかみしめて、手放せなくなったのでしょう。
リサイクル市に出される下宿用品が、その当時の下宿生活スタイルを表しているのは事実です。毎年コンスタントに出まわる机やこたつなどはありますが、特に電化製品は前の年と比較すると時代が変わっていくのが分かります。
冷蔵庫も以前は1ドアしかなかったのですが、去年あたりから2ドアが出始めて、今年は1ドアより多くなってしまいました。また扇風機が今年は少なく、冷風機とかクーラーといったものが出まわるようになっています。そして、電子レンジやビデオと行った比較的新しいものも市に並ぶようにりました。
これらは面白いことに、生協が新入生に配る下宿用品のパンフレットに載せ始めた頃入学した人が、卒業する時期になると、ちょうどその商品がリサイクル市に回るようになります。4年程度のタイムラグがあって、その時の人気商品が出まわることになります。
なお、型が古いことについてはそれ程問題にはなりません。出まわっている電子レンジなど、ひとりでは持ち切れないほど重たいものですが、それでも大人気でした。ただし、家具については例外もあります。ちょっと作りが悪いものについては、足ががたついたりするなどの点で問題になることがあります。これはリサイクルに限界があるというよりは、使い捨てを前提に作られた欠陥商品である点で抗議すべきかもしれません。
<電化製品部門>
冷蔵庫 21 (1ドア8 2ドア13)
洗濯機 12 (2槽式8 1槽式4)
こたつ 12
電気スタンド 7
オーブントースター 6
炊飯器 6
電子レンジ 5
扇風機 4
アイロン 3
冷風機 3
エアコン 3
そのほか
2点:電気ストーブ/電気コンロ/ビデオデッキ/ラジカセ/ミニコンポ/電話機
1点:ワープロ/パソコン/オルガン/テレビ/掃除機/布団乾燥機/2ヶ国語チューナー/電気カーペット/ポット
<収納家具部門>
食器棚 18
木製本棚 16
押し入れ整理箱 16
タンス 13
カラーボックス 12
オーディオラック 11(テレビ台を含む)
スチール棚 8
ロッカー 8(木製6 ビニール製2)
衣装ケース 5
整理だな 4
下駄箱 4
ホームラック 2
衣装掛け 2
鏡台 1
<机・ベッド部門>
机 30
椅子 23
ベッド 17(パイプベッド8)
座卓 3
バーカウンター 1
<そのほか小物部門>
ガスコンロ 10
カセットラック 6
こたつ布団 3
傘 3
自転車 2
なべ 2
カーテン 2
カーペット 2
そのほか
1点:カセットコンロ/かいものかご/ごみ箱/ほうき/やかん/食器水きり/すのこ/鳥篭/水筒/ 灯油タンク/スキーブーツ/ちりとり/桶/ふとん ほか
お金の問題
リサイクル市の活動はみな学生のボランティアによるもので、活動してもらった分をお金で支払うことはしません。せいぜい活動が終わった後にちょっとした飲み会を開く程度で、結局たくさんの剰余金がでてくることになってしまいます。
数年前リサイクル市を始めた頃は、車代などでお金がたまらなかったようです。特に、何年か前に1度、借りた車で事故を起こしてしまったそうで、弁償するために2年分のもうけがふっとんでしまったという話です。事故がまた起こりうることをにらんで、そのための準備金をいくらか貯めておく必要があると伝えられています。
幸い最近はその様な事故もなく、また車も生協から無料で貸してもらえることから、何も支出するものが無くなったというのが実情です。なけなしのお礼をした後は、16万円以上の剰余金が今年も生まれてしまいました。
収支(93年1月から5月まで)
収入 昨年度からの繰り越し 302,000円
利息 3,515円
リサイクル市93総収入 205,623円
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収入合計 511,138円
支出 印刷・紙代
ポスター・三角柱・申し込み書 1,390円
メッセージカード 300円
申し込み書追加 300円
登録用紙 200円
リサイクル市へのいざない 6,000円
ありがとう・受付票 600円
インク代 3,000円
昼食代 8,460円
文房具類 1,591円
椅子分返却 500円
レセプション料理代 10,000円
レセプション酒代 3,940円
ユニセフへの募金 5,000円
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支出合計 41,281円
繰り越し 469,857円
注1:リサイクル市93での純利益 164,342円
注2:車借用代・ガソリン代は全て生協負担です
注3:印刷代は安全センターに定められた金額によります。マスター1枚につき
100円、印刷1000枚につき100円のカンパ、紙は更紙で1000枚
につき850円です。
お金の使い道について・・
・京大リサイクル連絡会議(仮称)にて話し 合って使い道を決めていく。
案:京都大学環境基金(環境活動支援をする)
高月先生のマンガのパネル作り
・車の事故等、非常時のためのお金はリサイクル実で確保する。
・来年まで手をつけないお金については、定期預金にする。
・生協へのお礼(学生委員へ折り詰め程度と管理室へ何か)
以上 リサイクル市反省会にて
リサイクル市の剰余金をどのように使うかは、非常に大きな問題で、多くの人にボランティアとして手伝ってもらったこともあり、自分勝手に都合がいいように使うわけにはいきません。それなりの納得がいく使いみちが必要でしょう。しかし、単純に募金等に全部渡してしまうのも発展性がなく、自ら使いみちを考えたい気がします。
そこで、自分たちで環境基金のようなものを作り、学内の環境団体、環境活動に対して支援してみようという企画が今年上がりました。実は去年もリサイクル研究会の講演会のためにいくらかお金を出しており、その話は決して新しいものでもないのですが、今度はさらに広めて公に募集してみようと言うものです。
しかし、リサイクル市のメンバーは例年なら既に散会しており、どの取り組みに支出するのか審査しようにもやりようがありません。また、たとえ残っていたとしても審査をするような技量も暇もないというのは事実です。そこで、前々から交流の深いリサイクル関連のサークルが集まって、リサイクル市の基金をもとに活動を統合してみようという話にまとまりました。定期的にサークルが集まっていれば、そこで審査もできるわけです。
リサイクル市としても、車の修理など非常事態のためにいくらか確保しておく必要がありますが、それ以上について、特に今年集めたお金については、その年の内に使ってしまいたいというのが本心です。どんどん貯める一方では、余計使いにくくなるのではないでしょうか。
まだ(5月末現在)お礼もしていないので、それを手始めにする必要があるのですが、それ以外については月一回の連絡会議にて基金支出の提案を審査していくことになります。
場所の手配いろいろ
リサイクルはストックヤードを始めとしてたくさんの場所を必要とするものです。卒業生から品物を集めようとすると、それらを掲示する場、申し込み書を受け付ける場、会議を行う場、回収して貯めて置く場などいろいろ確保が大変です。
リサイクル市では、毎年使わせてもらった場所があるので、それ程新しい場所を開拓することなしに活動を進めることができましたが、新たに始めようとするとこの場所確保は大変のようです。今年始めたリサイクルサークル「つかいたおし」のグループは、ストック場所の確保が難しかったらしく、自分の下宿に回収したものをストックして、下宿が半分埋まってしまったという話です。
定例会の場所:
毎年農学部の石田助教授の部屋に間借りをしており、今年もまた使わせてもらうことにしました。今までの資料がみなそこにあるので、いまさら引っ越せと言われても仕方がないのは事実。実際あいさつ一つで今年も使わせてもらうことにしました。石田先生は学生の活動にはかなり寛容で、研究室もゼミ室も、いつでも自由に使わせてもらえるのがなんともいえないところです。
会議は4時頃から始まりますが、熱が入ると夜の7時頃までかかってしまうこともあります。遅くまで活動しても文句を言われないのはいいものです。
安全センター:
環境問題関連のサークルが集まって一つの部屋を利用しています。もう15年近くも活動しつづけているだけあって、資料もたくさんありますし、その関連の団体へ情報もつながりやすいし、居心地も最高です。会議を行うのには狭くて汚すぎますが(笑)、コピー機も、ワープロも、印刷機もあり、活動を行っていくのにこの上なく便利です。特にここの印刷機は、最新型で印刷がきれいなんです。
連絡先:
申し込み書がないとか、ちゃんと回収に来てくれるのか確認を取りたいなど、連絡先には電話がかなりかかってきます。石田研究室を連絡先としていた年もありましたが、大量の電話が入ってきて迷惑がかかるので、メンバーの下宿先を使うことにしました。
電話番はできるだけしているほうがいいようで、回収最盛期の3月の末あたりになると、1日20件近く入ってくることもありました。たまたま3日間下宿をあけていたら、留守電が53件も入っていてびっくりしました。
申し込み書回収ポスト(リサイクルポスト)設置場所:
学生が必ず立ち寄る便利な場所として、生協を利用させてもらっています。北部の食堂、中央の食堂と購買部(時計台地下)、西部の食堂、南部の食堂と、5ヶ所に設置させてもらいました。申し込みをしてもらうのにできるだけポストは多くしたほうが集まりやすいのは確かですが、あまり多くしすぎると申込書を集めに回るのに一苦労です。その意味で、だれもが必ず一度は立ち寄る生協を利用できたのはラッキーでした。
ちなみに、生協の食堂は、各食卓に三角柱を立てることによってかなりの宣伝効果が得られます。手続きは少し厄介なのですが、食事中は皆暇なようで、目の前に立ててあるものは必ず読んでくれます。
ストックヤード:
天井までぎりぎり積み上げる前提で、10坪程度が確保できれば大抵足ります。今年は、西部食堂の厨房跡と、法経館地下(通称J地下)を借りることになりました。
J地下は地下だけあって、運び込みはかなりの重労働となるため、まず生協の西部食堂を借りることにしました。しかし、生協の厨房跡も基本的に新入生向けの物品が所せましと並んでおり、大した量は入りらず、やむを得ず緊急にJ地下を借りることにしました。J地下は運びこみは大変ですが、スペースが広く取れるので重宝しました。
結局、どちらのストックヤードも満杯になってしまいました。
リサイクル市開催場:
今まで市を開催したのは、今回行った総合人間学部A号館前と西部食堂北側の空き地の2ヶ所でしたが、どちらも優劣つけがたい理由があります。A号館前は、新入生にとって最も身近な場所で、だれでも知っているという利点がありますが、当日荷物の運び込みをするにあたって、車で運ぶ必要があります。一方、西部食堂なら、ストックヤードの関係からすぐ運び出しが行える利点があります。ことしは、どうせ車を用意する必要があるのだからということで、分かりやすいA号館前を使うことにしました。
例年は自由に使えたA号館前ですが、今年は総合人間学部になって土日が車の入講規制を行うようになり必然的に許可をもらう必要が出てきました。恐る恐る学生部に出かけてみたところ、予想通り土曜日に構内を使うことに対してあまりいい顔はされませんでした。それでもまあ、毎年の取り組みの内容からどうにか許可を得ることができました。
表4 リサイクル市開催の変遷
年 開催日 曜日 場所 連絡先 1986 1987 4月 1日 水 文学部南東角 京大安全センター 1988 3月31日 木 西部食堂北側 1989 大林/石田研 1990 4月 1日 日 百目鬼/石田研 1991 4月 1日 月 教養部A号館前 高谷 1992 4月 5日 日 教養部A号館前 高谷 1993 4月 3日 土 総合人間学部A号館前 鈴木
活動の進め方
自分たちだけ気張ってやろうと考えても、下宿用品があつまらなかったり、新入生がリサイクル市に来なかったりしたら、結局は活動ができないことになります。そのため、実際体を動かして下宿用品を運搬するのも大切ですが、そのための宣伝もしっかりしておかなくてはなりません。また、卒業生から提供される下宿用品と、引き取りに来た新入生の、どちらが多く過ぎても少なすぎても困るもので、バランスよく宣伝する必要もあります。
さらに、ただ品物を受け渡すだけでは、普通のリサイクルショップと変わりないので、毎年「学生らしいリサイクル」をするよう取り組みが行われています。物を大切にする気持ちを考え直してもらったり、物を通じてコミュニケーションを図ったりなど、取り組みを考えようと思えばいろいろあるものです。
卒業生への宣伝・・・・・・・
3月の末に卒業式がありますが、卒論・修論の提出が終わる2月の半ば以降には、卒業生はなかなか大学に来なくなります。実際に回収の申し込みが入るのは3月の末ですが、この頃からしっかり宣伝をしておかないと、リサイクル市があることすら知らないで下宿品をごみに出してしまいます。
主な宣伝方法としては、事務室の掲示板や構内の適当なところに貼るポスターと、生協の各食堂の食卓に立てる三角柱です。後述のアンケート結果を見てもらってもわかると思いますが、この2つは結構たくさんの人に見てもらっています。特に、三角柱は、食事中暇な人間は必ずと言っていいほど読むので、これほど便利なものはありません。
ポスターは今年は約100部刷って、至る所にはらせてもらいました。うたい文句は「捨てたら一環の終わり」というもので、一巻と一環をかけていて結構気に入っているのですが(ジョークを説明する必要はないぞ!)・・・。ワープロだけでもできるのですが、毎年必ず、イラストが入っているんですね。
三角柱は普通はB4版の大きさに印刷してそのまま3つ折りして‘柱’にするのですが、今年はその下に三角形に切った段ボールを押し込んで底を作り、中に申し込み用紙を丸めて立てて入れられるようにしました。三角柱で注目をひいて、これはいいなと思ったらすぐその場に申し込み用紙があるという、至り尽くせりの設計です。
三角柱の申し込み書など非常に多くの人に利用してもらい、うれしかったのですが、逆に利用が予想以上で、申し込み用紙を補充するのに週に何回も見回りしなくてはならず大変でした。
もうひとつ、今年始めて行った企画ですが、研究室に直接申し込みの案内を送り付けました。何百もの研究室にいちいち配り歩くのは面倒ですが、幸いに「学内便」という制度があり、利用させてもらいました。各学科の事務室にはそれぞれの研究室のポストが設置してあり、研究室のメンバーが定期的にそのポストに取りに行くというシステムです。私たちとしては、事務室に行って、研究室宛のポストに次々にほうりこむだけでちゃんと届くのです。ただ、企画は悪いものではなかったと思うのですが、研究室に届くメールがしっかり研究室のメンバーに読まれていないらしく、これを見て申し込みをしたという人はほとんどいませんでした。
アンケート結果でも判りますが、人から聞いてという人もかなり申し込んでいます。信頼が得られたからか知りませんが、うれしい限りです。
引き取り方法・・・・・・・・
基本的には、卒業生が不要になった家財道具を提供する場合、市のメンバーが車で引き取りに伺います。その申し込みは、食堂の三角柱に立ててある申し込み用紙に書き込み、生協の各店舗に設置したリサイクルポストに入れてもらうことになります。
ポストの見回りは毎週2〜3回、その週の当番が行い、各週の会議で申し込み状況の報告をして、週末の回収の計画を立てます。
申し込み用紙には、地図と希望の時間が書かれているので、回収がしやすいように近いところをひとまとめに、なおかつ希望の時間にあうように予定をたてます。それができたら、いついつ回収に回るということを卒業生に電話で連絡します。回収件数が少ないうちは、パズルみたいで楽しみながらできるものですが、多くなってくると、全員に確認を取るのに2時間以上もかかるといった大変な作業になることがあります。
回収は例年土日にしか行っていないのですが、そのために都合が悪いという人が必ず出てきます。回収の手間からして、ウィークデーに回収をしても件数が少なくて手間ばかりかかるということが多いため、数年前から土日に限らせてもらっています。どうしても都合がつかないという場合でも例年断ってきたのですが、今年はそのような人のために、自分で持ち込める場合は持ってきてもらえるようにしました。西部食堂のすぐ北側にある牛乳パック回収小屋を持ち込み用に開放しました。直接持ち込んでもらった人は、下宿用品を掃除して出してくれないなど少しマナーが悪くなってしまいがちなのが難点ですが、手軽に持ち込めるせいか多くの人に利用してもらいました。
いずれの引き取り方法にしても、ただ捨てていかれるだけではリサイクル活動を行っている意味が少ないので、卒業生には家財道具一つ一つに、新入生に向けてメッセージを書いてもらうことにしています。「ちょっと古いけれどまだまだ元気です」、「大切に使ってやってください」など、一言二言でも書いてもらえれば、買った人もきっと丁寧に使ってくれるでしょう。古ものは、安かろう悪かろうで引き取られがちです。傷がついていたりすると「汚い」といって価値が下がるように取り扱われがちですが、思いを入れて使って来た人にとってはその一つ一つが思い出なのかもしれません。多少の傷や故障などは愛敬ある顔であって、大切に使われてきた証拠だと考えてほしいと思います。
赤の他人が思いを入れて使ってきた物を引き取るのには抵抗があるのかもしれません。そのためにも、メッセージカードを利用してもらいたいと思っています。一言二言でも書かれていれば、たとえ顔は見えなくても、親しみがもてるのではないでしょうか。
物品の回収活動・・・・・・・
毎週木曜日の会議で、回収申し込み状況がわかり、その週の回収の計画が立てられます。土曜日に生協に許可をもらって車の鍵を借りる係と、当日運搬を担当する運転手1人以上と3人以上のスタッフを集める必要があります。しかし、毎回会議に参加する人間も非常に限られており、毎回参加できるとも限らないので、昔参加していた人に声を掛けるなり、呼び掛けをする必要があります。
当日は、事前に組まれた予定表と申し込み用紙の地図を頼りに、左京区内を回収に走り回る部隊が2人と、倉庫番をして物品の管理をする係が若干名動くことになります。
卒業生への回収は、直前に一度確認の電話を入れて伺えばほとんどトラブルはありません。むしろポイントは自分たちの方にあり、バンなりミニキャブなりの中にどれだけうまく荷物を積むことができるかの手腕が問われます。幾ら生協のものとはいえ、借り物ですので、傷つけたら大ごとです。
回収に当たっては、多少こちらのメッセージを伝えることもあります。リサイクル市を、いらないものを引き取るために使って欲しくはないものです。例えば、性能のいい新しい物を買ったから古いものを捨てるといった感覚で利用してもらいたくなく、最後まで物を大切に使って欲しいというリサイクル市の趣旨に反してしまいます。その様な場合には断ることもありうるといった話し合いが行われたときもありました。下手をすれば「便利やさん」として利用されてしまいがちですが、それを避けるためにできるだけこちらからもメッセージを発信するように心掛けています。
回収に回るよりむしろ、倉庫番のほうが大変かもしれません。天井までの約3メートルにいかにうまく積み上げるかは、もはや伝統芸と言っていいかもしれません。まだ始めて2年程度の若造にはなかなか理解できないような見事な積み上げ方をする人がいるものです。
倉庫番はもうひとつ、物品の管理を行わなくてはなりません。特に食器棚などはガラスをつけたままにすると非常に危ないので、別個管理することになるのですが、その場合にどの食器棚のガラスか分かるようにシールで番号をつけておきます。また、台帳にも部品全部の略画や特徴を書き記して、後でだれが見ても組み合わせが分かるようにしておきます。
新入生への宣伝・・・・・・・
市に来る新入生が少なすぎれば、在庫が余ってしまい非常に困るものです。この宣伝だけは絶対に手を抜くわけにはいきません。
新入生に宣伝できる場は、非常に限られています。実際の所、受験の時と、合格発表の時と、発表の2〜3日後にある合格手続きの日の3回しかないのです。しかも、受験の時にはビラを見てもらう余裕などないでしょうし、合格発表も電子郵便で送られるため京大まで見に来る人はわずかです。結局、宣伝をできるのは合格手続きの日の1回だけということになり、この日に全力を傾けて宣伝をすることになります。
最も確実な宣伝方法は、生協が配る「やったね袋」に入れてもらう方法です。生協も組合員確保に必死で配っているので、これに入れてもらえれば、確実に新入生全員の手元に配られます。しかも、「××生活の提案」などの冊子を生協学生委員が作成しており、内容もそれなりの質を持っているので、親も信用して読んでもらえているそうです。今年も、入れてもらえるよう頼んだのですが、「業務のための袋」であるからと、どう頼んでもだめでした。来年以降、生協と完全にタイアップできればどうにかなるかもしれません。
今年はそのようなわけで、メンバー総出で、リサイクル市を宣伝をするために各学部で配布をしました。
宣伝方法は例年はビラだけでしたが、今年はリサイクル生活を提案する冊子を作り配布しました。リサイクル市に来てもらっても、すべての家財道具を手に入れられるわけではないので、市内のほかのリサイクルショップの宣伝をしたり、下宿する中でのリサイクル生活のヒントを書いたりしてあります。特に、親に読んでもらいたい点として、急いで何でも新しく買い揃えることだけは避けるように忠告してあります。意外と、最初に買い揃えてしまったものの後になって下宿生活で使っていないもの多いものです。
一人ひとりにビラを手渡すのは大変なようですが、意外とこれが効果があるようです。手続きには新入生しか入れないので、親は外で手続きがすむまで待っていることになります。このとき親に話し掛けると、意外と親身になって話を聞いてもらえるものです。ちょうどこの時期、下宿を探して家財道具を揃えようとするころなので、このような話は、身近な問題なのでしょう。
品物の管理・・・・・・・・・・
わーい集まったと喜んでいるだけでは、何か問題がおきたときに対応ができません。いつだれから回収したものか、組み立ての物をばらした時は部品の数、特徴などを記録しておく必要があります。特に、組立部品の場合には、全部そろっていないと役に立たなくなるので、確実に全部そろった状態で新入生に提供できるよう管理する必要があります。
当日にどの商品が売れて、何が残っているのか管理するために、一覧表を作る必要があります。その元になるのが、この台帳です。
リサイクル市当日・・・・・
12時から受け付け開始ですが、その前2時間は自由に下見ができるように開放してあります。例年3時間弱で倉庫にしまってある荷物を運びだして展示できるのですが、今年は、朝の7時半に集合してから丸まる4時間かかってしまいました。受け付け開始まであと30分しかないといった切羽詰まった状況で、組立式のベッドの部品がごちゃごちゃで分からなくなってしまう事態に陥ってしまい、非常にあせってしまいました。
受け付けを一つにすると、非常に混雑するので、電化製品、収納家具、机・ベッド類、そのほか、と4種類に分類して受け付けを分けました。そして、もう一つ、受け付けがすんだ人の中で、運送を希望する人のための運送受付も設けてあります。
下宿用品は基本的に無料で提供することにして、カンパとして金額を指定せずにお金をもらうことにしています。まあ、ガレージセールとして標準的な価格として、売価の1割程度を払ってくれる人が多いようです。無料としてカンパをもらうというのは、実は「古物営業法」に引っ掛からないための策でもあります。まず、リサイクル市が引っ掛かることはないとは思いますが、法律を下手に適応すると、全く無関係というわけにもいきません。そのため、あくまでも「営業はしていない」という立場を貫くために無料としているのです。
なお運送は遠慮なく、物品一つにつき500円(ただし最初の1つは1000円)で、お金を払うのが面倒な人のためにはリヤカーも用意しました。
受け付け方法ですが、12時の受け付け開始の合図の後に、自分が選んだ欲しい商品の前に行き、それぞれの商品に張り付けてある予約手続きの用紙をはがして受け付けに持ってくることによって、受け付けとしています。もちろん、欲しい物品の前には、多くの人が並ぶことがあるでしょうが、その場合にはその人たちの間で話し合うなりじゃんけんするなりして決めるようにしてもらっています。目星が付くものについては、ほんの10分程度で全部売却済みとなってしまい、だいたい1時間もすれば、すべて売り切れてしまいます。
小さな物など、大部分は各自でどうにかして持ち帰っているようですが、30人ほど配送の受け付けをしました。日が沈むまでの時間は、車を5台ほど駆り出してこの配送にかかわることになります。近くしか配送しないことにしているのですが、新入生の描く地図が分かりずらいためか結構遅くまでかかるものです。今年は、結局暗くなっても配送し切れず、次の日曜日にも配送していました。
活動こぼれ話
※人集めの難しさ
活動の最初には、まず人集めをしなくてはなりません。リサイクル活動が体験できるという売り文句で説明会を開いたのですが、試験直前という時期が悪かったせいか、だれも集まりませんでした。
※物品を登録するときに名前が分からない
オーディオラックとローボード。本棚とスチール棚。衣装箱と衣装棚。人それぞれ自分勝手な名前をつけるから、後で台帳を眺めただけでは分からないものも多くあります。分類はさらに難しいんです。
※回収予定が遅れだしたときの悲劇
回収に回るときには事前に予定時刻を告げておくのですが、なかなか計画通りには事は運ばないもの。たくさん回収予定が入っていて無理に予定をつめた場合には、30分、1時間と少しずつ遅れていくのが非常にあせるところです。最後には2時間遅れなど、謝りながら回収に回っていました。
※当番と連絡先の情報交換
基本的に週の回収予定は当番が決めるのですが、「回収予定を変えて欲しい」という連絡は当然の事ながら公にしている連絡先にかかってきます。この2人の連絡は密にとっておかないと行き違いといったことになります。
今年は、私が昼寝していたときに電話がかかってきて寝ぼけながら応対したため、当日にもう一度確認を取るといった情けない事態になってしまいました。
※中弛みのころ
回収申込もあまり集まらない3月の中頃、どうも今年はやりがいがないという雰囲気が広まってしまい、会議に2人しか集まらないという事がありました。当番であった人もいきなり連絡もなく田舎に帰ってしまい、崩壊寸前の状態になってしまいました。
しかし、ちょうどその頃から申し込みが殺到し始め、人手が一番必要な時期に重なってしまったのです。一生懸命、去年や一昨年参加した人に連絡を取り、どうにか回収を滞らず進めることができましたが、中弛みの恐ろしさを改めて実感しました。
回収が集まらなくても、やりがいがあるように運営を進めていく必要もあることを感じました。
※それは回収して欲しくなかった事件
回収の時間に用事があるので、下宿の大宅さんに預けたのですが、そのなかで、リサイクル市に提供する予定でなかったものまで持っていかれたという電話がかかってきました。
結局、回収の当事者は申込書に書かれたもの以上は回収しなかったとの話で、大宅さんが失敬したという事らしいです。しかし、こちらからの連絡が不十分であったため、情報があやふやなまま5月まで引きずってしまいました。
※部品が足りないよ事件
配達も終わってほっとひとときつきたいものですが、なかなかそうは問屋がおろしてくれないものです。午後8時頃、「部品が足りなくて組み立てられないのですが」という電話がいきなりかかってきました。
こちらとしては分解して回収して一度も組み立てていませんから、元もとなかったことも考えられるし、完全な対応をし切れる自信もなく、恐る恐る応対をしました。こちらの手元にあるのは台帳だけで、それを頼りにどの部品がないのか連絡を取り合うのは大変でした。
結局は、部屋の外に部品を置き忘れていたとのこと。ほっとしました。
※部品が余ってしまった事件
部品のチェックをしきれていなかったのでしょう。リサイクル市が終わって余り物を整理するときに、明らかに売れたものの部品と思われるものが幾つか転がっていることがありました。クーラーの部品、こたつの上板、ベッドの板の1枚など、無くなっていると分かったら困るであろうものばかりです。
このようなときのために、受け付けで住所と電話番号を聞いているので、それを頼りに連絡をかけました。
しかし、名前がうそであったり(学部に聞いてもそのような人はいないとのこと)、連絡が取れない人も多くいました。こたつの上板など、日本語がよく分からない留学生の人が引き取っていたため、「こたつ」の部品であることを説明することだけでも大変でした(単に私の英語力がないだけですけど)。とにかく大変でした。
資料1 リサイクル市7つ道具紹介
卒業生への宣伝/申し込み:
・ポスター B4サイズ色上質紙 100枚
・三角柱 B4サイズ色上質紙 100ケ
・申し込み用紙(裏に宣伝) B5サイズ更紙 800枚
・メッセージカード B7サイズ上質紙 600枚
・リサイクルポスト 5つ
登録/回収:
・登録台帳
・登録用紙 B6サイズ 300枚 (不足)
・登録シール
・ビニールひも
・ガムテープ
・地図
・生協の車
・アンケート用紙 B5サイズコピー 50枚
新入生への宣伝:
・ビラ B5サイズ更紙 1000枚
・冊子 B5サイズ12ページ更紙 500部
・立看 畳8帖分
当日:
・配送申込用紙 B6サイズ100枚
・予約申込用紙 B5サイズ 400枚
・受付別物品リスト
・お礼のビラ
そのほか、人間とやる気は大切です。
資料2 アンケート結果
卒業生に回収に回るにあたって、積み込を行っているときにアンケートに記入をしてもらいました。宣伝効果について主に聞いています。
(アンケート用紙は次ページ)
引き取りに伺うことについてどう思いますか
・ありがたい 42(全員)
・本当に引き取りにくるのか心配だった 3
リサイクル市実行委員会のメンバーの態度について(問題だと感じるところ)
・事務的だ 2
・時間にルーズ 2
そのほか気がついたこと
◆ご苦労様です。助かりました。
◆4年や6年使ったとはいえ、まだまだ使えそうで捨てるのはもったいないな、と思っていたので、だれかに使ってもらえるなら、とてもありがたいです。それにわざわざ回収に来てくださるので助かりました。お休みなのにご苦労様です。ありがとうございました。
◆大変助かります。
◆非常に便利でありがたく、また企画もすばらしい。
◆とてもよい人たちです。引き取っていただきありがとうございます。
◆大変ていねいだと思いました。
◆処理に困っていたので助かりました。
◆この活動がもっと多くの人に広まればいいのにと思っています。
◆ごみに出すのはもったいなく、無料でもよいから引き取ってもらうのはありがたい。それから下の意見に大いに賛同する。
◆引き取り手が無くて困っていたところだったので本当に助かりました。ありがとうございました。
◆ポスターの数を増やしたらどうですか。非常に良いことだと思います。これからもずっと続けてください。
◆連絡が取りにくかった。用紙を提出したのに届かなかったらしい。
◆非常に助かりました。ありがとうございました。
◆大変有意義な運動だと思います。
◆気恥ずかしいでしょうが、肯定的な評価の選択肢を入れてもいいのではないでしょうか。
◆希望に日時にちゃんと回収に来てくれて、大変助かった。事前に確認の電話までする丁寧さには驚いた。どうもありがとう。
◆とても親切でした。
◆非常にありがたいと思いました。
◆ただで引き取ってくれるのはありがたい。
◆入学するときに知っていればよかったと思う。
◆ごくろーさん
◆本当にご苦労様です。リサイクルの物品を置く場所や、メンバーの時間などいろいろ大変だとは思いますが、リサイクルがさらに盛んになるといいと思います。
◆時間通りに来てくれてありがたい。
◆高校でもリサイクル活動をやっているグループがあったので、ビラを見つけたときは結構うれしかった。
(アンケート用紙)
リサイクル物品の提供ありがとうございました。今後の活動に役立たせていただくために、以下のアンケートにご協力下さい。
【1】何を見てリサイクル市に申し込みをしましたか。当てはまるもの全てに○をつけて下さい。
1・以前にリサイクル市を利用したことがあるから。
2・ポスターを見て。
3・研究室に配られた申し込み案内を見て。
4・食堂の三角柱を見て。
5・知り合いから聞いて。
6・そのほか( )
【2】いつ頃からリサイクル市があるのを知っていましたか。
1・入学したときから知っていた。
2・去年以前から知っていた。
3・今年はじめて知った。
【3】リサイクル品回収において問題はありませんでしたか。正直に書いて下さい。
(1)ポスターは分かりやすかったですか
1・はい 2・いいえ 3・普通 4・見ていない
(2)三角柱は分かりやすかったですか
1・はい 2・いいえ 3・普通 4・見ていない
(3)申し込み方法は簡単でしたか
1・はい 2・いいえ 3・普通
(4)引き取りに伺うことについてどう思いますか(複数回答可)
1・ありがたい 2・申し込み(地図)が面倒 3・時間調整が面倒
4・本当に引き取りに来るのか心配だった 5・そのほか ( )
(5)リサイクル市実行委員会のメンバーの態度についてどう思いますか(複数回答可)
1・事務的だ 2・愛想がない 3・おせっかいだ
4・物品の取扱いが雑 5・リサイクルについて分かっていない
6・なかなか信用できない 7・時間にルーズ
(6)そのほか気がついたことはありませんか
最後に非常におせっかいですが・・・
リサイクルに出すだけでは「サイクル」は完結しません。新たに物を買うときには、
まずリサイクルショップを当たってみて下さい。
リサイクル市実行委員会一同
ご協力ありがとうございました。
資料3 リサイクル市93実行委員会メンバー
【会議参加メンバー】
責任者 松本 崇 農学部2回生 去年参加:農薬ゼミ
渡辺 浩平 文学部院2回生 創始者:リサイクル研 ユニセフ:合成洗剤勉強会
山川 肇 工学部院2回生 リサイクル研
高谷 加寿子 農学部4回生 去年・一昨年責任者 めざし:芦生ゼミ
連絡先 鈴木 靖文 工学部3回生 去年参加:めざし
谷口 啓一 工学部3回生 衛生工学科
安井 久晃 医学部2回生 生協:めざし
折田 工学部2回生 生協
稲垣 2回生 生協
加藤 工学部2回生 生協
【回収活動参加メンバー】
瓜生 (現運輸省) 一昨年参加一井 康二 工学部4回生 昨年参加:生協
宇治野 農学部3回生 昨年参加
揚野 文学部6回生
(ほかたくさん)
*学年は93年3月時点です。