風呂とシャワーの環境負荷比較
風呂とシャワーとどちらが環境にいいんでしょうかね。一人暮らしだとなんとなくシャワーの方がお湯の量が少なくて済むようですが、4人家族などになると、風呂釜で沸かした方が負荷が小さくなりそうなものです(お湯を入れ替えなければね)。比較するのにどうしても必要になってくるのが、シャワーで使用するお湯の量。というわけで実際にはかってみました。
ちなみに私は現在、共同シャワー・風呂つきのアパート一人暮らしです。
測り方
いつもと同じようにシャワーをあびます。いつもとちがうのは、風呂がまの中に入ってシャワーを浴びるということ。最初のうちはいいのですが、だんだん足の下の方から汚れた水がたまってくるにつれて、なんとなくぞくぞくって気分になります。風呂も3日ぶりだったので(すみません汚くて)洗った後の石鹸かすが結構浮いているんですよね。
最後に頭を洗って仕上げ。風呂にたまっているお湯の深さを測定してシャワーで使用した湯量を計算しました。
結果
たまったお湯の深さは6cm。湯船が60×70cmでしたので、お湯の量は約25リットルとなります。これは風呂を沸かした場合の1/10になります。
二酸化炭素量の計算
シャワー 風呂わかし 単位・設定 お湯の量 25 250 リットル 暖め温度 25 25 度 (15度から40度へ加熱) 加熱効率 0.9 0.9 (給湯器の性能) 加熱カロリー 694 6944 kcal 二酸化炭素量 0.054 0.538 kg-C (灯油 77.5g-C/Mcal) 二酸化炭素量 20 196 kg-C /年
考察
風呂は家庭生活の中でもかなり大きな二酸化炭素排出源になっています。今回のシャワーは夏場ということもあり、一番最初の体を暖める時間がほとんどなかったので実際にはもう少し大きくなることと考えられます。ですが、普通の家族でもシャワーにすることでかなりエネルギー的に削減になりそうですね。
(実験実施 1997.8.21/最終修正 1997.8.22)
お問い合わせ、感想などありましたら鈴木(ysuzuki@mti.biglobe.ne.jp)まで。お気軽にどうぞ。
[ホームへ戻る]