第六回あゆみ杯Aリーグ 第一局

 

先手 CAMEL四段 vs 後手 川谷迷人四段

 

Aリーグの初戦は,川谷迷人四段とであった。

川谷迷人とは,何回か指した経験があるのだが,あゆみ杯で指すのはこれが初めてである。

一度,川谷迷人得意の早石田で完敗を喫した事があるだけに,私の方も気合が入る。

予想通り,川谷迷人の早石田に私の居飛車となった。

 

(図は 後手(川谷迷人)が 3四飛まで

 

この型では,あまり急戦を好まない私としては,46歩〜47銀と持久戦模様にして,

この後,左美濃に組む指し方が多い。

しかし,上図で66歩とおとなしく指そうとすると,74飛 78飛 84飛といった

例の筋で,いきなり形勢を損ねるので,注意が必要だ。

角交換の後,左美濃に組み,後は力戦模様になる。

そして,後手は馬を作り,先手は21角〜32角成りと角金交換をし,無理やり飛を

成ったところである。

ここでの,次の一手を,川谷迷人は悔やまれておられたようだ。(感想戦で)

(図は先手2一飛成まで)

図21飛成以下

川谷迷人はじっと12香と上がった。

局後この12香を悔やんでおられた。12角の筋を消して疑問だったようだ。

しかし,こちらもまだ角金交換で,まだまだ油断できない局面であったが,

川谷迷人の方は気分的に12角を逃して,悲観されてたようだ。

その後,先手は4筋からと金を作り,飛車を得て,後手の64桂の反撃にしっかり

87銀打ちと受け,体勢は決したようである。

 

(図は先手 87銀打ちまで )

 先手はこのあと2枚飛車で攻め,なんとか緒戦を飾ることができた。

しかし,この対局のあと川谷迷人は本命金太さんに勝ち,Aリーグを更に混沌と

させたのである。