第六回あゆみ杯Aリーグ 第二局

 

先手 とうしろ五段 vs 後手 CAMEL四段

 

Aリーグの二戦は,とうしろ五段とであった。

とうしろ五段とは前回の第5回でも対戦している。

その時は,私の四間に超急戦の右四間に苦戦を強いられた。

しかし,今回の右四間は,さらに工夫を凝らしての布陣である。

59金寄る,18香がそうである。

そして,下図 いよいよ45歩と仕掛けてこられた。 

(図は 先手 4五歩まで

 

この後,同銀 同銀 同歩 33銀と激しくなるのだが,私は右四間には普通に指してれば

良くなると思っている。

私も6筋に飛を展開し,6筋からの反撃を狙う。

そして,66歩 同歩として55銀と6筋に勢力を加えたのが下図であるが,

疑問だったようだ。 次の先手の一手を見落としていた。

(図は先手2一飛成まで)

図以下

先手は,45成桂と両取りをかける。 この手に気付いてなかった。

これで先手の飛車・角・成桂が全部働いてきた。

ここからずっと,後手不利の形勢のまますすんでいった。

そして,大詰めの局面!

ここまでに先手も一度詰みを逃している(65桂を85桂から打てば詰みだった)

後手も77成銀としたため先手の銀を働かしてしまった(75銀にいる銀)

時間もなかったのだが,指運にも左右されそうな局面である。

そして,先手の76桂の詰めろに95銀と受けたところ。 ここで先手が疑問手を

指したのだが…。

 

(図は先手 87銀打ちまで )

 

図で先手は82金 93玉と決めて95歩と取り込んだ。

図では,平凡に95同歩で負けだったと思う。

しかし,本譜は 図以下 82金 93玉 95歩 同歩 84銀 94玉 95銀

同玉(敗着) 86銀 94玉 95歩 93玉 85桂で先手勝ちとなった。

時間もなかったから,仕方ないが(時間の使い方も勝負),95銀に同玉が

敗着で85玉なら逆転していたと思う。

95銀と指された瞬間,同玉で打ち歩詰めで詰まないと錯覚して,ほとんどノータイムで

同玉を指してしまった。 最後はぴったりの詰みである。 うーーーん残念。

しかし本局は中盤45成り桂からとうしろ五段の差し回しが完璧で,苦戦を強いられ

時間を使ってしまった。 そういった意味からでも,力負けを認めざる得ない将棋だった。