第六回あゆみ杯Aリーグ 第四局

 

先手 CAMEL四段 vs 後手 8マン三段

 

8マン三段との一戦である。

今年の正月に指してるので,これが今年2回目の対局となる。

8マンは学生時代に同じ将棋だったので,その棋風は,お互いに知り尽くしている。

私の場合は,少し攻めに片寄っているが,彼は攻守に均整がとれていて,決して

一触即発を招くような将棋は指さない。 (私はよくある!)

途中まで(下図),『藤井システム』の本の通りであるが,ここから8マンは,

変化にでる。

(図は 先手26歩まで

 

図以下後手は,12玉と端美濃を目指す。 更に固めて戦うという作戦である。

12玉以下,56銀 23銀 15歩とこのまま固められると面白くないので私は

仕掛けていった。 自信はなかったけど,決断は早かったと思う。

持久戦になると先手も手に困りそうなので,…・いってしまった。

15歩以下,同歩 25歩 同歩 同形 24銀右 13歩 同桂 33桂成りと続く。

先手が歩切れになるので,そんなに自信のない仕掛けだ。

そして,数手進んで下図になる。

(図は後手22同玉まで)

先手も,じっとしていると46桂とか後手から反撃をくってしまう。

図以下,先手44歩と攻める。

44歩以下 42金 43銀 25桂 47金 46歩 同金 27歩と進む。

この手順の最後の27歩が好手で,私は見えていなかった。

この辺の手の軽い手筋での手の作り方が,8マンの持ち味である。

しかし私もなんとか56の銀を攻めに繰り出し,それなりの成果を得て下図

を迎える。

この辺は時間がなく,攻めを続けるのにどうすればいいか分からなかった。

今,21銀と攻めの継続を図ったところである。

 (図は先手 4七桂まで )

 

上図で先手は44角と打つ。

この辺は,お互い時間がなく,手が乱れがちである。

44角が粘りを欠いた手だと思う。

44角以下 32飛成 14玉 34金 17桂成 24金 同玉 35金と進み

先手の勝ちとなった。

がむしゃらに先手は攻めを続けていったのが功を奏した結果となったが,時間が

あれば,きっと先手の攻めは切れていたと思う。

観戦されてた金太さんからも『先手切れていました』との感想を頂きました。

上図あたりが最後の難所だったかもしれません。