第六回あゆみ杯Aリーグ 第五局

 

先手 かつら三段 vs 後手 CAMEL四段

 

かつら三段とは,今まで,何回かあゆみ杯で何回か対戦しているので,だいたいの戦型は

予想がつく。

今回も,かつら三段の居穴熊に私の四間となる。

前回の五回大会でやられた戦型だ。

また,かつらさんとの対局で,序中盤で優位になった試しがない。

そして,今回も例外ではなかった。

居穴に対して急戦で仕掛けようと思っていたが,うまく囲われて,戦機が訪れることなく

下記の局面を迎える。 有効な手もなく,『もういいや』と開き直って83銀と銀冠を目指す。

(図は 後手83銀 まで)

 

さすがに,この瞬間かつらさんは仕掛けてきた。

私の方は,形勢不利を自覚していて,いくら考えても駄目だから早く指そうという

意識で指し進めていた。

図以下 先手は 24歩 同歩 55歩 同角 24飛とさばいてくる。

その後,端を絡めて駒得を実現し,しかも自陣は固い…と優位を拡大していって下図。

53歩とと金を作りにくる。

 

(図は先手53歩まで)

しかし,この53歩は,局後かつらさんが悔やんだ一手であった。

53歩では,一旦は59歩と成桂の位置をずらしておくべきだった。

図以下,後手 44歩 15飛 64馬 52歩成 66歩 同歩 85桂 86銀 68歩

65歩 73馬 64銀 69歩成 とすすみ下図となる。

ここで,サーバーダウンで,中断となった。

ここら数手で,急に私も,これは勝負になったぞという感触を得ていた。

この後の展開を少し研究してみたが,どうも私も方が形勢がいいのではという

見解を持っていた。63銀成 の 同金で 先手の飛角がそんなに働いてなく後手指せそうだ!

 (図は後手69歩成り まで )

 

再対局後,上図以下,先手は18飛と受けにまわる。

私なりに進行の予想をしたけれど,18飛は思いもよらなかった。

やはり,この辺は棋風の相違なのだろう。

18飛以下 66桂 59歩 79と 同金 78香 58歩 79香成 同角 78金

と進み,先手投了となった。

勝ちには勝ったが,序中盤をなんとか,せめて互角にはなるような研究が必要だと

改めて痛感させられた。