第六回あゆみ杯Aリーグ 第六局

 

先手 CAMEL四段 vs 後手 tadara三段

 

tadaraさんは,序盤巧者というイメージが私にはある。

前回でも,居飛車で32玉の位置で12香と上がり,持久戦と急戦をみせて相手の出方

によって柔軟に対応されている。

今回も53銀右から74歩〜72飛と急戦的な動きを見せてくる。

あわてて玉を囲い,78飛と攻められる筋に飛を回し急戦に備えると,今度は一遍して

居穴熊に組み替えてきた。

どうも78飛が中途半端で私から急戦を仕掛けにくくなっている。

下図,tadaraさんが11に玉を囲い,このまま22銀〜31金とされると作戦負けに

なりそうな気がして,とにかく45歩と仕掛けた。

(図は 先手45歩 まで)

 

仕掛けは無理かと思ったが,なんとか駒得という成果をあげた。(下図)

しかし,相手は居穴熊! 下図35歩と仕掛けてきた。

一番嫌なところである。 容易には勝たせてもらえない。

こういったところで,どう対応したらいいかわかない。

わからない時は棋風に忠実に攻めることになっている。

(図は後手35歩まで)

 

図以下,先手 71飛と攻め合う。 以下 31飛 35歩 36桂 47銀 32金

31飛成 同金 36銀 66飛 58金左寄 36飛 47金 76飛 25角 36歩

43角成 37歩成 同金 45桂 47金 37銀 28金 78飛成 48歩 28銀成

同玉 46歩で下図。

いいと思っていたが,これはかなり怪しいぞ!

しかし,tadaraさんは48歩でちょっと悲観されてたようだったが,私としては

その後58銀とかでも自信なかった。

この局面! 時間もあまりなく,読み切れない局面である。

ほとんど,はったりで指した次の手が勝着だったかもしれない。

 

 (図は後手46歩 まで )

 

図以下,先手は61飛と攻め合いにでる。 (わからない時は攻める!)

これが詰めろがどうか,読み切れていなかったが,tadaraさんは詰めろと思ってくれて

32金打 と受ける。 以下 同馬 同金 44桂の時 47歩成とくるが,以下21飛成以下

詰みで先手勝ちとなった。

図の時に47歩成と開き直られると,詰ませてかどうかわからない。

1例として21馬 同玉 31飛成 同銀 なら43角以下詰みそうだ!

この43馬は後から研究して見つけたのだが,実戦だったらさせたかどうか ?

自信はなかった。