第六回あゆみ杯Aリーグ 第七局

 

先手 CAMEL四段 vs 後手 keme三段

 

keme三段との一戦は,よくある46銀からの変化で,飛車を71に引く,最近流行で

よく見かける将棋になった。(青野九段が最初に指した手かな!)

この局面は今まで,何度となく現れていて,ここから88角・66角・82角・

72飛とかいろいろ手があるところだ。

実はこの局面,私にとっては振り飛車をもって自信のない局面である。

昔は,71飛では72飛が主流だったが,先手も85歩と伸ばし,83歩成を目指す。

その時71飛の方が,当たりになるのが,一手遅くなるのが,後手の主張である。

それと,飛交換をあまり恐れていないのが,最近の居飛車側の考えだ。

 

(図は 後手7一飛 まで)

 

図以下,私は82角を選択する。

82角以下 99角 55歩 88歩 54歩 44銀 57飛 89歩成 45歩と進む。

この45歩以下の仕掛けにはちょっと無理があったようだ。

この後,後手は55に馬を引きつけ,常に先手玉のこびんを狙ってくる。

仕方なくその馬筋を消すため,駒損承知で馬と交換を果たし下図となる。

銀桂損で,後手優勢な局面です。 ここで先手のおとなしくはできません。

次の一手が勝負手です。

 

(図は後手4六同竜まで)

 

図以下,先手は51竜と勝負にでます。このままでは,じり貧なのでこの一手だと思います。

51竜以下 同銀 73角 55角 同角成 同竜 73角で下図です。

 

 (図は先手73角 まで )

 

上図では,まだ後手が指せてる局面です。

ここで,後手は竜と銀の両取りを防ぐのに,64金と竜筋を通しましたが,これが

敗着ではなかったでしょうか。

ここは,じっと44金とこちらに上がっていれば,相変わらず駒得で後手勝っていた

とおもいます。

この後,後手の玉頭から攻め込んできましたが,届かず先手の逆転勝ちとなりました。