２０００年２月４日

将棋倶楽部２４で女性の初心者を対象とした『レディーススクール』が開催された。

ネット将棋において，こういった講座，ましてや女性を対象にしたものは初めてであろう。

まさに画期的である。

ここ，しばらく将棋から離れているＣＡＭＥＬＭＡＭＡもこの企画なら自分にぴったりと

感じたのか，数週間前から，お払い箱になった『将棋を始める人のために』（中原名人著）を

読みだし，この講座に参画するつもりらしい。。

しかし，ネット将棋への参画に，不安があったらしく当日の朝，私が会社で会議中に

ＣＡＭＥＬＭＡＭＡから電話があった。

なんでも『複数の人から”こんばんは”のチャットが入ったとき一人ずつ返答しなければいけない

のか？』というものだった。（会議中に…） 最初はそういったことも不安材料になるものなんだ。

以前あゆみ将棋サロンで観戦してた時に複数の方からチャットがどーーっときて，対応がとれなく

かなりびびっていたようだ。

少しは，漢字入力も慣れたようだが，さすがにまだ自信はないのだろう。

こんばんはの挨拶は一回でいいということを告げ，少しは安心して，観戦に入ることができたようだ。

そして，２１時から『レディーススクール』が始った。

そもそも２４に入るのも，初めてなので，ＣＡＭＥＬが横からそこまでの手順を指導しながら

なんとか観戦までたどり着く。

そして，久米さんの講座がはじまった。

私は３メートル後ろでビデオ（囲碁）を見ながら，ちらちらと講座の方も見ていた。

そしてＣＡＭＥＬＭＡＭＡは『なんで！』『わからん』とか『何で四間飛車って言うの』『先手が

四間飛車にしてはいけないの』とか，ぶつぶついいながらも久米さんの講座は

進んでいった。（決してＣＨＡＴでは，何も言っていない）

そして，久米さんが『初手は皆さん知ってると思いますが』といった時，初めてＣＡＭＥＬＭＡＭＡ

は，『知ってる知ってる』と言い出した。

やっと素直に理解できることがあったのだ。

そこで私は『ほう，初手は知ってるんだ』と聞くと

『最初に指す手のこと』というではないか。 がーーーーん！

そういう意味で久米さんは言ったんじゃないと思うけど！

そして先手７６歩と一手進む。 ここでも更に久米さん『先手が…後手が…』といった説明があって

いる。 するとＣＡＭＥＬＭＡＭＡ『どっちが先手かわからーん』というではないか！

そこで私は，講座の局面を見ると先手が７６歩を指してる局面であった。

（実は７６歩の局面でフリーズしてるらしく，それ以降はチャットは進んでも局面は進まなかった）

つまり一手しか動いてない。

『おい！ 一手しか動いてないのに…わかるだろう』

さすがに，ＣＡＭＥＬＭＡＭＡもわかったようだ。

そして数手すすんで下図（フリーズしてたので入り直した）

これまで，次はこう指すとかああ指すとかぶつぶつ言いながら見ていたが，ことごとく外れ

『わからーん』を連発。

そもそも，先手が何故角交換をしようと目論んでるのかもわかってないようだ。

しかしこの局面で，ＣＡＭＥＬＭＡＭＡは何と！『ここは４６歩の一手』というではないか。

少しはまともである。

しかし，私は，『４６歩もあるけど，ここは４６歩より，６８銀といろいろ含みを持たせて指すよ』

といったところ，久米さんが４６歩と指した。

ＣＡＭＥＬＭＡＭＡすかさず『ほーら』 ……・ がーーーん

将棋をはじめて３０云年！ 私は，こんな悔しい思いをしたことがない。

この後も，久米さんの丁寧な解説と共に局面は進んで行くのであるが，いまいち理解できなかった

ようである。 やはり，しかし初心者の方にはきっと有意義だったと思います。

また最後の方は，強豪シュナイダーさんの助言も聞け，私も勉強になった思いである。

（１２香を上がるのは３２銀型のときのみ）

そして，2回目の講座も無事に終え，3回目の上級コースにも参画してしまった。

局面が進み， 端歩を突くか否かの質問が出た時に，棒銀の時は…という高度な質疑が行われて

いた。

それを聞いてた，ＣＡＭＥＬＭＡＭＡは『棒銀って何？』と言い，質問しようか と私に

問い掛けてきた。

今日は，上級コースだから，やめといたほうがいいよ！と私は言って，簡単に棒銀の説明を

したのだが，今いち わかってはないだろう。

そして，講座の最後に久米さんが『何か質問はありませんか？』の問いがあったのに対し，

『久米さんは ひろしさんっていうんですか』とｃｈａｔを打ってるではないか！！！

おいおい！ それって将棋と関係ないじゃないかと，再度私は，制止した。

ＣＡＭＥＬＭＡＭＡは，久米さんがh.kumeで入っているのを見て，しゃれのつもりだった

らしい。 つまり，久米さんの名前は知らなくて，まさか人気キャスターの久米 宏さんと

同じ名前とは 思ってなかったようだ。

こいつは、いったい講座を受けて，何を得ろうとしてるんだろう。

先は長いなあ〜。