恐るべき初心者 CAMELMAMA

 

詰め将棋の巻

 

私(CAMEL)はCAMELMAMAにも将棋を覚えさせようと入門書を2冊渡し,勉強して

おくように指示を与えた。

そして,数日後駒の動きくらいは覚えたみたいなので,米長九段著の『一手・三手の詰め将棋』

で,終盤を鍛えるようにと本を渡した。

とりあえず,適当に開いた1問を「解いて」とさりげなくその棋力を試すことにした。

これが その一手詰めの詰め将棋である。

一分程考えた後,CAMELMAMAは 『2三飛』と回答した。

うーん 『おしい』といっておいた。

それから,1四飛 3三飛などと回答するが,うまいこと正解を外しているのは見事である。

10分後,見かねたCAMELは次なるヒントを与えた。

この局面で2二とが浮いているので 飛車でそのと金にひもを付けつつ王手すればいい,

でも2三飛車は1四玉で詰まないから駄目』

ここまで,ヒントを与えれば大丈夫だろう。

しかし,そこで出された回答は,意表を突かれた。

『2二飛!』 どひゃー!

予想をしていなかっただけに,驚いてしまった。 確かに2二とには紐が付いているが

(ひもがついているといっていいのかな?), こんなとこに打とうと思うか!普通。

でもよく見ると王手ではない。 いやそういう問題じゃないぞこれは!

それから数分後やっと正解の1二飛を発見! なんと15分はかかってしまった。

まさか作者の米長先生もこの問題でこれほどドラマを生むとは思わなかっただろう。

恐るべき・・恐るべき初心者CAMELMAMA ・・・である。

 

指し将棋の巻

 

詰め将棋の巻で驚いている様ではいけない。指し将棋は一段と恐るべしであった。

CAMELは柿木将棋の試作版を何かの雑誌の付録で入手し,それと対局して実戦を積むこと

をCAMELMAMAに勧めた。

PC(パソコン)将棋は,行き方を間違っても文句も言わないし,そこはいけないと注意

してくれるので,まさにCAMELMAMAにはうってつけである。

しかし,試作版なので70手までしか指せず,勝負がつかず終わることがしばしばであった。

最初のころは,70手以内で負けていたが,次第に70手になっても勝負がつかなくなって

いった。 これは腕をあげたというよりは,柿木将棋の機能で次の一手の最善手を教えてくれ

る機能があり,これをうまく使いこなすようになったようだ。

しかし,70手以降指せないのもかわいそうなので,ここは一番CAMEL自ら指導将棋をする

ことにした。

押し入れから将棋盤(5寸盤)を取り出し,駒台もセットし,私は駒袋から駒をだし,王将

を探し,5一にビシッと据える。 その間すでにCAMELMAMAは素早く自分のペースで

駒を並べている。 そして並び終えた・・・・・・らしい・・・・。

もう並び終え,私が並び終えるのを待っている様子だ。

そうか! ここでCAMELは重要な見落としに気付いた。 そうだ,CAMELMAMAはパソコン

意外で将棋を指したことがないんだ。 つまり最初に駒を並べたことがなかったのだ。

なんと,歩がすべて二段目に並んでいるではないか(飛角の筋だけは三段目)!

仕方ないので,私も付き合って同じように並べて,いざ対局と相成った。

そして初手,『私が先手ね』と言ったがどうか知らないが,こんなところに桂が跳ねれると

初手7七桂!

うーん!いきなり乱戦にくるか。・・そんな問題じゃない。

それ以降,CAMELMAMAとは指してない。

恐るべき・・恐るべき初心者CAMELMAMA ・・・である。

 

観戦の巻

 

こんなCAMELMAMAでもいつかは,『あゆみ将棋サロン』でCAMELMAMA9級で参加しよう

と思っているようだ。

また,将棋はわかってないにも関わらず,近くで名人戦や将棋日本シリーズなどプロ棋士が

来ると見に行きたがる。

この間,福岡に将棋日本シリーズを一緒に見に行ったが,対局中ほとんど寝てたようだ。

周りの人たちは,CAMELが無理矢理連れてきたと思われがちであるが,そうではない。

しかし何が面白くてきてるのだろう。こいつは!

解説者が,米長9段や神吉6段など,話を聞いてて楽しい人だといいけど,ひたすら将棋の

解説ばかりする棋士だと,眠ってしまうようだ。

あれは今年の4月だったか,私だ夜中の2時ごろ帰ってくると,CAMELMAMAはじっとPC

のディスプレイを擬視している。 PCの画面には,あの『あゆみ将棋サロン』の盤面が

映し出されている。

まさか,対局してるのかとビックリして,近寄ってみると,観戦しているだけだった。

『対局申し込まれたらどうするんだ』と聞いたら,『そんな心配はない』という。

みると rie(観戦)9級で入っていて,ちょうど第3回あゆみ杯の決勝(かつら三段対

8マン三段)をやっていた。

これなら,申し込まれることはないだろう・・・・ああビックリした。

 

最後に一言

CAMELMAMAが『あゆみ将棋サロン』に登場するのはいつになることだろうか。

また実現するのであろうか。

最後に,CAMELMAMAを初心者として紹介したが,本当の初心者には失礼だったかも

しれない。

恐るべき・・恐るべき初心者CAMELMAMA ・・・である。