CAMEL’S 将棋 格言 (ここにCAMEL将棋の極意がある)

 

ここに,CAMEL将棋の基盤となる独自の格言を5つ,ここに紹介します。

決して参考にしないで下さい。

腐っても飛車

 この格言は,よく実戦で現れる。 なんだかんだ言っても,飛車の威力は最強である。

一瞬,遊んでいても,潜在能力は侮れないという意味である。

つい最近,観戦していた将棋で,まさにこの格言にぴったりの局面に出くわした。

『将棋倶楽部24』の第一回竜王戦の決勝第3局でのことである。

ここで(下図),後手(久米竜王)は,勝利を決定つける決め手を放つ。

(図は先手1七同玉まで)

ここで,後手(久米竜王)は,勝利を決定つける決め手を放つ。 

次の一手は8五馬である。

いかにも働いてない飛車を,この忙しい終盤で,2手をかけて取りにいったのである。

ましてや,せっかく作った馬との交換で,一見不合理に見えるが,やはり飛車を手持ちに

するのは大きく,19飛を実現させれば後手勝勢である。

実戦も,後手は飛車を取った後19飛を実現させ,勝利を収めている。

まさに『腐っても飛車』である。

 

わからない時は取る

 

駒がぶつかって,どうしたらいいかわからない時にどうするか。

その答えが『わからない時は取る』である。

どうせわからないなら,取った方が悔いが少ない。

悪くても,駒の入手が図れたのだ。

取らずに,後悔するのは最悪で,そのダメージは大きい。

だから,わからない時は取ると決めておくのが大切である。

 

迷ったら銀合

 

終盤,遠見から大駒で王手をかけられた時,さて何の合駒が最善かわからない時,

銀合が最善であるという意味である。

これは,学生時代先輩に教わったものであるが,意外と役に立つ。

特に,今は切れ負け等で,時間を使えない時は有効であろう。

飛合 角合 は失敗して取られると致命傷になり兼ねない。

金合ははっきり受けきれるとわかったときに”ビシッ”と打ち付けたい。

わからないなら,少しもったいない気がする。

桂・香・歩は心許ない。

つまり,迷ったら銀合である。

 

適の行きたい所に打つな!

 

え!そんなの当たり前だって。 そう!その心は……・・ただだから!

しかし,意外と実戦である。

歩を突こうと思ったてたら,合わせてこられたとか…

私の実戦で,敵陣一段目に飛を打ち下ろし,次に玉の尻に成って詰ますぞ!と指した

ところ,なんと相手は,その玉の下に底歩を打って粘ろうと試みるといったことがあった。

ただ!である。

よく,女性の将棋は自分の指したい手を探すが男性は,相手の指したい手を探し,それを

消そうとするというのを聞くことがあるが,相手の指した手がわかったらそこには駒を

打ってはいけないのだ。

この格言には『タダ』であるというのがその根底にあるのは間違いない。 

 

筋違い角には52金右!

これも,学生時代に先輩に教わったものである。

3手目の角交換からの筋違い角を恐れている方はいませんか!(特に振り飛車党)

つまり,76歩 34歩 22角成 同銀 45角である。

この格言の意味は,この45角に対して 52金右と受けるのである。

いたって平凡な手ではないかって! (^^; そうですけど!

狙いは,その後34角と取った時に,後手65角と筋違いに打つのが狙いです。

この時,52金でもし62銀だったら43の角成を防ぐためこの65角が打てません。

65角以下 仮に 58金右 76角 88銀と進むと、どうでしょう!

先後同型になるのです。 しかし手番は後手が握っています。

つまり,後手が先手になっているのです。 これは明らかにポイントを稼いだことになります。

そう!この気持ちが大切なのです。

病は気から! 筋違い角には52金右 !は同意語なのです。

 

困った時の5五歩!

これは,振飛車党のための格言である。

居飛車が急戦で仕掛けてきた時に,有効になる場合が多い。

得てして,中盤の始めころ,歩がぶつかったりすると,大抵は同歩は相手に調子を与えるので

そのまま放置して,他の手を指すことが多い。

取ってはいけないのはわかるが,じゃあ!どうすればいいかがわからない時,5五歩を突けば

いいという格言である。

これは,よく使いこなせれば,立派な振飛車党である。

 

二枚替えでも歩とならするな

そもそも『二枚替えなら歩ともせよ』は間違っていると,いいたいのである。

あまり,そういう局面に出くわしたことがない。

歩以外の駒での二枚替えならうなずけるが,歩では納得いかない。

もし,『二枚替えなら歩ともせよ』が正しいとするなら,ダンスの歩なる手筋は存在しない

ことになる。

だって,一枚の金を取るのに.3枚,4枚の歩を捨てているではないか。

歩との二枚替えなんて,とんでもない!