どう見ても先手が良いと思ってた局面で､後手の谷川名人の次の一手で，見事に

切り替えしました。 次の一手は，何年かかっても私には思い浮かびません。

先手 中原棋聖・王座 vs 谷川名人 （h1.10.29 第10回日本シリーズ）

両方の桂が捌け，見るからに先手必勝の局面に見えます。後手は７二の銀が受けに

効いてなく，先手の二枚の桂の攻めが炸裂しそうです。 ましてや，先手は桂使いの

名手 中原１６世名人。 次の６五桂からの攻めが見えてます。

（図は先手 ５六飛まで）

正解は５一玉です。

すごい受け（？）がありました。 手薄の５三の地点を加算するのでなく、

放棄することで局面を受けきってしまいました。

５三桂成りは５五歩で論外。 ６五桂は 同歩 ４四角 同歩 ５三桂成り ５二歩

で受かってます。 実戦は５一玉以下 ５三飛成り 同角 同桂成り ５二歩と進み

以下 熱戦の末 谷川名人が勝っています。