ボディワーク 2

錆だらけのボディを何とかしなければなりません。

左クォーターパネル。
ペイントの浮いている部分をつつくと、漏れなく穴が現れます。
厚いパテを剥がすと、パッチを当てた跡が出てきました。

パッチの前後に錆穴が広がっています。
そのちょっと右上もこんな感じ。

凹んだ部分を引き出すために開けられた穴と、錆で開いた穴が。
例によってグラインダーで広めに切り取ります。

内側の錆を落としてPOR15を塗ります。
右側はもっと派手に腐ってます。

コンバーチブルは、幌のリアスクリーン付近に降った雨水がクォーターパネル内に排水される仕組みになっています。
(ハードトップの侵入した水もかな?)

クォーターパネルの裏側にドレンホールがあるのですが、ここが詰まると、クォーターパネル内に水が溜まり、錆の原因となります。
ドレンホールにはゴムのフラッププラグが付いているので、取り払ってしまった方が安心です。

クォーターパネル内への排水というのも見直した方がいいかもしれません。
こんなところに水が入ったらそう簡単には乾きませんからね。
こちらも同様に…
切り取ります。

こちらもPOR塗って。

あとはプロ任せ。
ついでに直してもらう部分。

右側のサイドシル後端部。
鉄板のめくれと溶接の跡が変な感じです。

後で知ったのですが、この車、右リアフェンダーに交換歴が…
右のサイドシルも錆穴があるので、直してもらいます。
右ドアのウェザーストリップ取り付け部分。

ピン穴の周りが腐食しているので、ここも直してもらいます。
左ドアの開口部。
意味不明な穴が開けられているので、埋めてもらいます。

何の目的で開けられたのでしょうね。
もしかして、左クォーターウィンドウが開かないからここから注油しようとしたとか?
久々のドライブ。

行き先は…
ボディショップ。
こちらで補修してもらいます。
そのショップご提供の写真。

この鉄板が…
こうなります。
サイドシルも切開されます。
下に見えるのは、補修用に輸入したサイドシルのパッチパネル。

このパッチパネル、鉄板を折ってあるだけで、曲面が再現されていません。
キャデラック用のパッチパネルは大体こんな感じで、純正同様にプレスされたものはほとんどありません。
ボディに溶接するとこうなります。
上手いものですね。

結局、私が切り取ったよりもだいぶ広い範囲が張り替えられました。
一見素晴らしい仕上がり。

「一見」と書いたのは、サイドシルのパッチパネルの取り付け方法に不満があるからです。
何しろ、シル上面(シルプレートが付く部分)にパッチパネルが重ねてあるんです。

残念ですが、手抜きとしか認識できません。
左クォーターパネル。
意味不明な穴…の跡。

埋まってます。
サイドシル後端下部。

ウェザーストリップ取り付け部。

サイドシルの上面以外は完璧。

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