ワイパーモーター

一番困るいいかげんな修理。

純正のワイパースイッチの右側に取り付けられた、不細工な後付けスイッチ。
ワイパーと電動ファンのスイッチのようです。


後付けスイッチは、純正ワイパーハーネスに接続され、このモーターに繋がります。
モーターも純正ではないようです。
電動ファンのスイッチからは、エアコンのコンデンサー前に設置されたこのファンに繋がります。

この車には小さすぎる上に、コアからの距離も離れすぎているので、効果は無いに等しいでしょう。
即撤去。

こんなしょうもないファンを取り付ける為に、コアサポートには多くの穴が開けられてしまってます。
しかも位置を間違って開けられた穴もあったりして、もうなんだかね。
話をワイパーに戻します。

変なモーターを外してみると…

妙にモダンな形状です。
愛知のメーカーの名が書かれていました。

配線も「モーターさえ動けばいい」というものなので、スイッチをオフにするとワイパーアームがどの位置にあっても止まってしまいます。
さらに悪いことに、このモーターと純正ワイパーリンクは溶接でくっつけられています。
しかも、純正コネクタは、モーター側、スイッチ側共にぶった切られています。
シュリンクチューブから左の青い配線側には、トヨタモーターに合うコネクタが取り付けられています。

復元には、少なくとも

・ワイパーモーター
・ワイパーリンク
・コネクタ(モーター、スイッチ側)

が必要となります。
で、アリゾナから部品が届きました。

短い配線付きのコネクタ(pig tail)も付けてもらいました。
取り付けの前に、トヨタモーターの為に開けられた不要な穴をシリコンで埋め、カウル内をハンマーライトなる塗料で塗装しました。

念のため、モーター内部を点検。

きれいです。
ついでに、ワイパーモーターと一体になっているウォッシャーポンプもリビルト。

ワンウェイバルブやダイアフラム等がセットになったキットが売られています。
元々付いてたダイアフラムはダメダメな状態でした。

外し方がわからなかったので、ブチっと引っこ抜いたところ…
ダイアフラムの一部(銅色の部分)が本体側に残りました。

少しダイアフラムを押し込んで、90°回せば外れる構造のようです。
付属の取り付けねじはピッチが異なるので、純正のものを使用しました。

これでウォッシャーポンプは完了。
上で書いたコネクタ(pig tail)を元のハーネスと接続します。

これはモーター側。
後で結束テープを巻きます。
スイッチ側は脱着の機会が多いので、カプラーを入れました。

純正のコネクタは脆くなっているので、あまり抜き差しをしたくないのです。

スイッチには墨入れをして、パネルは簡単に塗装しました。
ステアリングコラムに開けられたスイッチの穴は…

パテ埋めしました。

状態の良いパネルも用意してあるので、いずれ交換ですね。
まっ黒に塗りつぶされていたファイアウォールはターコイズが復活。

強力なシンナーで塗料を落として、ウレタンクリアを吹きました。
ワイパーモーターを取り付けて完了。

あるべき光景が復活しました。

後付け配線を廃棄してすっきり。

適当な修理の後始末は本当にやっかいです。

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