私の携帯電話


私が持ってる携帯電話
左からTZ-803、TZ-804 mova N、SO206

■TZ-803(日本電気製)

 大容量方式対応の初の携帯電話で、もはや生きる化石とでも言うべき端末。
 登場したときは、その小ささに目を見張ったものだけれど、最新の端末と較べると何ともでかくて重い。DoCoMo発足直後に入手したので、DoCoMoのロゴ入りシールの下にはNTTマークが透けて見える。送信パワーは1Wで、その後のアナログ端末の標準ともなった0.6Wの倍近い出力があり、山間部などの弱電界地域ではその差は歴然としている。そんな理由で、実は今もバリバリの現役。
 同一の端末を、少なくとも松下通信・三菱電機・日本電気の3社が製造していたようで、私のは日本電気製。この3社の製品、一見同じように見えるが、スピーカ部分の穴の大きさなどが微妙に違う。NTTから示された仕様書に基づいて各社が独自に金型を製作していたようだ。

■TZ-804 mova N (松下通信製)

 1991年に登場したアナログ方式の超小型携帯電話で、出力0.6W。ふだん持ち歩いている端末。
 1999年3月いっぱいで廃止がほぼ確定したアナログ方式だけれど、ユーザー数が急速に減った結果、バンド内はスカスカの状態になった。おかげで妙な混信、意表をつくハンドオーバーが減って皮肉にもディジタル方式よりも遥かに快適に使える。

■SO206 (ソニー製)

 1998年1月に登場したばかりの端末。実は生まれて初めて使うディジタル携帯電話でもある。
 アナログと較べて音は悪いが極限状態まで一定の品質を保っているのはさすがである。
 アナログ方式より小ゾーン化が進んでいるため、ハンドオーバーの回数が多い。電波伝搬の複雑な場所では、建物で反射してきたと思われる遠くの基地局の電波を捕まえ、そのままプッツンしてしまうこともたびたびである。アナログと違って通話品質はさほど落ちてないのに突然切れてしまうから精神衛生上非常によろしくない。
 先日、某DoCoMoショップに行ったら、アナログからディジタルへの切り替えを希望してきた客に『デジタルにすると、電池はもちますが音は悪いです。それに、よく切れます。』と店員が説明していた。余程苦情が多いのだろうと思う。
 あと、最近気がついたのだけれど、ディジタル携帯対アナログ携帯の通話で、アナログ側の通話品質が落ちたときはどうしようもないですね。ディジタル携帯電話のCODECは、ノイズ混じりの音声はほとんどまともに伝送できないみたいです。

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Mar 23 1998