1938年に製作された全翼機です。
H Vでの段階的後退翼によって試みられた「Middle Effect」解決への最終案として、パラボラ型の連続カーブによる平面形が考案されました。
(注)「Middle Effect」というのがどういう問題なのか"Nurflugel"を読んでもはっきりしない(部分的な英語のキャプションしか読めない)のですが、どうやら抵抗(H IIの頃から問題視されていた)のようで、
単純な直線後退翼よりもこういう連続的な後退角を持った平面の方が低抵抗になると考えていたようです。
製作後の保管が悪かったようで、一冬明けて飛ばそうとした時点で機体がゆがんでおり、一度も飛ぶことなく焼却処分されました。
よって、平面形んの効果がなかったのかどうかは不明です
項目 | H "Parabel"(Parabola) |
---|---|
RLM識別子 | - |
全幅(m) | 12 |
全長(m) | - |
全高(m) | - |
翼面積(u) | 33 |
前縁後退角(Grad) | - |
テーパー比 | 9.5 |
アスペクト比 | 4.4 |
空虚重量(kg) | 90 |
総重量(kg) | 170 |
離陸重量(kg) | - |
翼面荷重(kg/u) | 5.15 |
着陸速度(km/h) | 45(計画値) |
最大滑空比 | 19.5 (計画値) |
エンジン | 無し |
乗員 | 1(座乗) |
初飛行 | - |
使用文献
・Nurflugel, R.Horten/P. F. Selinger, Weishaupt-Verlag Graz, 1983