解説:ホルテン兄弟の全翼機データ(H V)



 H Va 1936〜1937にかけてDynamit AGとの共同で作成された機体で、Troiitaxという合成材料の実験機でもあり、 並列復座腹ばいという変わったコクピットになっています。 Hirth HM 60エンジンを2基搭載しましたが、延長軸なしとしたためテイルヘビーとなり、初飛行時に墜落大破しました。
 H Vb 木材と鉄管による機体構成の実験機。H Vaの墜落時に奇跡的に無傷に近かったエンジンを延長軸付きで搭載しています。 H Va同様に並列復座ですが、独立キャノピー(ダグラスXB-43 Mixmaster みたいなの です)に改造されています。
 H Vc 第一次世界大戦のパイロットであるオットー・ペシュケ(Otto Pechke)の会社で、H Vbから1人乗りに改造された機体です。 PE+HO(ペシュケとホルテン)の(非公認?)コードが与えられました。

最終更新日1998.11.22

ホルテンの全翼機データ

項目H Va H Vb H Vc
RLM識別子 Ho 252 Ho 252 Ho252
全幅(m) 14.0 16.0 16.0
全長(m) - 6.0 6.0
全高(m) - 2.10 -
翼面積(u) 34 38 38
前縁後退角(Grad)25.5(曲折後 40) 25.5(曲折後 36) 25.5(曲折後 36)
テーパー比 6.4 6.4 6.4
アスペクト比 5.45 6.75 6.75
空虚重量(kg) 1600 1360 1440
総重量(kg) 1840 1600 1600
翼面荷重(kg/u)54 38 38
最大速度(km/h) 350 350 350
巡航速度(km/h) - - -
着陸速度(km/h) 84 70 70
エンジン Hirth HM 60 R
(80 HP)×2
Hirth HM 60 R
(80 HP)×2
Hirth HM 60 R
(80 HP)×2
乗員 1(腹ばい) 1(腹ばい) 1(座乗)
初飛行 1937 早々 1937 秋 1942.05.26

使用文献
 ・Nurflugel, R.Horten/P. F. Selinger, Weishaupt-Verlag Graz, 1983

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