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このビジョンは、日本のビジョンとして提案するものでもあります。勿論、自分の生き方の指針でもあります。日本文化を体現する為に、前半の俳句(5、7、5)から全体を短歌(+7,7)へと展開してみました。漢字の使い方には工夫が必要かもしれません。
『美しくに いのちを愛でて 佳いくらし こころを開き 自らうごく』
上の句『美しくに 命を愛でて 佳い暮らし』は、国民の願いと国の在り様を述べ、下の句『心を開き 自ら動く』は国民一人ひとりがこれにどの様に関わって行くべきか、その決意を示しています。依存体質と閉鎖的な風土を変革するべきとの思いが込められています。そのためには、自主的な「個」が尊重されることが条件となります。
『美しくに 命を愛でて 佳い暮らし』
<俳句として>
・季語は何か。命は”春”の季語であって欲しく、21世紀を迎え、冬の時代よさようなら! ・何となく、ファーストの世界からスローの世界への転換がイメージ出来ます。 |
<標語として>
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・標語としては少し長いのですが、問題が複雑なだけにあまり単純ではかえって誤解を招いてきたのが過去の標語です。自分の都合の良い解釈の余地をある程度減らさないと、ビジョンとは言えないでしょう。ここに、漢字の使い方が問われてくるのです。少しモデファイして記述してみました。 |
<私の思いについて>
・「美しい国」を創ろうとの計画が出て来ました。これに積極的に賛同するもので、別の基本方針を提案するほどの力もなければ、お金もありません。但し、「美しい」の意味には思う処があります。
・「命を愛でて」には、最近の命を軽視する動きと自然環境を破壊してきた近代産業への反省と警告が含まれています。自分を大事にし、それ故に自分の周りの”いのち”も大切にする。「生きる」は、自然の摂理を全うすることと考えます。
・「佳きくらし」の”佳き”は、形と質の両面で良いことを願っています。量から質、物から心の時代への在り方を象徴しているものです。”くらし”と表現するのは、国民一人ひとり生活が充実してこそ、国も富むという方向性を主張するものです。”くらし”こそが目的であり、産業や経済はそのための手段に過ぎません。このことを再確認しておきたいのです。「美しい国づくり」で終わっては、国民の暮らしが余り想定出来ないと考えるものです。 |
『心を開き 自ら動く』
<短歌として表現するもの>
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・上の句(俳句)だけでも標語になりますが、そのままでは、依然として依存体質から抜け出ることが出来ません。俳句で詠んだ情景に下の句を付けて短歌とし、望ましいと思うその情景を、自らが創っていく姿勢と覚悟を示しました。 |
<私の思いについて>
・「心を開き」は、閉鎖的な組織や依存体質から抜け出ると共に、自主的な個が互恵を目指して他と交流し、パートナーシップを発揮していく姿勢を示すものです。ここで言う”個”は、個人、各NPO・企業・団体、各行政組織、国などあらゆる場面におけるものです。”他”は、個の外側のあらゆる社会システムを意味しています。
・「自ら動く」は、心を開いた後に、やはり受け身にならず、自らが自律的に活動(ワーク)していく様を表わしています。働くことをやらされている”労働”と解釈せず、支配されない自分の活動と考える考え方です。とは言っても、扶養家族を養う事は時として労働になってしまう場合がありますが、工夫出来る余地はあります。仕事を会社とのパートナーシップで実行していくことを心がけることがその回答の一つです。起業も当然そうでしょう。
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『悠のくらし』
<一言で表現する>
・どうしても標語を一言で済ませるなら、『悠のくらし』を提案します。
・それが、”悠ディール政策”です。
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