進雨の名前のお話


進雨(ぢぬ)と言う名前は珍しい名前なので
どうしてこの名前にしたのかと言うことをちょっと紹介します。

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私とつれあいは在日韓国人3世です。
二人とも日本で生まれて日本で育って日本語がふつうに話す言葉ですが、
自分が朝鮮人であると言うことに誇りを持っています。
これからもずっと日本で生きていくとは思うけど、
日本人に帰化する予定は今のところ全くありません。
韓国に行って生活するなんて予定も全くありませんが・・・(笑)
進雨は在日4世になります。
彼がこれから生きていく上で日本国籍ではないということが
どんな風に影響するか分からないけれど
私たちは進雨にも日本に生きる韓国人として歩んでいって欲しいと願っています。

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そこで、名付けるときにこだわったことは・・・

@韓国で使える名前(私の名前は男の人とよく間違われることと、
            夫の名前は発音が韓国人でも難しいから)
A昔ながらの風習を取り入れる(後で説明します)         
B音の響きが良いこと                         

この3点でしょうか・・・?

最近では日本でも韓国でも同じ発音になる名前を付ける人が多いですが、
私たちは日本語読みと言うことは全く考えませんでした(笑)
だって最近の名前って変わったのが多いじゃないですか(笑)

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Aについて・・・
韓国では儒教の考え方がかなり残っています。
その風習なのかちゃんとしたことは分からないのですが、
家系によって名前に付ける漢字が決まっています。
その家の何代目かが分かり易いようにあるとも聞いたことがありますが、
正確なことは私にはわかりません。
古い習慣はどんどんなくなっていってる今、
ちょっとくらい古くさいことを残しても良いかな?って(笑)
家系によって12個の漢字を順番に付けていくみたいです。
干支みたいなもんかな?(笑)

ちなみに旦那は「鐘」という字、進雨は「雨」という字
私は「容」という字が家系で決まってる文字でした。

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進雨は「雨」という漢字を使わないといけなかったのでどうしても
名前に意味を持たせることが難しかった(^_^;)
無理に意味をつけるとしたら、自分の道を迷わず進んで行って欲しい
そんな感じでしょうか・・・(笑)

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私と夫はずっと韓国の名前を使って生活してきました。
進雨にも在日として生きることを勝手に決めてもいいものか
親のエゴなんではないかとかなり悩みました。
誰だって自分の子どもに嫌な思いはさせたくないと思います。
でも、障害をすべて取り除くと言うことが必ずしも良いことではないと思っています。
差別を受けることがあるかもしれない、面倒くさいこともたくさんあるけれども
それ以上に得る物も多いと信じています