・X1
(CZ-800C)
時代を常にリードし続けてきたX1の歴史は、すべてがここから始まった。
”亜流パソコン”などと言われながらも、結局多くのユーザーから支持を得たのは、一体何が決めてだったのか?
項 目 | 仕 様 |
CPU | Z80A(4MHz) 80C48(KeyScan) 80C49(CMT) |
ROM | IPL用ROM(4KB) キャラクターゼネレーター用ROM(2KB) |
RAM | メインメモリ(64KB) VRAM(4KB) PCG用RAM(6KB) GRAM(48KB,Option) |
テキスト表示 | 80字×25字,40字×25字(選択可能) 反転文字,点滅文字,縦・横・縦横2倍文字可能 カラー8色(文字毎に色指定可能) |
カラーグラフィック表示 | 640×200ドット(1/3画面) 320×200ドット(2/6画面) カラー8色(ドット/1画面単位に色指定可能) |
画面合成 | テキスト画面とグラフィック画面 テキスト画面とグラフィック画面とテレビ画面 |
プライオリティ機能 | テキスト・グラフィック画面の優先順位をつけられる |
バックグラウンドカラー | 8色指定可能 |
ビデオ出力 | R.G.Bセパレート出力方式 |
カセットデータレコーダー | フルロジック電磁メカ式内蔵 転送速度=2700ボー |
サウンド出力 | 8オクターブ 3和音 |
音声出力 | 8cm丸型スピーカー 300mW |
プリンターインタフェース | セントロニクス社仕様に準拠 8ビットパラレル |
ジョイスティック インタフェース | アタリ社仕様 2個使用可能 |
時計機能 | 内蔵(電池にてバックアップ) |
電源 | AC 100V±10% 50/60Hz |
消費電力 | 28W |
使用条件 | 使用温度:0〜40℃,使用湿度:35〜75% |
外形寸法 | 本体:幅=390,奥行=331.5,高さ=10.8(mm) キーボード:幅=391,奥行=188.5,高さ=52.5(mm) |
重量 | 本体=5.7kg キーボード=1.35kg |
色 | シルバーメタリック,ローズレッド,スノーホワイト |
価格 | \155,000 |
発売時期 | 1982年11月(昭和57年) |
・X1C
(CZ-801C)
キーボードを本体と一体型にしたタイプで、MZ-700のように本体にカラープロッタプリンタを内蔵出来る。
機能的な仕様変更は、確かGRAMが標準でついたことぐらいで、後は特筆するような違いはみられない。
価格がマニアタイプより\35,200も下がっていることから、よりコストパフォーマンスを重視したモデルといえるだろう。
項 目 | 仕 様 |
RAM | メインメモリ(64KB) VRAM(4KB) PCG用RAM(6KB) GRAM(48KB) |
色 | シルバーメタリック,ローズレッド |
価格 | \119,800 |
発売時期 | 1983年10月(昭和58年) |
・X1D
(CZ-802C)
本体に3インチディスクドライブを標準装備した、X1シリーズ初のディスクモデル。
しかし、富士通などの3.5インチ攻勢にあい、3インチは早々と廃れる運命に。
もともと本体内に電磁式カセットレコーダー用インタフェースを内蔵していないため、動くソフトがほとんどないという悲惨な状態となっていく。
しかし、その後Oh!MZ誌などで、電磁式カセットレコーダーを使用可能としたモデル「X1DX」、5インチFDを使用可能としたモデル「X1DU」などが登場、みごと不死鳥のごとく蘇った。
項 目 | 仕 様 |
RAM | メインメモリ(64KB) VRAM(4KB) PCG用RAM(6KB) GRAM(48KB) |
カセットデーターレコーダー | ロジックコントロールの使用は不可 |
フロッピーディスク | 3インチ2D(320KB)×1基 |
色 | シルバーメタリック,ローズレッド |
価格 | \198,000 |
発売時期 | 1983年10月(昭和58年) |
・X1Cs
(CZ-803C)
X1Cに拡張I/Oポートを2基付け足しただけの発展型モデル。
ただし、X1シリーズの場合、このI/Oポートの存在意義は非常に大きい。
なぜなら、きっとX1ユーザーの誰もが欲しいと思っていたであろうカラーイメージボード(この時代にはまだ無かったが)
やFM音源ボード(さらに後の話)がつけられないからだ。
この拡張I/Oポートのためにプロッタプリンタ装着用の装置が除去されたが、そんなこと誰も気づかなかった。
項 目 | 仕 様 |
RAM | メインメモリ(64KB) VRAM(4KB) PCG用RAM(6KB) GRAM(48KB) |
拡張I/Oポート | 2ポート内蔵 |
色 | シルバーメタリック,ローズレッド |
価格 | \119,800 |
発売時期 | 1984年6月(昭和59年) |
・X1Ck
(CZ-804C)
X1Csに漢字ROM(第一水準のみ)を付け足した漢字対応モデル。
ちなみに私は、これの紹介記事を月刊マイコン(あの当時、パピコンユーザーだった私は、当然Oh!MZなる雑誌など購入していなかった)で見て、一目惚れした。
#しかし、なぜこの時期までX1のことが全く眼中になかったんだろう。
#よっぽどPC-6001に惚れ込んでいたのか?
なお、この時点で、やっとパソコンとして最低限標準搭載されていなければいけないものがすべてデフォルトで装備されたという感じであろうか。
項 目 | 仕 様 |
RAM | メインメモリ(64KB) VRAM(4KB) PCG用RAM(6KB) GRAM(48KB) |
ROM | IPL用ROM(4KB) キャラクターゼネレーター用ROM(2KB) 第一水準漢字ROM |
拡張I/Oポート | 2ポート内蔵 |
色 | シルバーメタリック,ローズレッド |
価格 | \139,800 |
発売時期 | 1984年6月(昭和59年) |
・X1F
model20(CZ-812C)/model10(CZ-811C)
X1turbo登場後に発表された本機がユーザーに与えた影響度は、非常に大きい。
なぜなら、誰しもがX1turboの登場により「X1は死んだ」と思った訳であるが、ところがどっこい、X1はX1としてみごと再生したからである。(なんかおかしな日本語だな)
NEW BASIC(CZ-8F(C)B01 V2)の登場は、以後ユーザーの頭に「SHARPはユーザーを裏切らない」という迷信をくっきりと植え付けた。事実私も、後にX1turboZが出てもそれほど慌てはしなかった。
(なんらかの対処策がSHARPより提示されるものと思っていたからだ。)
そして、今もなおX680x0シリーズの最上位機種の登場を待ち続けている。(;_;)
それほどに当時のパソコン界にあってはNEW BASICのインパクトは大きかった。
愛機PC-6001があっけなくPC-6001mk2にとってかわられたことを鮮明に覚えていただけに、このメーカーの行動は非常に新鮮かつありがたく思われたものだ。
項 目 | 仕 様 |
RAM | メインメモリ(64KB) VRAM(4KB) PCG用RAM(6KB) GRAM(48KB) |
ROM | IPL用ROM(4KB) キャラクターゼネレーター用ROM(2KB) 第一水準漢字ROM |
フロッピーディスク | 5インチ2D(320KB)×1基 |
カセットデーターレコーダー | 電磁式カセットレコーダー用インタフェース内蔵 |
拡張I/Oポート | 2ポート内蔵 |
色 | オフィスグレー,ローズレッド |
価格 | \139,800 |
発売時期 | 1985年7月(昭和60年) |
項 目 | 仕 様 |
RAM | メインメモリ(64KB) VRAM(4KB) PCG用RAM(6KB) GRAM(48KB) |
拡張I/Oポート | 2ポート内蔵 |
色 | オフィスグレー,ローズレッド |
価格 | \89,800 |
発売時期 | 1985年7月(昭和60年) |
・X1G
model30(CZ-822C)/model10(CZ-820C)
X68000ショックがパソコン界に到来するわずか3ヶ月前。この時期にX1は、デザイン面を強化(?)したモデルを発売した。
それがX1Gである。
ボディーは、当初限定生産だったはずのX1turboU(ブラックturbo)にあやかって黒色をしており、そのスタイルは後のX68000を彷彿とさせる(?)縦置き型(横置き可)となっている。
正直な所、当時私はこのX1を見た瞬間「何だこれ!?」と思いOut of 眼中を決め込んでいたため、はっきりしたことは覚えていない。
ただ、X1の方向性が「ゲームを中心としたホビーユース」であることが明確になったのは、このモデルを見た時からであったということはよく覚えている。
項 目 | 仕 様 |
RAM | メインメモリ(64KB) VRAM(4KB) PCG用RAM(6KB) GRAM(48KB) |
ROM | IPL用ROM(4KB) キャラクターゼネレーター用ROM(2KB) 第一水準漢字ROM |
フロッピーディスク | 5インチ2D(320KB)×2基 |
カセットデーターレコーダー | 電磁式カセットレコーダー用インタフェース内蔵 |
拡張I/Oポート | 2ポート内蔵 |
色 | ブラック,オフィスグレー |
価格 | \118,000 |
発売時期 | 1986年7月(昭和61年) |
項 目 | 仕 様 |
RAM | メインメモリ(64KB) VRAM(4KB) PCG用RAM(6KB) GRAM(48KB) |
拡張I/Oポート | 2ポート内蔵 |
色 | ブラック,オフィスグレー |
価格 | \69,800 |
発売時期 | 1986年7月(昭和61年) |
・X1twin
(CZ-830C)
ついにX1が終わった!
そう思ったのは、私だけじゃないはず。
確かに、同時発表されたX68000 ブラックモデル、X1turboZUなどと比べると価格以外のすべてにおいて不利なのは確か。
しかし、このX1が、「これがX1誕生5年目の解答です。」などとほざかれると正直いって頭に来る。
後期、X1はX1turboの登場により、パソコンとしての役目を終え、ゲームマシンとパソコンのどっちつかずの立場をメーカーにより負わされたような感じがする。
そして、X1はその重荷に耐え切れなくなり、ここでの登場を最後に引退していったのだろう。
確かに、時代がもはやX1のような機能では受け入れてもらえなかったであろうことは、よくわかる。
しかし、それでも「HEシステム搭載はなかったんじゃないかい?」と問い掛けたい。
項 目 | 仕 様 |
RAM | メインメモリ(64KB) VRAM(4KB) PCG用RAM(6KB) GRAM(48KB) |
ROM | IPL用ROM(4KB) キャラクターゼネレーター用ROM(2KB) 第一水準漢字ROM |
フロッピーディスク | 5インチ2D(320KB)×1基 |
カセットデーターレコーダー | 電磁式カセットレコーダー用インタフェース内蔵 |
拡張I/Oポート | 2ポート内蔵 |
その他 | HEシステム内蔵 |
色 | ブラック |
価格 | \99,800 |
発売時期 | 1987年12月(昭和62年) |