今、ファン間でもっぱら話題となっているのが新曲”MY
WINDING ROAD”。
なんで、そんなにも話題になるのか、それは言うまでもない。
ある雑誌によれば、トチ狂った時代のKISSとも言われているこの楽曲。
70'sのサタデーナイトフィーバーを彷彿させるコーラス。
こんなの吉井和哉じゃない、と言っているいる人もいる。
確かに今まで出した楽曲でこういったディスコサウンドは
なかったし、自分達がロックであるということに
こだわりを置いてきた人達であるということは私達が
一番良く分かっていますしね。
ある雑誌で彼がこう言ったのを覚えてますか?
『聴く人ががロックを崇拝しきってしまったらいけないな、
ちょっと小馬鹿にしてないとなって思ったんです。』
(吉井和哉語録・Rockin' on JAPAN)
ロックンロールというのは、すごく何にでも対応できるジャンルだと
言ってもいいだろうと思う。
現に、アシッドロック、プログレッシブロック、オルタナティブロックなど、
○○ロックという形で色んなミュージシャンが自分の好きな要素を
ロックに取り入れていき活躍しているのも事実です。
イエローモンキーにもフランス色の強い、シャンソン的ロックな曲が
あったことを忘れてはいけません。
そんな前説はどうでもいいんだよ!
と思ってる人がいるかもしれないので前置きはこのくらいにして
本題に入ろう。(笑)
心配な点は、ここでイエローモンキーが完全なる現代のJ−ROCK
に身をおさめてしまわないかという所じゃないかな。
私はその心配はない、と思う。
確かに、この曲には驚かされた部分があった。
日頃からイエローモンキーしか聴いていなかった人には
驚いたどころじゃなく、ショックだっただろう。
しかし、よく考えてみてほしいのは
たかが、シングルだということ。
こんなこというと、『シングルはどうでもいいのか?』と反論されそうだが
そうではない。シングルだからできる実験的なことであって、
これだけで、『POPSになっちゃったぁ..。』と判断するのは
まだ早いということだ。
今の音楽に矛盾を感じているのは私だけではないはず、
もっと、彼らは多くの人に自分達の音を聴いてもらうことによって
何かが変わるんじゃないだろうか、そう思ってるところもあるだろう。
まず、ディスコチューン=ロックではないという固定観念はなくさねば
ならない。
ご存知のとうり70年代のディスコではガンガンにロックがかかっていた。
ディスコでは必ずダンスミュージックだという暗黙の了解は
まさしくなかったに近い。
大衆音楽=ロックこれだ。
きっと、彼らはこれをやりたいのだとおもう。
大衆音楽という人間臭く、人間らしいというものを。
若い子が聴くロック、とか大人が聴くクラシックではだめで、
老若男女全てに受け入れられるもの、
エンターティナー性が必要なのである。
きっと、今彼らはそれを果たそうとしているのだろう。
日本一のライブバンドである為に。
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