さて以前に触れたように、俺はScVを抜けることにした。俺にとってのギルドwarは24時間
いたる場所ですることが戦争であり、テレホ前までひたすら生産と別キャラによる狩、別
キャラによる買い物、こんなのは戦争とは思えなかった。
Yamato warで熱くなれたのも、対CoSであったり 対AWC PUPU PoAなどの今までに
交流のなかった見知らぬ敵とのプライドをかけた戦いであったからこそだったのだと思う。
しかし99年1月の状態の戦争はScVとしての戦争ではなかった気がする。
過去にLapisと話した記憶があるのが、「単一ギルドの定義」というものだった。これに対す
るLapの見解は「ギルド石が統一されていること」というものであった。これについては俺も
賛成で、それ以外に単一ギルドであるかどうかの判断は難しいといえる。誰もが自分の
ギルドTAGをつけて戦いたいであろう。それを一つにするわけであるから、その時点から
単一ギルドであることは間違いがない。少なくともそれに伴ってGMは一人に絞られるわけ
だし、政治も統一されるはずである。
さて話はさかのぼるが、当時対CHAOSとして同盟していたKRScVだが、KRS自体は元LLF
のMurduerが音頭をとってBaja出身のPKギルドKOPなどのいくつかのPKギルドをまとめた
ものとして設立された。MurderがGMなのにもかかわらずLLFという名前でなかったところに、
LLF側の譲歩がみられる。つまり元は連合体であるが、結局は単一ギルドとして存在した
わけである。
ScVに関してはBaja ScVとYamato ScVでは結構面子が代わっている。BCG Nexusを代表
とするJPN-99組もBaja時代はScVの敵として存在していたギルドのメンバーであり、ScVと
同盟したのはBaja UOLの直後からであった。実はHoAがScVに参加するときLapから同盟と
いう形でもいいよといわれたが、それを蹴ったのはなにをかくそうこの俺なのだ。結局CoSと
戦うにあたって同盟だのなんだのという形をとっていたのではScV側がなめられるということ、
またHoAメンバーが全員ScV石に入る形で納得したのも要はLapis率いるScVを認めていたから
の話であって、その辺のくそギルドにわざわざ入れてもらおうとするわけがない。つまりはそれ
もまたScVの魅力という力の一つであったことは間違いない。
ところがKRScVの同盟というものは、完全なる別石で両方のギルドの登録数をあわせると90
近い数字の連合体だった。その状態でCHAOS連合をぼこって酔っているメンバーが多かった
ことが俺がScV脱退を決意した直接的理由であったことはすでに書いたとおり。
さて直接的理由と書いた以上、当然間接的な理由も存在した。実は1月のある日、Lapの呼び
かけの元Baja出身ギルドが集まって会議が開かれたのだ。当時のwarについてなにも感じる
物がなかったという点ではLapも思う部分があったのだろう。Lapの提案はそろそろ二極化して
大規模なwar、具体的には50vs50規模の戦闘がしたいということだった。これに関しては特に
反対の人間はいなかったが、ではどういう二極化がもっとも流れ的に盛り上がるかという部分で
の話に話題は集中した。
普通に考えればVG戦が1番シンプルで理由付けや流れの作り方も簡単なのは誰もが理解で
きることだったが、CHAOS vs ORDERということになればKRScV+SDKという体制になり、VGが
成り立つわけがない。そこでCHAOS側にDFが雇われれば、バランスが取れるのではないか?
ならばDFがCHAOSにくっついてCHAOSをまとめてくれという意見がでたが、これに関してはDFが
CHAOSを雇って戦うならいざ知らず、いきなり雇わせた上にまとめあげろというのは酷な要求
だし、実際DF側からは検討の余地なしという返答だった。
もう一つでた案は、完全なKRScV vs 反KRScV。ScV側は簡単に言えば悪役で、それを成敗
する正義の集団をつくりあげるというシナリオ。その正義の使者として反ScVをまとめ上げるのは
SDKにしてほしいという内容だった。これに対して、Orderを名乗るSDKがChaosとつるむのは
おかしいというのがSDK側の反論。解決策としてSDKが一時的にOrderの宣言をさげるというのは
どうか?という案もでたがSDKはこれをかたくなに拒否。
結局それぞれのいうことももともなんだけど、要は二極化には興味あるが反ScVの旗手としての
役割はごめんだし、Baja組みがそれを唱えるのもおかしいというのが本音だったのであろう。
ましてや、それがLap主導の元でうごくとなればなお更おかしいと思うのも当然だったのかも
しれない。本来こういうものは自然な形で流れができていくものである以上、せめて話し合い
ぬきで誰かが動き出すのをまたなければいけなかったのだが、そういう人間が現れなかった
ことでLap自身しびれを切らしていたのかもしれない。
結論から言えばYamato war二極化案はこの時点で折り合いがつかず会議はそのまま終了
となった。俺自身はwarのいきつくとこは二極化だという思いもあり、完全相互宣戦による乱戦
状態などというものは、かならず漁夫が得をするようになっている以上乱戦そのものに価値を
見出している人間だけでなければ成立しないと思っていたし、3勢力でも十分きついと思って
いた。歴史上戦争をみても必ずといっていいほど同盟をくりかえし、二極化されてきた以上、
これはまさに必然であるといえるし、第一ややこしくなくていい。
結局このような二極案が流れてしまったことが間接的にとはいえ、俺がScVを脱退しようか
考える機会を与えたことも、正直間違いないと思う。実際この会議の後から自分なりに
反ScV体制をつくるとしたらどのような展開が望ましいか、またそれに勝利するためには
どうしていくべきかなどと、暇な時間に考えていたこともあった。
ScVをぬけた後の俺は特にやることもなく、UOLにむけてチーム戦をこなす毎日だった気が
する。3on3ということで当然メンバーも決めなければならなかったが、Kintaroは問答無用
で拉致に成功。もう一人はやはりBajaから古い付き合いであるSeturaに声をかけて快諾
してもらい、優勝を狙えるチームは組めた。練習するといってもやはり対戦相手はScV
メンバーを代表にほとんど知り合いばかりであった。試合会場となるHyth島のデーモンテン
プルで10試合くらいはこなしたが、正直全試合圧勝で終わったのですでに優勝した気にな
っていたものだ。
実際俺の知る限りでは、1on1でそこそこ強いのはいたものだが、チーム戦になっても、
周囲を常に把握して動き回れたのは、Lap Unicorn Tierra Sig Setura Kintaroくらいな
ものだった。BCGは1on1は強かったが比較的自己中なので、チーム戦にはむかない人間
だったと思う。SigはAsukaメインだったせいで、キャラが中途半端だったし、Tierraはリアル
友人のKouichiro(Kiria)とnewbieキャラで参加、そうなると俺の中では実際Lapチーム以外
で負けるわけがないとおもっていた。
さて本番の話だが、予選は笑えるくらい苦戦した。というのも正直なめきっていたので、
初戦は俺が秒殺されいきなり2on3からの開始。まーSeturaとKintaroのおかげでなんとか
勝ったものの、俺としては非常に格好わるかった。予選決勝ではIchigo Budou率いる
果物万歳チームとの戦いだったが、途中Kintaroを先にゲットして油断したIchigo Budouに
Seturaと俺の是妙なコンビネーションが決まり2on2にもちこみ、結局ブロック優勝を果たした。
果物チームは完全にIchigo Budouの1マンチームって感じだった。
決勝トーナメントは1回戦SDKのチームとあたり難なくクリア、準決勝でLapチームとあたり
毒Lagで俺がまず死亡、しかしすぐにUnicronをゲットしてSetu Kinty vs Lap BCGの
形。マナ的には圧倒的に有利な状態が続いたが、HPバーbugでseturaのHPが減ってること
に気づかず、Kintyがno healでSetura見殺しでそのまま終了。いい試合だっただけに
実に悔やまれる内容だったが、まーこんなもんだろ。