旧字旧仮名ファイルに残った新字、俗字を洗い出す。

――MacJPerlで使う「旧字体に置き換えられるか調べるスクリプト」――

――Windowsのための補足――


●WindowsでPerlを使う

Perlは、もともとUNIXで使われてきた言語です。Windows用に移植されるにあたっても、UNIXと同様に「DOS窓でコマンドを打って動かす」ことが前提となっています。WindowsはUNIXと同様のディレクトリ構造やコマンド体系を持っているので、それでも不自由なく使えます。
それに比べ、Macintoshには「コマンドを打つ」に相当する概念がありません。そういった事情もあって、Macintosh用のPerlは、エディタやデバッガ、アプリケーション作成機能などを備えた、ひとつの「開発環境」となっています。Windowsの世界で言えば、VisualBasicを思い浮かべていただければわかりやすいでしょう。Macintosh用のPerlは、むしろVisualPerlと呼ぶほうが妥当かもしれません。
そんなわけで、Windows用のPerlには、Macintosh用Perlにあるようなアプリケーション作成機能はありません。従って、「旧字体に置き換えられるか調べるスクリプト」を使うには、Perl本体が必要となります。

Windows用のPerl置き場所と導入の手順は、「青空文庫 「文の道具箱」」「●新字新仮名のファイルを、旧字旧仮名に変換」の「Windowsの場合(2000.9.14現在)」、「その1 perlの準備」を参照してください。


●JPerlをインストールする

Perlは文字列処理に適した言語ですが、1バイト文化圏で発達してきたので、日本語のような2バイト文字を1文字として認識してくれません。そこで、日本語に対応したJPerlが開発されました。
「プロ文工作員の道具箱」から引き落とせる「旧字体に置き換えられるか調べるスクリプト」は、このJPerl用に書かれたものです。JPerl用に書かれたスクリプトは、日本語対応していないPerlで実行すると、下の例のように、正しい結果が得られません。必ずJPerlをインストールしてください。

〈JPerlで実行した場合、正しく処理される〉


〈Perlで実行した場合、正しい結果が得られない〉


JPerlのインストールに関しては、「ある三島氏のホームページ」から「Perl初心者の部屋」に入ると、下のあたりに「MS-WindowsでPerlのページ」へのリンクがあり、さらに、その真ん中あたりに「Windows2000/NT/95/98で日本語Perl」へのリンクがあります。ここで、インストールの仕方がわかりやすく解説されています。こちらを参照して、必要なものを引き落とし、インストールしてください。
JPerlを使うには、Perlを導入した後、それに加えてJPerlをインストールします。はじめてPerlをインストールする場合は、この順序を必ず守ってください。JPerl単体では使えませんので、ご注意ください。
既にPerlを導入して使っておられる方は、JPerlのみインストールすればOKです。
JPerlのインストール後も、PerlとJPerlとを使い分けることが可能です。JPerlの導入で不都合が発生することはありません。


●「旧字体に置き換えられるか調べるスクリプト」を使う

JPerlのインストールが終わったら、スクリプトを使ってみましょう。
「プロ文工作員の道具箱」から「旧字体に置き換えられるか調べるスクリプト」をダウンロードして、適当な場所に保存してください。

DOS窓からコマンドを打つのが基本的な使い方ですが、そのたびにコマンドを打つのも面倒なので、バッチファイルを作って実行することをおすすめします。

エディタで次のように入力して、.batという拡張子をつけ、適当な名前で保存します。.batの拡張子で、バッチファイルとして認識されます。





保存したら、作成したバッチファイルをダブルクリックします。
DOS窓が開き、スクリプトが実行されます。実行が終了してプロンプトが表示されたら、×印のボタンを押して、DOS窓を閉じてください。
指定した場所に、チェック結果が保存されています。
他のファイルをチェックするときには、エディタでバッチファイルを開き、チェック対象とチェック結果の部分を書き換えます。

複数のファイルを一度にチェックする場合は、1つのバッチファイル内に、上記の形式の行を複数続けて書けばOKです。スクリプトのありかのみ同じにして、チェック対象のありかとチェック結果の保存場所を変えてください。





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