「ドラエホンでマルチ商法」の巻


      ドラドラピッ、ドラドラピッ
花子「もしもし、あ、智子〜、
   明日の勉強会は智子の家の前で待ち合わせね、うん、わかった。
      じゃ、また明日。」
太郎「おい、
   何だそれ?」
花子「え〜、知らないのぅ?これはドラエホンと言ってドラえもんの形を
   したPHSで最近人気なのよ。か〜わいいでしょう?」
太郎「おい、それくらい、俺でも知ってるさ。でも、本当に可愛いな。
   ところで、最近ネット上で携帯電話を使ったマルチ商法がはびこっている
      けど、お前、知ってるか?」
花子「いや、知らないけど、それがどうしたの?
   それに大体それなんなのよ?」
太郎「うん、実はこないだ代理店になって、ドラエホンなどのPHSや携帯電話
   をたくさん売ったり、無料の機種を配ったりして、その代わりにマージン
      を貰い、それで儲けたり、電話料の足しにしたり、しませんかという
      メールが来たんだ。そして、そのビジネスは自分が直接5人にただで
      配ったとしても、その5人も代理店になって、また、5人ずつに配り、
      そして、それらの人も代理店になってさらに配るというように、自分
      のダウンラインに代理店が形成され、それらが売り上げを出すと、
      その見返りとして自分にも幾らか戻ってきて儲かるという物なんだ。」
花子「何それ、携帯電話を使ったマルチ商法じゃない。でも、果たしてそこまで
   上手くいくかどうかな?確かに携帯電話は需要があるから、それだけ
      貰い手がいるということだろうけど、結局ネズミ算式のそのような
      システムではすぐ代理店の輪が広がって、代理店のなり手&電話の
      買い手がいなくなり、最後には一番ダウンラインの人が電話を売る
      客が見つけられなくて、全然儲けられないんじゃ無いの?」
太郎「うん、そうだな。確かに俺が貰ったメールの中には、PHSや
   携帯電話は買い換え需要があるから、多くの人がみんなすぐに買い換え
      て売れると言うけど、はたしてそんなに買い換えるのかな?」
花子「そうそう。確かに最初は客が見つかっても、すぐに客を見つけられなく
   なって、儲けるどころか、電話代の足しにする分も稼げなくなる
      に決まっているでしょうね。」
太郎「その通りなんだよ。だが、俺はその勧誘にのるつもりはないけど、
   酷いのはそれだけじゃないんだよ。」
花子「え〜、
   そうなの?」
太郎「ああ、扱う商品がは携帯電話だけじゃ、もう携帯電話を持っている
   人はカモに出来ないから、ISDN回線への変更やディック
      カードへの加入というサービスも同じ手法で展開しているらしい
      んだ。おまけに、携帯電話の料金はNTTパーソナルのPHSの
      場合、クレジットカードでの取り扱いしかしないし、他でも
      基本サービスのほかに付加的申し込まないと電話本体価格が
      上がるし、結構後で搾り取られるんだ。」
花子「何それ?それじゃ、電話を無料や格安で貰っても、後で高い電話料金で
   搾取されるんじゃない。ちゃっかりしてるし、酷い話だね。それじゃ、
      余り本業で稼ぎが少ない人は電話代で大変でしょ。」
太郎「うん、そうだろうな。でも、このビジネスの酷い所は普通のビジネス
   なら、学生お断りなのに、学生も携帯電話需要がたくさんあるから、
      そこを狙って親の許可で参加出来るということなんだ。」
花子「え〜、そうなの。最近は高校生とかで収入が無いのに、携帯電話を
   かけまくって親が代わりの支払いに困るということが社会問題化している
      のに、それはそこらへんを全然配慮せず、逆に学生から搾り取る
      意志が明白だね。酷すぎるね。」
太郎「うん、そうだな。ただで貰った携帯電話で儲けようとしても、
   後で電話料金で搾り取られるし、大変だろうな。それに大体
      PHSや携帯電話会社もシェア争いとか大変だろうけど、こういう
      ことで色々な所を通してただで配るから、経営難になるんだよ、
      まったく。」

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