「リチャード先輩、早速、目的地に着きました。」
「お、そうか。」
その時、宇宙船の操縦室にある人物が入って来た。40代ぐらいのおっさん
だ。リチチャードは言う。
「トム先輩、彼らがいる地点を発見しました。」
「お、そうか。でも、いよいよだな。早速、そのステーションに直行だ!気
を抜くなよ!」
「はい。」
リチャードは答える。トムは続けざまに言った。
「それから、ミリー君、君はここに残って待機だ。我々の動きは随時、無線
で伝えるから、船内で我々をサポートしてくれ!」
「はい。でも、リチャード先輩、トム先輩、くれぐれも生きて帰ってき来て
下さいね。」
「あぁ、リチャードも俺も、彼らを逮捕して、無事に帰るから安心しな。」
「あぁ、もちろんだ。」
リチャードとトムの2人は答える。その後、リチャードはミリーの肩に手を
置き、言った。
「だからな・・・心配するな。」
「はい!」
「ようよう、お二人さん妬けるね。」
「先輩、何言ってんですか?」
「そうですよ。」
その様子を見ていたトムはにやにや笑いながら、2人をちゃかすが負けじと、
2人も応戦する。だが、その少し後だった。彼らの乗って来た宇宙船から、
一隻の小型宇宙船が発信したしたのは!
しかし、その頃、丁度、廃棄された元軍事宇宙ステーションでも、2人の
男女が話をしていた。あのエリスとケインだ。
「いよいよ、奴らが来やがったようだな。」
「えぇ、そうね。」
いよいよ、最終決戦が始まろうとしていた。
(第18話に続く)