「よし、行くぜ！！」
「はい、トム先輩！」
そんな２人に
「侵入者発見！侵入者発見！直ちに攻撃します！」
そんなお決まりのせりふを喋りながら、宇宙船デッキに通じる通路から、下
半身は移動用のキャタピラを備え、その腕には３本のマシンガン砲が仕込ま
れた戦闘用の金属製の軍事ロボ５機が現れ、襲い掛かる。
ズダダッ
容赦なく撃ち込まれる戦闘ロボ達のマシンガンに、乗ってきた宇宙船の陰に
隠れたリチャード・トムの２人だが、
「うるさいハエどもだぜ、これでも喰らいやがれ！」
カチッ
トムが口で手榴弾の安全弁をくわえ、そして外し、戦闘投ロボ達に投げつけ
る！
ドカーーーーン
戦闘ロボ達が一網打尽にされた。そして、その後、２人は追跡中の犯人を捜
してステーション内部を走り回ることになる。次々と襲い掛かる戦闘ロボ達
だが、その都度、通路の影でロボット達を待ち伏せし、
「よし、これでも喰らいやがれ！」
ズダダダ！
ドゴーーーン！！！
所持するマシンガンやバズーカ砲の餌食にして行った。そして、ステーショ
ン内の戦闘は熾烈を極めた。だが、、、
「こんな苦労が何だ。こんなの、俺がエリスにしてしまった仕打ちを考えれ
ば、屁でもないぜ！さっさと片付けて、早く彼女を捕まえ、罪を償わせてや
るんだ！！」
「そうだ。その意気だ、リチャード！」
２人の意地が敵の戦闘ロボ達を撃退して行った。
だが、そんな２人にいよいよ、ケインもしびれを切らしたか、
「なかなか奴ら、やるじゃねぇか！よし、この俺自らが、奴等には引導を加
えてやるぜ！！」
「何もそこまでもしなくても・・・」
エリスは言ったが、ケインはステーション内の戦闘ロボ達の電源を切り、中
央監視室へ通じる自動ドアを通路のみを開けていった。
だが、突然やんだ敵の攻撃に、
「何だ、何だ、どうしたんだ？」
最初はとまどったリチャードとトムの２人だが相手の思惑に気づいた後は、
「なるほど！自分らがじきじきに相手してやろうってことか！だが、舐めや
がって！しかし、せっかくのチャンスだ。行くぞ、リチャード！！」
「はい、先輩！」
２人はいっきに通路を駆け抜けて、追跡中の銀行強盗犯２人のいる中央監視
室に向かった。そして、中央監視室では、
「よし、お前らはもう追い詰めたぞ！さっさと俺達に捕まえられて、潔くそ
の罪を償うんだ！！」
「そうだ、エリスっ！早く犯した罪は償うんだ！！」
追い詰めるリチャードとトム！
「いよいよ来たわね。」
「何を言っとるのだ。こちらこそ、お前ら、返り討ちにしてやるぜ！！」
待ち受けるエリスとケイン・・・いよいよ、エリス、リチャードの運命の再
開・・・そして、壮絶な戦い(バトル)の火蓋が切って落とされようとしてい
た。
（第２０話に続く）