その決闘の舞台の…今は廃棄された宇宙ステーションの一角で、2人の漢(お
とこ)は互いに譲らない想いを胸に秘め、今まさにビーム・ソードによる2人
の漢(おとこ)の決闘は周囲に激しい音を響かせながら、繰り広げられていた。
バーン、バーン
互いに、譲らない想いを胸に秘め、お互いのビームソードがぶつかり合う中、
「ケイン、お前だけには負けられねーよ…」
「ぬかせ!!!」
バーン、バーン
リチャードとケイン、まさに…2人によるビームソードを用いた死闘は互い
にほとばしる汗と汗を出しながら、繰り広げられていた。
そして…
「ハァハァ…ふっ、ケイン、お前…なかなか、なかなかやるな。」
「ハァハァ、リチャード、お前もな…」
だが、そんな2人による永遠に続くかと思われたその死闘も…
「おらぁ、リチャード、これで終わりにしてやるよ!!!」
「ふっ、そうはさせねーよ!」
ケインが渾身の力を込めて振り下ろしたビームソードをリチャードは体の上
半身を反らし、左に後ずさりして、いとも避けたのだが…不幸な事に、その
ケインが振り下ろしたビームソードが決闘の舞台の宇宙ステーションの中央
監視室の操作卓に
バーン
一撃を与え、ビームソードがめり込む操作卓からは…
ビビビッ…
損傷部から火花をあげながら、そんな息もつかぬ間に…その後、
「自爆回路始動!!!本ステーションはこれからまもなく…1時間以内に自
爆します…」
宇宙ステーションの中央監視室内にその機械的な管理システムによる意外な
アナウンスが鳴り響いたのだった。そして…2人の決闘は思わぬ形をもって、
その幕を閉じたのであった。
(第23話に続く)