91年作「ゴッドファーザー3」より


ビンセント・マンシーニ役

ANDY GARCIA
アンディ・ガルシア


ビトー・コルレオーネの長男ソニーの私生児ビンセント・マンシーニを演じるアンディ・ガルシア。
コルレオーネ一族に役者として名を連ねることは、アメリカの俳優なら誰しも願うことであり、ブランド、デ・ニーロ、そしてパチーノ……コルレオーネ一族の血統は同時に、ビッグスターのリストとなっている。羨望の的であるビンセント役を手中に収めた彼の今後は、誰もが無視することは出来ない。
1958年、キューバのハバナに生まれた彼は、5歳の時、家族と共にフロリダのマイアミに移住する。その後、フロリダ国際大学に入学し、地元の劇団で演劇活動を始める。
78年にロサンゼルスへ行き、ホテルのウェイターをしながらテレビ・シリーズ「ビル・ストリート・ブルース」で俳優としてデビュー。以後、数々のテレビ・シリーズにゲスト出演すると共に、コメディ・ストアやクラブの舞台に立つ。
彼が注目を浴びたのは、「800万の死にざま」でジェフ・ブリッジスを脅かす悪役を演じ、強烈な印象を残したことに始まる。
翌年、ブライアン・デ・パルマ監督の
「アンタッチャブル」では、全作と打って変わり、正義を貫く射撃の名手ジョージ・ストーンを演じ、一躍人気を得る。その後、出演以来が殺到するが、ガルシア自身で脚本を吟味し、気に入った作品だけに出演している。
日本でも大ヒットし話題をふりまいた、リドリー・スコットに演じた「背徳の轟き」など、一作ごとに成長を見せてきたガルシアは、本作でスタートしての不動の地位を築くことは間違いない。