TODAY'S ESSAY
−APRILS−
<1998.4.22 WED>
3/18に初めて見に行ってから、本日で19回目を数えます、「TITANIC」。
母がすっかり、”ROSE&JACK”にハマってしまった為に、こんな事態に追い込まれています。(笑)
それで、なかなか当HPも更新作業に入れなくて、お待たせしてしまってすみませんでした。(^−^;)
もうすぐ公開も終わってしまうので、まだ見ていない方は、大急ぎで映画館に足を運んで下さい!!!
映画自体の迫力も目を見張るものありますが、なんといってもこれが86年前に起こった実話、だということを思い返して欲しいのです。
そして、1500人もの尊い人命が失われた悲劇に涙して下さい。
「1500」という数字は日常生活ではあまりピンときませんが、普通の小学校の全生徒数に匹敵するのです。
映画ももちろん必見ですが、ここでは、違った方面からも迫ってみましょう。
まずは、映画「TITANC」のオリジナル・サウンドトラック。(¥2345・日本盤)
史上初アカデミ−賞11部門受賞タイで話題になりましたが、やはり、全編に流れる、悲愴感漂うJAMES HORNERの音楽が一役買っていると思います。
スト−リ−通りの曲順で収録されているので、一場面ごとに感動が蘇ってきますよ。
主題歌賞を受賞したCELINE DIONの「MY HERAT WILL GO ON」も入っています。
次に、書籍です。
恒文社より、ジャック・ウィノカ−著の「SOSタイタニック号」です。(¥1748)
沈没から奇跡的に生還した4人による手記で、映画を見た人には馴染みのある、退役軍人のア−チ−ボルト・グレイシ−大佐、二等航海士ライトラ−や、通信士のブライトが寄せています。
何故ライトラ−だけが、避難の際に制服の下にタ−トルネックのセ−タ−を着ていたか(普通は白いシャツにネクタイ)もわかりますよ。
果敢に船と運命を共にした上流階級の紳士達や最後まで乗客を誘導し続けた航海士、助かるためなら女装してまで救命ボ−トに乗り込んだスチュワ−ド、かたくなに守られたレディ・ファ−ストや、間違った常識のために定員の半数以下で海に降ろされるボ−ト・・・。
あと数センチで生死を分けた、本当に「奇跡的」に生き延びたた人々の、生々しい体験談は、読んでいて胸が痛みます。
さらに同じ書籍で、集英社より、ロビン・ガ−ディナ−&ダン・ヴァンダ−・ヴァット著の「タイタニックは沈められた」です。(¥1942)
こちらは、”タイタニックは故意に沈められたのではないか・・”という大胆な着想を元に書かれています。
「何故、氷山の警告を何回も受けながら、全速力で浮氷原を進んでいったのか?」「オ−ナ−を含む50人以上もの搭乗キャンセルは?」「双眼鏡が何故見つからないのか?」「実は姉妹船オリンピック号と差し替えられていたのではないか?」
「救助に来たカルパチア号よりもっと近くにいた、カリフォルニア号やマウント・テンプル号は、何故救難信号を無視し続けたのか?」
さらに、オ−ナ−社ホワイト・スタ−ラインに巨額の保険金疑惑も浮上していて、迫真の仮説は、とても興味深く読み進められます。
どちらの本にも、裁判の法廷記録が載っていて、起こった後の方がいろいろと問題があったことが伺えます。
そしてそして、パソコンユ−ザ−には避けて通れないのが、パソコンゲ−ム「TITANIC −ADVENTURE OUT OF TIME-」です。(Windows95対応版/Macintosh対応版 各¥8800)
「悲劇の結末を変えられるか」という謳い文句の通り、イギリスの情報部員として、タイタニック号に乗船し、沈没までに他国の陰謀を暴き、自らも脱出しなければいけない・・という手に汗握るアドベンチャ−・ゲ−ムです。
失敗すれば一緒に沈没に巻き込まれてしまうのです。
まだワタシは「GAME」に入っていないのですが、これには、もう一つ「TOUR」というパタ−ンがあって、ゲ−ムの進行に関係なく、船内を探索出来るのです。
もうこれは、映画を見た人に超100オススメ!!!
船首や船尾はもちろん、大階段や喫煙室、ボイラ−や倉庫にも行けるのです!!!
スイ−ト船室には入れないけど、普通の廊下などだったら、行けないところは無いでしょう。
ブリッジや通信室、体育室ももちろん入れるし、それらの室内の装備も動かせますよ。
それから、ちょっと話はそれますが、ある映画を紹介します。
これもワタシの好きな”実話シリ−ズ”で、「白い嵐」(原題・WHITE SQUALL)です。
ちょっと詳しい事柄は知らないのですが、何十年か前に起きた事故で、少年を集めて小さい船で航海の訓練の合宿(?)に出る・・ような内容です。(ちょっと違うかも・・・?)
船長とも、仲間とも打ち解けてきて、航海も終わりに近付いた頃、突然「WHITE SQUALL」と呼ばれる伝説の嵐が船を襲い、船長の妻を含む9人近い人が溺死してしまう・・・というものです。
ドアひとつ隔てた向こうに閉じこめられ、助けを求める仲間を見捨てて逃げてこなければいけなかった少年の苦悩や、嵐の過ぎ去った後、何事もなかったかのように静かに月光が照らす夜の海・・。
ラストは船長の裁判のシ−ンになるのですが、妻を失った傷心の船長が免許を突っ返して帰ろうとする、見所のひとつです。
全ての責任を船長に押しつけようとする周りと、庇おうとする少年達の心の動きがとてもよく表現されていて、号泣しちゃいます。
監督は第一作目の「エイリアン」を撮ったリドリ−・スコット。船長は、「フィアレス」(この映画に付いては後日触れます。)のジェフ・ブリッジス。
そして、音楽は「TITANIC」のジェイムズ・ホ−ナ−なのです!!!
やはりTITANICに通じる悲劇的な音楽で、この映画のイントロ部の映像は、なんと、TITANICと同じ、暗闇の海面なのです!!!
だから、初めてTITANICを見たときは、本当に驚きました。
「不沈船」と唱われたTITANCが、一夜にして大西洋の海底に沈む。「この世に絶対ということはあり得ない」のだ、ということを、キャメロン監督は訴えたかったのでしょう。
カットされた劇場公開分には、未収録のシ−ンも多数あるし、「完全版」がビデオでリリ−スされるのを、一日千秋の思いで、ただただ待つことになりそうですね。(笑)