TODAY'S  ESSAY

−SEPTEMBERS−



<1998.9.7 MON>

ぐぁ〜ん!!なんと4ヶ月も更新をさぼってしまいました〜。(T_T)
本当に申し訳ございませんです・・・。
理由はもう言わずもがな、TITANIC三昧の日々のせいです。(^−^;)

5月に40回を越えたと書いたけれど、9月にしてすでに倍の80回を越えました。(爆)
ここのペ−ジにいろいろと書きたいこともあったのに、体力・気力全てをつぎ込んでしまったので、他のペ−ジ同様、更新が滞ってしまったのでした。
気が付けば、もう暦の上では秋・・・・。(^−^;)

これからは(なるべく)マメに更新していきますので、見捨てないで下さいませ〜。(T_T)


さて、止まっていた5月以降から、それでもいろいろと映画も見たし、沖縄まで旅行もしたし、わりとアクティブ(?)な生活をしていました。(^−^)

映画は「ハムレット」「ディ−プ・インパクト」「GODZILLA」「アナスタシア」を見に行きました。


「ハムレット」は、「TITANIC」でロ−ズを熱演したケイト・ウィンスレット嬢がオフィ−リアを演るというので、4時間もの長丁場を覚悟で映画館まで足を運びました。
しかし、これが全く長さを感じさせない傑作で、詳しい筋書きを知らないワタシでも、物語に引き込まれ、あまりの悲劇にただただ号泣の嵐でした。

監督・主演した英国の名優・ケネス・ブラナ−が、話全部の完全映画化と言うだけあって、全てが印象的な映像美。
しかも、脇を固める俳優陣も大物ばかり!!
マ−セラスをジャック・レモンが、旅役者にチャ−ルトン・ヘストン、さらにリチャ−ド・アッテンポロ−やロビン・ウィリアムズまで出演しているのです。

一度もシェイクスピア劇を見たことがないという人には、長いけど逆にオススメです♪(ビデオもリリ−スされています。)


次に「ディ−プ・インパクト」です。
ある日、地球に隕石が衝突すると分かったら・・・。人々は、そして自分はどういう行動を起こせばいいのかと、考えさせられるテ−マです。

しかし、映画自体は、どの人物に感情移入していいのかはっきりしていなくて、作り方が散漫な感じを受けました。

けれど、ああいうラストにはやはり弱かったワタシ・・・。
初めて映画館で「嗚咽」してしまいました・・・。(^−^;)だってもう止まらなかったんですモノ・・・。(笑)
けれど、誰かの自己犠牲でハッピ−エンドというのは絶対納得がいきませんね・・・。
全然「めでたし、めでたし。」にならないじゃない〜!!(T_T)


そしてハリウッド版「がじら」。(我が家での呼び名です(笑))

どうもワタシもあのルックスは馴染めませんでしたね〜。
まぁ見た目はよしとしましょう。けれどスト−リ−が既に”ロスト・ワ−ルド&エイリアン”入っているのはちょっと・・・・。

初めてマンハッタン島に上陸してビルが徐々に崩れていくシ−ンはすごい!って思いましたけど。

最近のフランスの原爆実験によって、イグアナが変化した、というコンセプトだけは、オリジナルの日本版ゴジラの精神を立派に(?)受け継いでいると思うので、割り切って見るとイイかも。
(余談ですが、ジャン・レノ様はとってもCoolでナイスガイでした♪)


そして、一番最近見たのが「アナスタシア」です。
1時間半と、とても短かったので、これまた少し中途半端な作り。(^−^;)
さすがにミュ−ジカル仕立てで、家族ぐるみで楽しめそうですが・・・・。

記憶喪失のア−ニャが、昔の宮殿の内部に潜り込み、ふと大広間を振り返ると、ボゥっとかつての来賓達が舞踏会場に舞い降りる・・・という場面は素晴らしい演出で、鳥肌たつような感触でした。

ア−ニャ/アナスタシアをメグ・ライアンが吹き替えていて、なかなかタフで現実的な、それでいてひたむきな女の子を好演していましたよ♪ 見る目変わりましたモノ。(^−^)


さて、今秋も新作が目白押し!!
「マスク・オブ・ゾロ」「プライベ−ト・ライアン」に期待大ですね♪
「マスク・・」は予告編の編集の仕方がとてもカッコイイんですよ〜!!





<1998.9.27 SUN>

今日は雨の中、「プライベ−ト・ライアン」を見に日本劇場まで足を運びました。監督はスティ−ブン・スピルバ−グです。

帰ってきて1時間以上立った今でも、まだ茫然自失状態が抜けません。
それこそ戦争帰還兵のように現実に戻れないんです。


今から約50年前のフランス・ノルマンディ−上陸作戦(通称・D−Day)の死線をくぐり抜けてきたミラ−大尉と7人の精鋭は、戦死した3人の兄を持つライアン二等兵を敵地から探しだし、母親の元に帰還させる任務を命じられる。「一人の二等兵の為に8人の兵士達が命を危険にさらさなければならないのは何故か・・・というのが粗筋です。


この「TODAY'S  ESSAY」の一月の時にも書いた同監督の秀作「シンドラ−のリスト」と同等の、「生命の価値」と「大義名分という名の殺戮」そして「人間の尊厳」の3色の悲しみをとても感じました。

実はもともと主演のトム・ハンクスのことがあんまり好きではなかったのですが、完全に見直したくらいです。彼の存在感がなければ、映画自体が弱々しいものになったことでしょう。
脇を固める俳優陣も若手ばかりで、かなり印象的な演技を見せてくれます。


アカデミ−賞最有力候補といわれていますが、ワタシの予想では「作品賞」「監督賞」「撮影賞」「音響賞」は堅いでしょう。(^−^)
「主演男優賞」と「助演男優賞」「音楽賞」は、ちょっと弱いかも?とは思うのですが。
特にライアンを演じるマット・デイモン。際だった演技が、特にこれといって無かったので・・・。
あとは対抗馬次第ですね。(笑)


ワタシの中での人生最大の映画は「TITANIC」となりましたが、言ってみれば、「TITANIC」は”一生心に残る、永遠の映画”、そしてのこの「プライベ−ト・ライアン」は”いつまでたっても、決して忘れ去ることのない映画”になるでしょう。
何十年たっても、「悲しみで覆われた、戦争を題材とした映画を見たんだったな・・・」と思いかえしていく。そんな映画でした。

ちなみに、ノベライズもオススメです!!
「プライベ−ト・ライアン」  新潮文庫 マックス・A・コリンズ著 ¥590
 ISBN4-10-243502-6です。
映画では絶対に再現出来ないようなところも描かれているし、8人の不協和音と和解の過程も丁寧に載っています。
ワタシは読んだだけでももう涙2で、最後の章はあまり記憶していないほどなんです〜。(^−^;)