Minimoogパラメーター概要

フロントパネル | リアパネル | Minimoogに戻る


フロントパネル

コントロール

解説を参照したい箇所をクリックして下さい。

コントロールセクション

1. TUNE マスターチューニング
2. GLIDE ポルタメントタイム。コントローラーセクション2のGLIDEスイッチを入れたときのみ有効。
3. MODULATION MIX モジュレーションホイールを上げた時に出力されるCVのソースを選択。0=OSC-3〜10=NOISEまで連続して可変。

メニューに戻る

オシレーターセクション

3つのVCO(VOLTAGE CONTROLLED OSCILLATOR=発振機)。オシレーター3は鍵盤のコントロールから切り離してLFO(LOW FREQUENCY OSCILLATOR)としての使用が可能。

1. OSCILLATOR MODULATION オシレーターのモジュレーションのON/OFFスイッチ
OSCLLATOR-1 2. RANGE オクターブ切り替えスイッチ。パイプオルガンの表記に習って、フィートで表記。LOW/32'/16'/8'/4'/2'
3. WAVEFORM 波形切り替えスイッチ。三角波〜鋸歯状波、パルス幅の異なるパルス波の6種類。
OSCLLATOR-2 4. RANGE OSC.1と同じ
5. FREQUENCY OSC.1に対する相対的な周波数(ピッチ)を設定。可変幅は±約7度
6. WAVEFORM OSC.1と同じ
OSCLLATOR-3 7. RANGE OSC.1と同じ
8. FREQUENCY OSC.2と同じ
9. WAVEFORM 他の2つとは波形がやや異なる。三角波と鋸歯状波の中間波形に変わって下降鋸歯状波が選択可能。
10. OSC.3 CONTROL キーボードからのピッチCVのON/OFFスイッチ。OFFにするとOSC.3 は常に一定の周波数で発振する。

メニューに戻る

ミキサーセクション

3つのオシレーターと外部入力、ノイズの信号はここでミックスされ、フィルター(VCF)へと送られます。

OSCLLATOR-1 1. VOLUME OSC.1のボリュームコントロール用可変抵抗
2. ON OSC.1の信号のON/OFFスイッチ。
OSCLLATOR-2 3. VOLUME OSC.2のボリュームコントロール用可変抵抗
4. ON OSC.2の信号のON/OFFスイッチ
OSCLLATOR-3 5. VOLUME OSC.3のボリュームコントロール用可変抵抗
6. ON OSC.3の信号のON/OFFスイッチ
EXTERNAL INPUT 7. VOLUME 外部入力信号のボリュームコントロール用可変抵抗
8. ON 外部入力信号のON/OFFスイッチ
9. OVERLOAD 外部入力信号のオーバーロードインジケーター
NOISE 10. VOLUME ノイズのボリュームコントロール用可変抵抗
11. ON ノイズのON/OFFスイッチ
12. WHITE / PINK ホワイトノイズ(ザー)とピンクノイズ(ゴー)の切り替えスイッチ

メニューに戻る

フィルターセクション

MINIMOOGのキモ。ここ無くしてMINIMOOGではありません。ここを通過した後、信号はVCAセクションに送られます

1. CUTOFF FREQUENCY カットオフ周波数。この値より高域の周波数成分がカットされていく
2. EMPHASIS 俗に言うレゾナンス。カットオフ周波数周辺のレベルを持ち上げる。いわゆる「ミョン」という音はここがキモ。高めに設定すると自己発振(フィードバック)を始め、正弦波を出力する。
3. AMOUNT OF CONTOUR エンベロープからのCVによるカットオフ周波数のモジュレーション(変調)レベルをコントロール
4. ATTACK TIME カットオフ周波数モジュレーション用エンベロープジェネレーター。トリガー(打鍵)されてから最大レベルに達するまでの時間。レンジは数mS〜10数秒まで。
5. DECAY TIME 最大レベルからサスティンレベルに移行するまでの時間。レンジはアタックタイムと同じ。コントロールセクション2のディケイスイッチがONの場合、リリースタイム(RELEASE、鍵盤から手を離してからレベルが0になるまでの時間)のコントロールも兼用する。
6. SUSTAIN LEVEL 鍵盤を押し続けている間維持される電圧レベル(音色)を設定
ミキサーセクションとの間のスイッチ3つ 7. FILTER MODULATION カットオフ周波数のモジュレーションのON/OFFスイッチ
8. KEYBOARD CONTROL1/2 キーボードトラック。鍵盤の位置に対応してカットオフ周波数も追従する。上1つONでハーフ、下1つONで2/3、2つONでフル。VCFをサインはオシレーターとして使用する場合はフルに設定する。

メニューに戻る

VCAエンベロープ

1. ATTACK TIME 音量モジュレーション用エンベロープジェネレーター。トリガー(打鍵)されてから最大レベル(音量)に達するまでの時間。レンジは数mS〜10数秒まで。
2. DECAY TIME 最大レベルからサスティンレベルに移行するまでの時間。レンジはアタックタイムと同じ。コントロールセクション2のディケイスイッチがONの場合、リリースタイム(RELEASE、鍵盤から手を離してからレベルが0になるまでの時間)のコントロールも兼用する。
3. SUSTAIN LEVEL 鍵盤を押し続けている間維持される電圧レベル(音量)を設定。0にするとピアノのような減衰音になる。

メニューに戻る

アウトプットセクション

1. VOLUME メインボリューム
2. MAIN OUTPUT アウトプット端子からの信号出力のON/OFFスイッチ。OFFにするとPHONE端子からのみ出力される。ステージ上、曲間での音色変更に便利。
3. A-440 基準音(A-440Hz)の正弦波出力
4. VOLUME(下) ヘッドフォン用ボリューム
5. PHONES ヘッドフォン端子
6. POWER 電源スイッチ。

メニューに戻る

コントローラーセクション2

主に演奏中にリアルタイムで使用するコントローラーが集められている。

1. GLID グライド(ポルタメント)のON/OFFスイッチ。横のジャックは同機能コントロール用フットスイッチ用端子。
2. DECAY リリースのON/OFF。ONの場合、ディケイの値がリリースタイムに適用される。横のジャックは同機能コントロール用フットスイッチ用端子。
3. PITCH ピッチベンドホイール。レンジは±5度に固定。センターに戻るスプリングは無し。
4. MOD モジュレーションホイール。

メニューに戻る

キーボードセクション

KEYBOARD 演奏用の鍵盤。44鍵、Fスケール。鍵盤の位置に応じたコントロール電圧(CV)をVCOやVCFに送る。打鍵の瞬間トリガー信号(MINIMOOGの場合、トリガー接点/端子の約3Vの電圧の短絡を検出するS-TRIGGER方式)をVCF/VCAのエンベロープに送り、エンベロープがスタート、音が出る。もちろんモノフォニック。アフタータッチなんてものも無し。

メニューに戻る


リアパネル

1 電圧セレクター AC電源115V/230V切り替えスイッチ。
2 外部電源供給ソケット リボンコントローラーなどの外部コントローラーに電源(±10V DC、最大各50mA)を供給する。2系統装備。
3 電源ケーブル AC電源ケーブル。直に生えている。
4 ACヒューズ 1/4A SLO BLOを使用する。
5 -10V DCヒューズ 1/4A SLO BLOを使用する。
6 +10V DCヒューズ 1/2A SLO BLOを使用する。
7 外部信号入力 その名の通り。VCFに外部信号を入力する。標準ジャックを使用。
8 MAIN OUTPUT LOW ギターアンプ等に直で接続できるよう、低いレベルの信号出力。標準ジャックを使用。ここからの信号を7にフィードバックさせて歪んだ音を得る方法はあまりにも有名。
9 MAIN OUTPUT HIGH ラインレベル(約+4dB)の信号出力。
10 外部CV入力(VCA) 外部コントロール電圧の入力。音量をコントロール。標準ジャックを使用。
11 外部CV入力(VCF) 外部コントロール電圧の入力。フィルターのカットオフ周波数をコントロール。標準ジャックを使用。
12 外部CV入力(VCO) 外部コントロール電圧の入力。音程をコントロール(V/Oct.)。標準ジャックを使用。鍵盤の位置の代わり。
13 トリガー入力 S(ショート)トリガー。専用端子を使用。2つの端子間の短絡を感知するとエンベロープがスタートして音が出る。鍵盤を押す/離す操作の代わり。
以下のコントロールは通常のMinimoogには付いていません。
14 SWEEP オシレーターシンク時のオシレーター2の周波数をコントロールする。右に回す程オシレーター2のピッチは高くなる。演奏しながらこのつまみを回すと典型的なオシレーターシンク・スイープサウンドが得られる。
15 OSC. SYNC ON/OFF オシレーターシンクのON/OFFスイッチ。オシレーター2の波形の周期(周波数)を強制的にオシレーター1の波形の周期と同期(SYNC)させる。このため元の波形に比べて非常に複雑な、倍音の多いサウンドが発生する。オシレーター2のピッチを変えると(音程はそのままで)音色が変化する。

メニューに戻る

Minimoogに戻る