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5月11日(火)
▼雨でも風でも全然大丈夫じゃなかった。帰途につく10時半ごろ、いきなりの雨。しかも大粒。すぐ止んだからよけいに腹が立つ〜。
▼「いきなりカップ麺が食いたくなった」「いきなり酒が飲みたくなった」「いきなり最終回」など、夜半に突発的行動を起こしたくなる性癖がある。(犯罪者の素質あり)
 んで、●ここ●を読んで、いきなり本屋へ。日付が13日をまわっている。
 表紙のデザインが、前から気になっていたものでして。
▼田中ユキ「ストレンジラブ」(講談社)買う。

5月12日(水)
▼田中ユキ「ストレンジラブ」
 ううむ、●ここ●●ここ●●ここ●も……これだけかっちりとした解説を書かれてしまっては、こちらはせいぜいおちゃらけしか書けない……。

 眼の中の存在で、白目と瞳孔の部分でどちらが好きかと言ったら、白目の部分である。大きく見開かれて白いところまで領域が広がっているだけでぐっとくる。
 田中ユキの描く女性は、ラフな線の割に、真正面から見開かれた瞳のそれぞれの配置が、きちんと描かれている。あんな眼で見つめられた日には、「自分の胸に手を置いてよく考えてみろ!」という先生の言葉を思い出してしまう。女にこんな見つめられ方をする男は、たいてい何かやっていた上で、確信犯のうちにそれを記憶の蚊帳の外に追い出しているか、自分のしでかしたことにまったく自覚がないかである。
 なにせ、この短編の中に出てくる男どもは、「自分の胸に手を置くぐらいだったら、他人の胸に手を置くのが好きさ」「あまつさえ、その胸を揉むのはもっと好きさ」と、じめついた欲望を内部に宿している。
 許される愛、許されない愛の定義は、放課後の学校のおしゃべりや場末の飲み屋での会話レベルから、芸能人の記者会見まで華盛り。そこに重大な意義を置くことなんぞ、私にとっちゃ噴飯ものなんだが。
 ここの短編集の中で道化となる男たちの愛は、きわめて個人的なもの、ささやかで曖昧で、そのくせに人間らしくねじまがっている。加えて、そのねじまがった愛が、報われたり、報われなかったりする。人間万事塞翁が馬。
 ねじまがった愛に乾杯。

……って、私が感想文書くと、こんなんです。とほほ。

5月13日(木)
▼いつのまにやら月下工房さん(さんをつけるのも変か)が二周年越えていたのに気づく。  サイトウ氏とは月下が開設される前からのおつきあいですから、よくよく考えると長い。開設して一ヶ月ぐらいたった頃だろうか、「カウンター100、誰か踏んで」というパソコン通信内でのサイトウ氏の呼びかけ(月下の中だったかな?)で、私が早朝ぐらいにネット入っていて、無理矢理カウンターを押し上げて100にした、という、その後の月下工房の変遷を考えると嘘のような、(Readme!Japanのカウンタでは日々100件〜200件ぐらいいっているのに)でも本当の出来事で。
▼帰ってからちょっと執筆しようとしたが、非常にだるい。パスタをゆでている時間も億劫だ。

5月14日(金)
▼朝から焼き肉を食う。
 もうなんでもありだ。だいたい、朝食と昼食の時間はそれほどかけ離れないのに、定時で帰れないと夕食だけものすごく遅くなりがちなので、朝食はなるべく多く食べるようにしていたら、いつのまにやら松屋の焼き肉定食でも平気になってしまった。
▼定時で帰社。それから銀座へ。だらだらしそうだと思ったので7時半ぐらいで帰る。
▼「本の雑誌」での吉野朔美の連載……東野圭吾「秘密」(文芸春秋)のカバーを外す……ふうん、なるほどね、そういうことだったのか。

5月15日(土)
「日本の若者の弱点」(中里至正・松井洋/毎日新聞社)/B級学【マンガ編】(唐澤俊一/海拓社)/「廣瀬洋一(THE YELLOW MONKEY)の東京下町うましか洋品店」(結城雅美編/シンコー・ミュージック)
 硬から柔へ。
▼夕方から銀座へ。途中大雨。

5月16日(日)
▼雨は降らない。気温も湿度も高くなく、比較的過ごしやすい日。床屋に行く。
▼近所のマルエツは9時まで空いているので、食材を買いに行く。棚には値引き安売り商品だけ空っぽ。おまけにレジは混んでいるし……私と同じサイクルで物を買っている人が多いのだな。

5月17日(月)
▼朝からVB5.0をいじくる。(他のアプリとの競合上、6.0が使えない)
▼……んであっという間に夜11時。普通ならここで外食にするだろうが、いつものばにの店もラストオーダー間際だろうし、ということでおとなしく帰って、スパをゆでる。夜中に葱を刻む男。なんだか無理矢理(だってほっといたら野菜痛むし)

5月18日(火)
▼午後9時まで。またしても会社の鍵をかける生活。
▼でもいいや、昨日より早いし……ってこういう時はどんどん後ろ向きな考え方になる。そのまま三田線に乗って銀座へ。
▼0時24分の東武東上線準急川越市行きの車両に乗る。座席脇の手すりに背中をもたれかけさせる。さていよいよ発車……のところで、頭皮がまばらに浮き出た男性が、いきなり座席から飛び起きて、閉まりそうなドアに挟まれ、もがいて出ていった。乗る車両をまちがえたらしい。それにしても、この時間帯は無理矢理乗ろうとする人が多いのだが、無理矢理降りようとする人は初めて見た。

5月19日(水)
▼……今日は8時で帰社……昨日より早い……ってそういう考え方は……。
▼閉店間際の池袋タワーレコードにて、深田恭子「最後の果実」買う。ひさびさにアイドルもの買ったよ。「限定盤」という言葉に弱い俺。
「20世紀最後のアイドル」って店頭販売のキャッチコピー。確かに当たっていないこともないと思うが、20世紀は来年まで含まれるから、もし深田恭子を凌ぐアイドルが出来たらどうするのだろう。よけいなお世話?

 ううむ、悪いんだけど、これ2曲目と3曲目の方が好きだわごめん。(って謝ったところで、深田恭子本人がここを見ているとはとても思えないが)
 なにせこのタイトル曲は無理矢理なデジタルビートで、歌詞なんか「背徳の美学」って出てくるし。ビジュアル系かい。

5月20日(木)
▼夜11時であがりい。
▼田山花袋「蒲団」
 日本文学史などで必ず出てくる作品である。読んだことがなくても、みんな、とりあえず名前は知っているだろうし、どういうラストなのか、だけでも知っているというくらい、強烈なラストである。
 しかし、どういう過程を経て主人公の小説家が女弟子の蒲団の残り香を嗅いだのか、知っている人は少ない。私もそうだった。んで読みました。分量にしてせいぜい七十ページ余り。
 最初は、谷崎みたいな官能の美学みたいなものを勝手に想像していました。……だけど読んでみたら、全然ちがった。
 もう、なんつうか「男ってなんだあ!」「恋愛ってなんだあ!」って叫びだしたくなるムードなのよ。こりゃジョン・レノンかエリック・クラプトンかっていうくらいで。
 恋愛をすること、相手に幻想を持つこと、これはそれ相当のエネルギーを要するわけで、そこにエンジンがかかってブレーキがきかなくなると、とめどなく実体のない言語と映像が、頭の中でめまぐるしく回るわけで。
 蒲団の残り香を嗅いで大泣きするくらいまでいっちゃうわけである。
▼ところで最近のグラビアアイドルさん(変な日本語だ)に「加山花衣」さんという人がいるが、やっぱりあれは田山花袋から取ったのか。(本名かもしれないけど)

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