日記 index

Night&Day index

9月21日(火)
▼トマトジュースってのは、なぜあんなに頬の裏側の粘膜まで刺激してくるのか。酸味が口蓋全体にひろがってくる感覚がちょっと苦手。トマトサラダを食べても、あんなに酸っぱくは感じないんだけど。

9月22日(水)
▼あさひ銀行と東海銀行の合併というのは、お互いのイメージキャラがうさぎ(ミッフィとバックスバニー)だったから……ってことはないわな。

9月23日(祝)
池袋ー秋葉原−有楽町−(歩いて)日比谷−霞ヶ関−(さらに歩いて)銀座方面

 池袋レコファンでCDを売る。……ケース破損じゃなければもっと高値で売りつけられたであろうCD多数。もっと丁寧に扱おう。でなくてもCDのケースってのは壊れやすいが。
 秋葉へ。ノートPCのパンフレットを集めて回る。回るだけでも一時間経っている。そのまま有楽町からちょっと歩いて、日比谷図書館に向けて千代田線日比谷駅から地下鉄に乗る。そのまま歩いてだって行けるのだが、やっぱり霞ヶ関で降りないときつい。螺旋階段がなんだかモダン。すぐ隣が日比谷野外音楽堂(忌野清志郎風に言えば「ヒビヤのヤオン」)なんだけど、うるさくないんか。30分くらいして出る。そのまま銀座方面まで歩く。
 ソニービルにてポスペ展(こんな名前じゃなくて正式名称がちゃんとあるんだろうが)が入場無料なので行ってみようかと思ったが、どうも階段まで待ち状態で溢れているらしいのでやめる。その後は……。

9月24日(金)
▼昨年物故した部長の一周忌食事会。バイキングって思ったより食べられない。というか腹にたまりやすい料理ばかり出てくる。やけに辛いやつや甘いやつや、刺激の強いのが多いし。

9月25日(土)
▼(リブを持ち出して、内容の半分ぐらいを電車内で記す)
朝霞台−武蔵浦和−新宿−方南町−銀座

 11時に東上線に乗ったら、いきなり架線故障のアナウンス。そこで20〜30分待たされる。やっと動き出した志木行きで朝霞台を折り、本数の少ない武蔵野線で武蔵浦和で降り、NECサービスステーションへ。駅から12分離れているので、往復がきつい。
 武蔵浦和駅に戻って玉置さんのPHSに連絡を取ったが、どうも電車の中らしく、「聞こえません」の返答。とりあえず埼京線に乗ることにした。
 気をもみながら新宿まで。JR新宿駅というのが、これまた外に出るだけでも数分かかってしまう。やっと伊勢丹会館の2Fに着いたのが15分過ぎ。涼風さんかずみさんの顔を探したが見つからず……見つからないは当然で、涼風さんかずみさんは後のお茶会から来るということだった。(おそらくだけど)妖魔さんが涼風さんかかずみさんに携帯で連絡を取っているところで、一団に合流。あとは迎撃の主役の瀧沢さんを待つということで、先にロシア料理のバイキングランチに向かうことにする。
 ロシア料理っつっても、小生はボルシチとビーフストロガノフと壷焼きぐらいしか知らん。皆様も似たり寄ったりだったらしい。
 ほぼ、男性陣と女性陣で分かれた座り方。いろいろ話していたような気がする。大崎さんさくまさん玉置さん方は映画の話題で盛り上がっていたのかな。
2時20分ごろ、黒の基調でまとめた服装の瀧沢さんがこちら側の席へ、重そうな紙袋を下げて歩み寄ってくる。やはり板橋方面からだと例の東武東上線の事故に遭遇されたようだ。バイキングだというのにあまり食べる暇がありませんでしたね。我々はすでに腹を満たしすぎて、コーヒー紅茶がぶ飲み体勢でいたというのに。座の端でひとり煙草をうまそうにくゆらす大崎さん。
 3時半でランチが終了するのに合わせて、伊勢丹本館5Fに移動。ここの喫茶店に移動。9人も入れないというお達しがあって、とにかく涼風さんを待つことに。
 この間、瀧沢さんから、旅人が四度、五度となく非礼を重ねていたことを告げられる。この間冷や汗をかきっぱなし。ちょっと待ってから、玉置さんや妖魔さんの携帯に着信されたショートメールや会話の内容からして、かずみさんが待ち合わせ場所を間違えていた模様。改めておふたりを待つ。涼風さんかずみさんが現れたところで高野フルーツパーラーに移動。しかし喫茶ではなくフルーツのバイキングになっていた(らしい)。さっきまで大半の人間が別のバイキングを通過していたのでいくらなんでもってことで、中村屋に移動。
 ここでも、ひょっとすると入れないかと思いきや、別テーブルで一同が、ばらけることで入店可能らしい。(後で合流できることになったけど)先に女性陣四人の後を付いていく私。「涼風さんが印象深い顔をしているのがよくわかりました」(だったっけ?)と、いきなりの瀧沢さんのお言葉。後から隣の席に残りの四方が着席。
 メニューを見ても、甘物屋も喫茶店も行き慣れてないせいか、自分の頼んだドリンクすら忘れる始末。ミントのハーブティー(あああ名前憶えてねえや)は「葉っぱの味」でした。涼風さんが頼んだストロベリー系のドリンクが、女性陣の注目を浴びていた。(舌、真っ赤になりました? 涼風さん)
 真ん中に座った瀧沢さんの独壇場のような空間でしたかね。次から次へと口から話題が飛び出す。ついでに黒のファイルケースから生原稿を出してこられたので、皆で回し読み。
 6時で中村屋を出る。玉置さん大崎さんさくまさんとはここでお別れ。西口にまわるために狭い地下道へ向かう途中で、アルタの巨大スクリーンから、「淡谷のり子死去」の報道が流れている。
 小田急ハルクの入り口で待ち合わせ。誰も遅れることなく来る。待ち合わせの間、みらけんさんが来て、次々に、場の中にいる人全員に握手して回っている。全員が集まったとほぼ同時に、後ろ姿を見せて颯爽と去って行きました。私はちょっと呆気に取られてしまった。
 そこからお店に移動。座敷の奥の席で、十数人もいるとかなりきつそうな空間。(って俺がわざわざ参加しているせいもあるか)座敷の隅まで人が溢れているような。
 店内、一斉に団体客が来たせいか、料理どころか酒の用意もままならない状態、とりあえず瓶ビールだけ用意してもらって、その間自己紹介をする。でもあの状態では、全員の顔すら見まわすこともきついので、名前を覚えるのが困難だと言える一幕でした。
 酒と料理が運ばれてくると、通路側が飲み体勢に走っているのに対し、奥の座席側はほぼ食う体勢でした。(その筆頭が涼風さん「朝からあまり食べてなくて……」)
「この後8時ぐらいに、僕がお世話になっている編集者の方が来て、物書き志望の方が多いということで、いろいろお話を聞いてくださるそうです」と涼風さん。「どんな方なんですか」「いい人で、厳しい人です」「厳しいって?」「物書きに向いてない人は、はっきり、だめと言います」何ぃぃぃ、それって怖すぎる。「大丈夫ですよ、いい人なんだから」と涼風さん。
 8時までまったりと、それでいてかなり熱い会話が展開される、というよりここでも目の前の席にいた瀧沢さんが熱かった。
 8時過ぎに涼風さんの編集者さんが来られる。かずみさんが「物書き志望の方で(編集者さんの)お話を聞きたいを聞きたい方はこっち(通路側へ移動)。絵書き志望はこっち(奥の席)」と合図する。  私はわざわざお隣まで移動する。(しかし、ここまで書いてて気づいたけど、この方の名前を聞いていなかったなあ……。)榎本秋さんが歴史小説を書きたいということで、ご自分の熱意と、それに賭けていく上での技術とのギャップなどを話しておられたのかな。9時で店側から退去を言い渡される。
 この後、編集者さんのご好意で、行きつけのお店で話の続きをすることに決定する。美恵さんが途中でお帰りという以外は全員が丸の内線の切符を買って方南町へ移動。実はこの辺で、あんまり大勢だし、私はさっきいろいろいお話を聞いたので、この辺で失礼して、逆方向に乗って銀座の行きつけの店に行こうも思ったんだけど、方南町行きに乗ってしまった。ここで榎本秋さんといろいろ話す。歴史物もファンタジー物もあんまり読んでないし……せいぜい「ブギーポップ」シリーズしか読んでいない、などと言ったら、「あれは嫌いです」との返答。こういう時の会話は難しい。
 方南町駅を降りて、地下鉄の出口を出て四つ角の交差点にの横断歩道の向かいを渡り、二、三分で当のお店へ。二つのテーブル席に分かれる。私がいた席と反対側の席で、瀧沢さんが例のファイルを差し出して、編集者さんにアドバイスをもらっている。涼風さんが引き止めたにもかかわらず、私は結局中ジョッキ一杯で失礼してしまいました。(本当に失礼だな)今度は方南町でオフかどうか……は知らないけど。
 方南町駅に戻ると、中野坂上で乗り換えの電車が待機している。そのまま中野坂上、乗り換えて銀座へ。 (後日注:上記中の「編集さん」は名を「菊池さん」という。涼風さんの日記より判明)

9月26日(日)
「オール・ザット・バーボン」(森下賢一編/ナツメ社)/「ビールを愉しむ」(上原誠一郎/ちくま新書)/「ファッション産業ビジネス用語辞典」(ファッション総研編/ダイヤモンド社)/「スカーフ・アレンジメント30」(山縣朝恵/パルコ出版)
▼今の世間じゃ、美容師だ。上になぜか「カリスマ」が付くほど美容師だ。「カリスマ八百屋」や「カリスマ写真現像店」なんてあったらどう考えても変だというのに、なぜか美容師だけ優遇されている。むかつく。
 それというのも筆者は、昔の知人に女の自慢ばかりする美容師の男がいたせいで、美容師という職業にかなり偏見を持っている。「美容師」と名乗られただけで、その人は(男性なら)女癖の悪い奴と思ってしまう。こういう偏見はすぐさま取っ払わなくてはいかんはずなんだが、いつまでも頭にこびりついている。
▼んで、前段落と関係ないかもしれないが、真心ブラザーズである。
 長年、彼らに偏見を抱いていた。いつまでギターをぶらさげて「どかーん」を歌っているデュオのイメージがぬけきらんかった。(今で言えば「ゆず」をもうちょっと品悪くした感じか)
「GOOD TIMES」を買う。すでに至る所でプロデュースを行っているロック界の重鎮(っていう表現もダサイか)という予備知識はあったが、曲に耳を傾けると、ぶっとんだ。
 現代を生きる青年の、あるがままの強くも弱くも無い静謐な自己主張を掲げた、しかも力んだところがない詞が、90年代アレンジのサウンドに乗っかっている。
「赤信号で止まったとき/僕は街をグルリ見回す/1999年/世界を観察してみよう/古いマンガの21世紀/現実の世紀末/楽しむというゲームは終わり/これから本当に生きるのさ」
 漫画に限らず、世紀末ムードを煽るすべての創作とゴシップとホラーとミステリは、そろそろ、すべて打ち止め。

9月27日(月)
▼そりゃな、自分が日々飲んでいる酒の中身も生い立ちも知らないで飲んでいるってのはよくないわな。食べ物や飲み物に蘊蓄を語るなんざあカッコワリイと思っていたんだが、これだけ飲んでいるくせに知らないってのも恥ずかしいってことで、勉強するか、「オール・ザット・バーボン」で。
 え〜っと、アーリータイムスはケンタッキーのブラウン・フォーマン社が1860年に売り出し開始。名の由来はケンタッキー開拓初期の入植地名から。ワイルドターキーは1855年オースチン・ニコルス社が……って、受験勉強みたいになってきた。
▼一昨日の菊池さんとのやり取りの再現。
「君は何に興味がある? 趣味でも何でも」
「え〜っと……(ちょっと考えて)酒、ですかね。(あとバニーとか、などとは言えないので黙っている)」
「(菊池さん、ガクっとコケたような苦笑い)じゃあ、酒についてどのくらい他人に語れる?」
「え〜……っと、そうですねえ……」
「最低5、6時間は語れないと」
(ええっ)
「(手に持ったグラスを指し示して)このビールの原料は何かから始まって、どこで作られているか、など、いろいろあるな」

 そこで「夏子の酒」がどのようにして作られていったかの話に展開していきました。
 要するに蘊蓄は蘊蓄でも、他人に語れるようになることを目指せ、と。そそいで調べた内容のほんの一割を生かせってことです。
 しかしこんなんであわてて調べている俺も俺だな。

9月28日(火)
▼会社を定時で上がって銀座へ。
 酒のことについで見聞を高めた後に飲む酒はうまい、って酒を飲む時間だけ費やしても何にもならないが。

9月29日(水)
▼前日の続き。
 んでもって、酒が抜けた後の世界を見るのも愉し。

9月30日(木)
スガシカオ「sweet」買う。
▼2曲目の「正義の味方」――タイトルから想像つかない歌詞だという事前の知識はあったんだけど……こりゃ確かに、この歌詞からして「正義の味方」ってのもすごいわ。座布団一枚。それにしてもこの曲はスガシカオの「社会派」ソングとも言えるんじゃないだろうか。お得意の、愛や恋や嫉妬や憎悪に関係ない内容だから。

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