日記 index

Night&Day index

11月11日(木)
▼朝方の丸の内線、7時半ごろの信号機故障だとかでダイヤが乱れ、乗客の人数制限なんぞを行っている。ダイヤが乱れるのが日常だと思っている悲しい性(さが)か、「丸の内線が使えなくなったら、有楽町線で飯田橋まで出て……」という流れが頭の中にすっと浮かぶ。
 混み合う有楽町線の電車に乗って飯田橋駅で降りて、時間があるのでそのまま水道橋まで歩いてみることにした。天気いいし。きっとJRも乱れていることだろうと思ったので(根拠はないが)。
 しかし数分で後悔した。それほど距離はないだろうと思いきや、水道橋近辺というのはかなり混み入った道路なんですね。働きづくめで水道橋ならよく歩いているから……などとたかをくくっていたんだけど、久しぶりに歩いてみると、昔はなかったビルがあったりして、ずいぶん様変わりしていた。結局のところ、始業時間ぎりぎりで着いたのでした。
▼インデックスから開けなくなるわ(これは昼間)サーバーにFTP送信しようとしたら途中で止まるわ(これは夜)で、「平成11年11月11日」が何か影響しているんでしょうか。和暦なのに。

11月12日(金)
▼(関係者の方々、記憶違いなどありましたらメールでお知らせ下さい)
 niwaさんのところでオフ会。「私は遅れるかも」とずっと言い続けてきたくせに、停電のためサーバーが落とされるので、仕事が早く終わり、集合時間の7時半には余裕で間に合った。場所は新宿紀伊国屋書店なので、金曜の夜の混み合う中、果たして見つけられるのだろうかと思いましたが、ムネカタさんの顔であっさりとわかりました。
 niwaさんの誘導で満月廬へ。中華屋さんというよりは普通の居酒屋という感じ(座敷に上げられたので余計にそう思えた)ビールが来て自己紹介をして乾杯する。niwaさんが、飲み放題にしていいか聞いてきたが、周りははっきりしない返事(この後の飲み方と、金額の跳ね上がり方からして、飲み放題にすればよかったとの見解は一致した)
 私は最初奥の席で、面と向って坐っていたのがムネカタさん。いちいち「niwaさんとはどういった御知り合いで」などと全員に訊いていた。あなたは芸能レポーターですか。
 宴たけなわでいろいろな席へ移動。niwaさん御本人のページがサブカルネタ、音楽ネタが多いせいか、会話していてついていけないことがなかった。「今年の日本シリーズがどうのこうの」なんていう話題だけだったら私はずっと押し黙っていることになるだろうが、そういうことがまったくないのでリラックスできる。
 外でniwaさんが全員の顔をデジカメ撮影していた。(二次会で映った姿を見せてもらったが、私のはかなりむくんで変な顔になっていた。ちと不本意)半分くらいの人が二次会へ。途中二人ほどが一行から離れてしまう。ぱんだ氏が「割引チケットをもらった」というので靖国通りに面した北の家族へ向かう。横断歩道の前で、離れたお二人を待つことにして、niwaさんが携帯で連絡している。その間に小林と名乗るサントリーという店の(名刺にそう書いてあっただけ。アクセントからして日本人とは思えないので偽名らしい。店名はサントリーの酒を出すからか)店員から勧誘。ぱんだ氏と私とで「席を用意してくれるならこっちにしますか」と判断して、その人に席を取ってもらったのがよくなかった。niwa氏は「北の家族って(ふたりに)連絡しちゃったから」ということで、小林と名乗る青年の申し出を頑なに断わっていた。そんなこんなで北の家族へ。(結局のところ、はぐれたお二人はそのまま来ることはなかったのでした)
 ビルの9Fへ行くと店内は広かった。7人で座る。ここでもムネカタさんが暴走しているその脇で、私は黙々とぱんだ氏が頼んだ肉を焼いていた。(なぜか私が頼んだ品物ほど遅く出てきていたもので)
 和やかに時は過ぎ、12時を回ったところでOC7氏とムネカタさんが引き上げる。(この項、翌日に続く)

11月13日(土)
▼(前日からの続き)  外へ出て、それからどうするか考えあぐねているところへ、つぼ八の勧誘の人が。そのままつぼ八へ。中へ入るとくだけた服装のいまどきの若者が大半を占めている。飲み放題と料理一人一品だったので、私が適当に単価280円ぐらいの安いものを頼んでおく。
 途中私はサワーを頼む。メニューにはサワーの珍妙なネーミングが並ぶ中で「チャイナブルー」というやつを頼んだら、出てきたのは人工着色料っぽい濃い水色。「ガリガリ君」などという指摘を頂く。
 niwaさんがテーブルの上に突っ伏しているその脇で、ずっとしゃべるいし氏。彼の輝かしい職歴が織り成す素晴らしいお話や御家族、御夫婦のお話まで。あっという間に3時半。
 そのままいた5人のうちゆたか氏が歩いて2時間ほどだというので、そのまま別れる。残りはタクシーでいし氏ぱんだ氏の住む練馬のアパートへ。
 タクシーを降りる。niwaさん寒そう。
 本棚がたくさんあるのが印象的なお部屋でした。niwaさんはすぐ横になって死んだように眠る。一同、ほんとに死んだのかと思う。
 私はわずか一時間ほどで、文字どおりお邪魔していたので引き上げることにする。お茶美味しゅうございました。
 上板橋駅までの途中でモスに立ち寄り(24時間開店だった)モスバーガーを買って、5時15分発の普通列車小川町行きに乗る。
 棲み家の最寄りに降り立つと、世界は濃い霧に覆われていた。
(niwaナイトの項終わり)
「生半可な學者」(柴田元幸/白水Uブックス)/「あたり前の医療がほしい――HIV感染者の叫びに応えて」(阿鹿麻見子/青木書店)
▼夕方から銀座へ。
 ワインを頼んでみた。カベルネ・ソーヴィニオン……ってああ言いにくい、覚えにくい。
「赤ワインってのは冷やさないものなのっ」怒られてしまった。こっちが無知なのが悪いんだが。なんとなく、冷えたのが飲みたかった。
「これ読める?」とワインの名称を指し示したら、彼女は難なく呼んでしまった。授業か何かでフランス語を通っていると読めるのかな。
 一本空けてしまった。アルコールの比率は日本酒並みなので、あっという間に回ってきた。周りにも「今日は早く回っている」と言われたし……。

11月14日(日)
▼このサイトからリンクしているサイトや巡回しているサイトなど、あちこちで椎名林檎が取り上げられている。これぞまさしく林檎病(意味がちがう)

11月15日(月)
▼今週のヤンマガに優香が出ている。いや別に出ているのは珍しくないんだけど、前面的に笑顔の写真が大半を占めている。
 グラビア写真の隅っこに煽り文句が書いてある。わざわざここに抜き出せないのは、コンビニで立ち読みしたので手元に現本がないのが理由の半分、そしてあとの半分は、あまりにその台詞がこっ恥ずかしくて、抜書きしたいと思えなくなっているからである。こんな台詞は優香でなくとも、女の子にしゃべっただけで正気かどうか疑われるだろう。(もちろん男児たるもの、こっ恥ずかしい台詞を女の子の前で、あえて言うべき時もあるにはあるが、それはそれ)かいつまんで言えば「君の身体より君の笑顔が最高」とかなんとか。興味のある人は今週号のヤンマガを見てください。
 しかし、確かにこの人の笑った写真というのは、グラビアに出始めの頃にはほとんどなかったと記憶している。優香だけでなく、よくよく考えてみるとあそこのプロダクションのほとんどのアイドルはむやみに笑わない。以前週刊プレイボーイに優香の他に深田恭子・新山千春・大森玲子・酒井彩名と、そろって笑わなそうな面々ばかりの、非常に怖いポスターが添付されてきた。
▼と、ここまで考えながら朝の列車内に立ちつくし、斜め上の武富士のポスターを見て、また別の考えが頭によぎった。
 武富士と言えばご存知だと思われますが、とにかくお嬢さんが大勢出てきて、踊ったり跳ねたりレオタードだったり水着だったりその他色々で、とにかくインパクトだけは強いCM。その中に出てくる女性陣は、そろって笑っている。しかもその笑い方は、彼女たちひとりひとりの個性を何ひとつ強調していない。あれだけ華やかに笑っていながら。(例えば、ですけどね)99年武富士のポスターに載った中で将来大女優になった人がいても、決してこのポスターは思い出さないだろう。ジャパニーズスマイルとは、男性だけに使う言葉ではない。
 笑えば魅力的な人、ゆえに、笑わなくても魅力的な人。

11月16日(火)
▼冬の気配を感じるのは、何と言っても「水の冷たさ」だろう。風呂に湯を張る時、湯沸かし器からしばしの間に流れ出てくる水が予想以上に冷たかった時、お米研ぎや洗い物のためにひねった蛇口から流れる水によって、手の甲から次第に体温が奪われていく時(うちのキッチンは湯が出ない)などなど。これからバストイレ掃除が半年ほどきつくなるなる。

11月18日(木)
語彙推定テスト
あなたの語彙数は53102語です。



 そう言われても……。

 前にもあちこちで言ってますが、語彙が多いから偉いってことはないんだけど。なんとなく「語彙が豊富=文章力がある」と思われがちだから。
 WEB(特に日記)をたどると、有象無象の単語を散りばめているがゆえに、何を言いたいんだかわからない文章が多い。語彙が豊富な人が感情のおもむくままに書いたりしているケース。
 平易な単語を使えば、よっぽど読みやすくなるというのに。

11月19日(金)
▼昨日の話の続き。
「平易な文章」に加えて「短い一文に必要分のみの情報量を詰め込む」ってのも挙げられますな。
(日記を中心としたページで、本来の日記から外れている雑文やエッセイ欄でよく見かけるのですが)何を書くか考えが固まっていないで、思いつくままに文を埋めているので、筆者が伝えようとしている内容が、読み手に向う前にどんどん拡散している印象。夏休みの読書感想文を8月31日にあわててやり始めて、とりあえず原稿用紙の桝目を埋めているような、筆者のテンションがそこまで落ち込んでいると想像されてしまう。
 もっと一文ごとにテンションを高めればそうはならんだろう。そこで反面教師にしたいのが(文字どおり反面教師なのでたいしてお薦めはしない)いわゆる掲示板でネットバトル。
 掲示板というお互いが手に届かない距離で、お互いが持っている理屈と言語のみで、自分を正当化し、相手がいかに間違っているかを、ネット空間内で証明する。そう思っているのは当人同士だけで、実際にバトルが行われた痕跡を、長いログからたどっていくと、いったいこの人たちは何について議論しているのか、さっぱりわからない。少なくとも「お前なんか嫌いだ〜!」と言い合っているのはわかる程度。おまけに、1メッセージがかなり長くなっている割に、言いたいことの核心が見えない。
 そこで、あえてその苦痛になるようなログを読んでみる。わからなかったら想像して繋いでみる。文章として書き出してみる。その手順によって、雑多になっていた事実関係が見えてくる。(ついでに仲裁もできる。って嘘ですけど。でも文章修行などにいろいろと応用できますよ。私は以前にフォーラムの管理人をやった経験があるので実際にやった。あんなの二度とごめん。俺も気が短いし。このサイトに掲示板がないのはそのせいです)

11月20日(土)
「複製技術時代の芸術」(ヴァルター・ベンヤミン/晶文社)「ヒトはなぜのぞきたがるのか」(ロバート・M・サポルスキー/中村桂子訳/白揚社)「2000年版コンピュータ関連資格ガイドブック」(エクシード・プレス/ビー・エヌ・エヌ)「デジタル社会論」(武田徹/共同通信社)
「国語のできる子どもを育てる」(工藤順一/講談社現代新書)
▼昨日の話の続き。
 知っている人間の喧嘩でも辟易するというのに、ネットの喧嘩ともなれば、よく知りもしない人間たち同士だからゆえによけい消耗する。よっぽど寛容な人じゃないと。
 本来の私という奴は、歳の離れた兄と姉の下の末っ子という生まれなので、ミもフタもないことを言ってしまうと、甘えるのは好きだけど甘えられるのは好きではない、というより正直言って甘えられるのは慣れていない。(馬鹿にされているのではないかと勘違いしたりね)
 だからギャルゲーで、妹が出てくるようなストーリーものというやつが覆いが、いったいどこが楽しいのかと思ってしまったりする。かと言って、弟が出てきたらもっと嫌だけど。
▼夕方から銀座へ――甘えに――ではないよな、たぶん。

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