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8月11日(金)
ウルフルズ「TROPHY」
 私はなぜか「メンバー交代してバンド内に変化があった後の作品」というのを無意識に注目してしまうようです。
 このアルバムも、ベースのジョン・B・チョッパー脱退後(3曲だけ参加していますが)の初アルバムで、マンネリ化してしまったウルフルズの新たなる起爆剤として本人たちが期待している熱さがうかがえます。
「韻をふんでいる詞」と評されがちですが、私はむしろ、トータスの詞はずいぶん字余りが多いという気がしているのです。吉田拓郎に曲を提供したぐらいってなもので。「心」における音の行間いっぱいに絞り出される言の葉。
▼「小・中・高・大〜トロフィーをかかげよう〜」はその中においてまさに「かけ声ソング」の真骨頂。「だからどうか小学生諸君よ/まちがったってカリカリするな/もしも涙が出そうでも/だからどうか中学生諸君よ/ニキビをぶっつぶして笑え/たとえ夜が長くても/だからどうか高校生諸君よ/そろそろ人生やだね/だからどうか大学生諸君よ/生まれたついでにやりたいことやれ/そんでもっかいどうか小学生諸君よ/100mを3秒で走れ/最後に小・中・高・大 女子、女子諸君よ/奴らの背中を押してやってくれ/それが何よりでかいパワー」
 数回繰り返して聴いての疑問。「ウルフルズよ、社会人男子女子諸君は何も言わないのか」

8月12日(土)
シャ乱Q「孤独」
 ひょっとすると、四人バンドになってから新作はずっと出てないんでしょうか。
 このアルバムはモーニング娘。が世間に登場する頃の発売。メンバーが最低一曲ずつサウンドプロデュースに当たっているし、音の粒だけでもかなりがんばっている。リキ入り過ぎている。それが例の歌謡曲メロディが世間にマンネリ化していると思われて、新しい色を付けられずにもがいているさまが取れる。シングル「都会のメロディー」なんて、改めて聴くとハモンドオルガンから大激震の泣きギターまで、いろんな色をつけてるんだってわかるもの。
▼そんなに飲んでないのに決まった時間に起きられない。このままふぬけになるのもいやなのでとりあえず起きあがって池袋へ。ビックカメラパソコン館を出てレコファンへ行ってSmashing Punpkins「MACHINA/the Machines of God」買う。そのまま銀座へ。やっぱり飲む。

8月13日(日)
▼日頃の疲労でやっぱり起きられない。そのまま昼は「ASAYAN」の再放送見たきり寝たきり。スーパーへ行って「キャベツ炒めセット」がなかったので「ちんげん菜セット」を買って焼きそばを作ってみた。味が濃い。

8月14日(月)
▼SHARBETS「SIBERIA GIG」
 インディーズレーベル「セクシー・ストーンズ」からの発売。昨年発売のアルバム「SIBERIA」直後のライブ音源2枚組。(この時はまさか観 客もブランキーがなくなるとは思ってなかったでしょうが)未発表音源3曲を含む。個人的には前作(96年発売「セキララ」)の曲をもっと入れて(演って)ほしかったんだが。
 福士久美子が奏でるバロック調のシンセの音がイントロに来る「VINNY」がいまのところお気に入り。

8月15日(火)
▼最近はデータ抽出プログラムのテストばかりなので、その合間にWEBブラウザを立ち上げて、妄想日記系のサイトばかり見ている。(ひとつの妄想系サイトのリンクページから、少なくとも同系統のサイトが十ぐらい見つかるので。これこそ「一を見て十を知る」)
 その手の日記の作者の日常だけ拾っていくと、なぜか「今日は遅くまで残業」「今週は休日出勤」などなど、過酷な労働条件を訴える記述が多いのはなぜでしょうか。ワーカホリックの果てには素晴らしき妄想の世界が拓けているのでしょうか。
 というよりも、俺自身がそんな状態なんだって! そのうち「エロゲー萌え〜」「中学生のお嬢ちゃんを紹介してください」なんてネットで口走るようになるのでしょうか……などと心配する間もないくらい働いていた。(冒頭の内容と大幅な矛盾あり)

8月16日(水)
▼一ヶ月前からの懸案となっていた事項が決着ついて、家に帰ってきてほっとしていたら訪問販売が来てへこむ。

8月17日(木)
北川歩美「僕を殺した女」(新潮文庫)
 東野圭吾「秘密」に先駆けること3年、脳外科学や精神医学をからめた、SFでない変身ミステリーの秀作。
 朝、目が覚めると女になっていた、(少年誌のラブコメやエロ漫画に頻出していそうなネタ)そして5年の歳月が経過していた――と冒頭からおしいところ獲りな舞台設定。これをSFでなくいかに科学的な論理的裏付けをして結末に持っていくか、がこの手のミステリーに求められている。(もっとも、脳外科学も精神医学も「まだまだ未知数」という言い訳が立つので、リアイティーから離れてもエンターテイメント的な飛躍が可能、という利点もあるが)
 しかも主人公のパートナーに「専門研究をしてる大学院生」を持ってきて、

「自分の変身についてこんな仮説をたてたんだけど、どう?」
「そうだな、こんな症例がある……」

と、解説をさせている。例えて言えばNHK教育の「小学校理科○年生」で、 セサミストリート系の人形(ヒロイン(?)の篠井有一)が疑問を呈しているのに答える優しいお兄さん(パートナー(?)の宗像久)、といった図式が……って自分で書いといてなんて例えだ。  久の発言が謎解きの深みを出している上に、念入りにも他の作家がひねり出そうとする凡百のアイデアを封じ込めようとしている。(作者はこのぐらいパターンを考え出している、という意志表示ね)大林宣彦「転校生」やダニエル・キイスまで、多くの人々の記憶に残るわかりやすい例まで出して。
 あと、これは推理でもなんでもないたわごとですが、作者の北川歩美は詳しいプロフィールを公表してませんが、30〜40代の男性じゃないでしょうか。登場人物に「小林聡美はかわいかった」と言わせているので。

8月18日(金)
▼午後8時半、まだ仕事。携帯電話の着信音。
「いま新潟、部活の同窓会で飲んでいる」と15 年来の友人の声、それから代 わりばんこに懐かしい声。携帯を回してしゃべっているらしい。総勢8名。 「なんだかマネージャーの甲高い声がよく響いているねえ」僕がそう言ったら、相手の笑い声が返ってくる。
「娘さんが生まれたって聞いたよ」「ああ、今度見せる」「見せる、って、モノみたいに言うねえ」その後に二言三言交わして、賑やかな宴の音が途切れる。
 会社の鍵をかけて午後10時、その後銀座へ。

8月19日(土)
▼池袋→秋葉原→有楽町→池袋ふたたび
 池袋レコファンでSmashing Punpkins「Adore」買う。
 秋葉でしばらくノートPCを物色する。駅へ向かう途中、午後6時45分く らいにマサトクさんから携帯に連絡。これから池袋を出るとのこと。有楽町駅から日比谷シャンテ前噴水へ。ソエダさんがこちらの携帯にかけてくる。ソエダさんとYASUさんに合流。その後にフジタさん来る。
 15分くらい待ってみてからロイヤルへ。5卓の奥方面の席に案内され、7時30分ぐらいにマサトクさんが合流してくる。
▼フジタさんとソエダさんとで別々に「飲みましょう」と前々から約束していた件を、安易にも一緒にしてしまいました。それぞれが初対面の人が多かったようなので盛り上がるかどうかって気もしましたが、サブカル文系男子同士でいろいろと会話が弾んでいたようです。
 残念なことに土曜の夏休みの時期で従業員が少なかった。なぜか人の少ない日に限って客数が多くなるし、そういう日に限ってこっちも大人数だったりする。ロックで飲むYASUさんのグラスが空になりっぱなしでしたね。
 店を出た時に橋立さんから私の携帯に着信。マサトクさん宛の業務連絡でした。
 フジタさんと別れてから有楽町線で池袋へ。(翌日に続く)

8月20日(日)
▼池袋のマサトクさんの会社へ。会社に置いてある荷物をマサトクさん宅へ運ぶ。マサトクさんの現在の住まいが、ちょくちょく来ている近辺だったのでびっくり。
 マサトクさんの会社の方2名ほど来られて、YASUさんソエダさんで飲み再会――というより会社の熱をそのまま持ち込んでの議論が炸裂。しばし呆然としてました。
 YASUさんとソエダさんが先に寝入り、私は昼から仕事にもかかわらず5時ぐらいまで話し込んでいた。
▼午前10時、客先に「午後から行きます」と連絡して、12時まで寝てました。 マサトクさん宅を出て、家に戻ってスーツに着替えてそのまま客先に行ったら、無停電装置の故障で電気技師が来ていて修理の真っ最中。結局朝から行ってもなんにもならなかったのね。1時間待たされ1時間で作業を終え、そのまま帰ってからずっと惰眠。

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