日記 index

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3月1日(木)ずっと雨
▼ストライクゾーン。
 語義通りの意味ではなくて、ここでは「恋愛、もしくは性愛としての対象とする年齢の間隔」をさす。
 こないだ「貴殿のストライクゾーンは?」という問いに「高校生ぐらいから30代まで」と答えた。質問者(女性)はなぜか「30代まで」という上限が不満だったらしく、「黒木瞳は? 山咲千里は? と次々と40代女性の魅力について語られてしまった。
 んー、でも、「恋愛」があっても「性愛」の対象としては無理が出てくる年齢ではないかね。写真集で脱いだりしても、何となく「無理しているな」というのが如実にわかるし。
 微妙なのは下限の方。中学生が性愛の対象に……とまともに語り出すと今ではいろいろとやっかいな法律があるために、真面目に語り出すとむにゃむにゃむにゃむにゃとなりがちである。
 んでも、15歳でバストいくつ、などとグラビアアイドルさんが席巻している昨今であるし、その対象として見ることができるかできないかが、かたち作られてくるのがこの年代ではあるにはある。だから実際に(現実世界でまずそのような邂逅があり得ないとしても)後藤真希や辻加護コンビのような容姿の中学生のお嬢ちゃんと巡り会ったら……と考えなくもない。でもお縄ちょうだいも怖いから、やっぱり結婚もできる高校生ぐらいから。(って真面目に考えるなよ>俺)
 まあ、俺が30代、40代になったらまた変わるんだろうが、こういうのは。

3月2日(金)晴れたけど風も強い
▼昨日の続き、または中学生の女の子について。
 俗に「高校デビュー」「大学デビュー」という呼び方をされることがある。女の子が、ある時期から、周囲の注目を浴びるほどきれいに見えるような容姿になる、その時期のことだ。
「急にきれいだったのではなく、もともとがきれいだったのだ」とも言えるのだろうが、本人が携えている美のエネルギーを、存分に使うときが来るのは、それぞれの女の子によってまちまちであったりする。
 子役の女の子が、ある時期を境にして、まったくテレビに出なくなる。たまにスペシャル番組で「あの人は今どこに?」などという企画が立てられて、当人の現状がリポートされる。(留学しているとか舞台やっているとか)久しぶりに画面の前に出た当人は、どうしてここまでと思うくらいに地味な姿になっていることが多い。
 テレビ向けの顔から離れてしまうというのもあるのだろうが、僕はやはり、美のエネルギーを放出しきってしまったんだろうという説を主張したい。
 毎度毎度大きなお世話なことを言ってしまうと、モー娘。の辻加護コンビの将来が心配だ。今のうちあれだけ注目を浴びてしまうと、高校か大学ぐらいで地味になってしまわないかね。
▼川本真琴「gobbledygook」発売日フライング購入。その後新宿へ。(7)

3月3日(土)晴れ
▼午後から都営三田線御成門駅近くのみなと図書館へ。ロッキングオン誌主催のロック講座のため。
 図書館の入り口には、どう見ても図書館好きとは思えない風貌の方々が煙草のけむりをくゆらしている。
 13時30分会場のB1に、5分遅れて来ただけで、席はすでに満杯。講演する方々が入場してくるドア付近の地べたに腰を下ろすことにした。
 客層、一言で言えば……体育が嫌いそうな人々。(体育が苦手、に非ず)
 14時にドアが開いて、ロッキングオン編集長山崎洋一郎、編集部員小杉俊介両氏が入場。マイクの席に着く。
 進行は、山崎氏が「3月3日がカート・コバーンの命日だと思ってたんだけど、4月だと後から気づいたので……でも、ついでだからカートのビデオ流します」とのことでカートの映像から。
 前半は山崎氏お薦めの新人3組。小杉氏のお薦め3組をビデオで紹介。
 小杉氏は、山崎氏が話をしている間中、激しくまばたきをしたまま、眼を宙に泳がせていた。講演という形式も慣れていなかったのか、話す内容をいちいち山崎氏につっこまれていた。どうでもいいことに気づきましたが、この方は語尾に「も」をつけることが多いようでした。
 後半は、山崎氏が紙面で連載している内容の講演版といった内容らしい。「前回、この集まりに来てくれた20人くらいの人には内容が重複してしまうけど……」と前置きしながら、山崎氏は、邦楽畑で10年もやってきて洋楽セクションに来て、客観的な自分の視点に照らし合わせての、日本における洋楽の現状を訥々と語った。
 最後にエアロスミスのテレビ映像、アット・ザ・ドライブ・インのテレビ映像で、16時をやや過ぎたところで締め。おふたりの退場で終わり。

3月4日(日)雨のち曇り
▼雨が降っていたので午後から起きて市長選の投票に行く。午後8時までの投票時間延長って意味あるのかな。それとも日曜に仕事がある人のためでしょうか。(日曜に仕事があると8時で間に合わないのでこっちとしては意味がなかったが)
▼夕方から神宮寺さん高樹さんの合同オフで新宿三丁目へ。旧日記猿人系(という言い方をすると皆様に怒られるか)の方々ばかりで、こちらは飲み食いしているだけだった。

3月5日(月)晴れ ちょっと暖かい
▼N503i、予約待ちの店舗が多いようだが、それ以前にいくらで機種変更を受け入れてくれるんだ。気になる。
▼ATOK14、一太郎と抱き合わせですか。単独なら買ったのに。それにしても相変わらず新規購入版は高い値で売られている。
▼スターバックスの余波からか、普通のバーガーショップでもカフェラテを扱うようになってきた。それまではコーヒー系というと普通のブラックぐらいしかなかったので嬉しい。限定販売にならないように願いたい。
▼現代国語のテスト(それこそ小学校だろうと大学受験だろうと)などによく出題されるのは「この台詞から主人公の心情を表現しているのは次の選択肢のうちどれか選べ、50字以内で記述せよ」という問題。
 いざ、その文章の創作者自身が、その問題を解いたとして、正解できないとすれば、おそらくはこの手の設問ではないかと思う。
 喋った内容がどれだけ言外の意味を含んでいるか、ということを考えるのはナンセンスだ。意味を問う言葉を発した当人、もしくは聞き手の中にしか真実はないだろう。
 商売上の言葉、書類上の言葉など、言外の意味を汲み取ることを要求される(商売する京都人の言葉をそのまま受け入れられない、という話は有名)時に加えて、詩文、散文の中で、テクストを読むという行為は、語義以上のものを無意識のうちに掬い上げている気がする。

3月6日(火)晴れ 地下街を上着きて歩くと暑い
▼積読ができない。「いずれ読むだろう」などと思っていると、読む気力、もしくは読むための時間が失せていることが多くて、そのとき本に費やした資金が無駄に思えてくるからだ。その分を飲み食いに回した方がよっぽど有意義に思えてしまう。
 こんな主張を(Web上の一般の)本読みの人々に投げかけてみると、一斉に「NO!」という反応が返ってきそうなんだけど。(「旅人さんはモノフェチじゃないから」という意見を頂いたこともある。確かにそう)
 ベストセラーの出版物群は、「普段本を読まない人が率先して買うので一定の数字をはじきだせる」という説がある。普段本を読まない、つまり本を読む時間をあまり作らず、その上読む速度も遅い人種(偏見入り交じってます。もし「私は本はあまり読まないけど、読む速度は、はやい」という方がおられたらすいません)は、積読という方向を辿っていきそうな気がする。
永江朗「消える本、残る本」(編書房)
 著者は第一章でタイトルの結論を、いきなり導き出している。
 第二章でベストセラー本の書評が続くが、「どれが消えてどれが残るのか、わかっているでしょう」という挑戦的な姿勢が、文章から垣間見られる。(この中で私が読んでいるのは小林信彦の横山やすし伝だけ)
 第五章は自分のフリーライターとしての生い立ちを語っているが、この人が「ダ・ヴィンチ」の「解体全書」や、故メンズウォーカーのアイドルインタビューをやっているとは知らなかった。重松清にせよこの人にせよ、意外なところでライターの仕事に接してしまうことよ。

3月7日(水)晴れ 夕方から風が強くなってきた
▼18歳以上に見えるかどうか。
▼男にとって上記の条件が切実なのは、パチンコをするときとアダルトビデオを借りるとき。
 もっとも、ビデオの貸し出しとなると他に「高校卒業」という条件もついている店もあり、登録されたデータに、きちんと学校名が「○○高校」などと入っていたらだめ。
 今は漫画だろうと雑誌だろう規制がかかってまったくうっとうしい。そんな時代に高校生じゃなくてよかった。(漫画に「成人指定」が入りだしたのは、私が高校を卒業してからだった)
▼女子にとって上記の条件をクリアしていないと、法に引っかかってしまうケースがある。もちろんエロ業界。
 援助交際などの問題化によって、低年齢層の女子をかくある方向に結びつけるのがはっきりと違法とされた。法が大きく立ちふさがることによって、哀しいかな、滑稽なほどにその対応に業界は過敏となる。今ではちょっと落ち着いたような気がするが、一時期「セーラー服」「ブレザー服」「スクール水着」などが関係している写真集などは、しつこいくらいに「モデルは18歳以上です」と明記してある。
 小池亜弥というAV女優の人(どちらかと言えばロリ顔)が写真集を出したとき、帯にも同様のことが書かれていた。これって本人に失礼じゃないのか。そんなこと言ったら十年くらい前の宇宙企画の人は全員釈明しなければないような。
▼顔が幼いわけでもないのに声が幼い人が、幼いしゃべり方を演出しているのに出くわしたりする昨今。かわいくないったらない。

3月8日(木)曇り 夕方になってちょっと小雨
川本真琴「gobbledygook」
 昨日の最後の段落は、実は今日の内容の前振り。
 高校か大学ぐらいまで、「幼いしゃべり方」「甲高い声」の女が大嫌いだった。芸能人で例えれば西村知美のような。いくら顔が好きだと思ってみても、テレビに出たりビデオに出たりして、本人の声が響いてこちらの耳に届いて、幻滅したことが数限りなくあった。
「だった」「あった」と過去形にしているのは、社会人になっていろんな形で女性に接するにつれて、「幼いしゃべり方」「甲高い声」という人は本人がそれを自覚していようがいまいが、数として少なくないと悟ったからだ。要するに慣れ。いや、今でも西村知美は好きじゃないが。(ものの本によれば、昨今のガールポップやアイドルの人、あるいはアニメの影響らしい。かわいい声を出せる声優志望の人が多くても、変な声を出せる声優志望の人は少ないらしい。例えば「クレヨンしんちゃん」のような)
 川本真琴も、一聴すると「かわいい声してるね、ガールポップだね」で通り過ぎてしまいそうだが、それだけで3年9ヶ月も多くの人々が新作を、首を長くして待たないだろう。(今月号の「音楽と人」インタビューでは、「3年9ヶ月ぶり」と聞かされて、驚いていた)「微熱」の、手間のかかっていそうなコーラスワーク、「ギミーシェルター」のねじれたリズム、これだけ音に執着して作る人は、女性アーティストの中ではなかなかいない。前作のプロデューサー岡村靖幸直伝なのか。
 かわいい声でこちらを中毒にさせる貴重な人よ。

3月9日(金)晴れ 
▼いわゆる「女性蔑視」というのは、女性が男性よりランクを低く見ていること、または低く見ていることを主張していると思われる言葉、などだろう。
「女の腐ったようなやつ」という言葉は、男性にぶつけられる。「てめえなんか男じゃねえ」という言い方を裏返している。その上、女性の地位が低い、という前提に立っている。
 決して言われたくない言葉のひとつですが。というより、男同士の罵り合いだったら、こういうのいっぱいあるんですけど……。
▼「噂の刑事 トミーとマツ」というドラマを記憶しているのは、おそらく二十代以上の方でしょう。トミーがスーパーマンになるための件、マツが『バカ、バカ、バカ!! てめえみたいなやつは男じゃねえ、オンナオトコの、ト・ミ・コ〜〜〜』と叫ぶシーンが、毎回のエンディングであります。(この台詞、正確じゃないかも)
 この台詞が女性蔑視と誤解を受けるので、地上波局では再放送できないらしいです。(CSでは放送できるそうです。この辺の基準もよくわからないなあ)
「オンナオトコ」なんて言いたくなる男子自体珍しくなくなった上に「○○子」と名付けられる女子も少なくなってきたのが時代を感じさせますな。
▼夜から新宿へ。(8) 閉店近くまでいた。

3月10日(土)晴れ 
▼池袋タワーレコードにてレディオヘッド「ベンズ」買う。(輸入盤)以前は2000円以上だったのだけど、現在は売り手商品らしく1680円になっていたので速攻でレジへ。そのあとに銀座へ。(28)
▼銀座からの帰り道、丸の内線の乗り場で、ロマンスグレーの髪の男と、茶髪がうなじにかかるぐらいの長さの女の子が、お互いの肩に手をかけて歩いている姿を見た。ちょっとむっとしたが、自動改札の前で、女の子が男に「何線ですか?」と問いただしているのに対し、男はかんばしくない返事を繰り返している。ここで初めて、男が女の子に介抱されているのがわかったが、同時に「俺があれと同じ状況だったらみっともなさ倍増だろう」と思って「自戒、自戒」という熟語を頭に響かせながら、帰宅。

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