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「http://www2s.biglobe.ne.jp/~NITE_DAY/200105nikki_1.htm#2001/05/XX」
と記述してください。

5月1日(火)曇り
▼夕方から新宿へ。(19)
▼なんだかみなさん、どこかへ出かけたり何かに打ち込んでいたりで、更新滞っているサイトが多いですね。こちらは暦通り出勤しました。電車が空いて楽でよかったです。明日もきちんと出勤します。
▼映像処理ソフトとしてRealPlayerかQuickTimeを使っていらっしゃる方が多いと思いますが、どちらか一方をどう選んでいるのでしょうか。やはりMacの人はQuickTimeなんでしょうか。QuickTimeといえば、ちょっと前まで、音楽用CDがエクストラ仕様になっていると、自動的にインストールされるのはQuickTimeの方でした。今ではどうなんだろ。
 つうか現在のネットで動画が用意されているのはYahooのニュースなんかでちょくちょく見かけるし、使用頻度も高いとなれば、買ってすぐRealPlayerが装備されていてもいいんじゃないかと。今はついているのかな。明日PCショップで見てこよう。最初から最後までひとり言の日記でした。

5月2日(水)曇りのち雨
▼夕方からまた新宿へ。(20)
▼雨が降り出してきたので、電気屋まわりをやめて地下街を歩く。新宿三丁目や靖国通りまで伸びているとは知らなかったよ。
▼大学受験のとき、新宿駅東口を出ようとしてまちがえて西口に出てしまったので、わざわざ駅の周辺をぐるっとまわって東口まで出たことを思い出した。ほぼ十年前の僕。
 地下鉄の存在を忘れていたからに。

5月3日(祝)雨のち曇り みんな寒そう
▼なんだか中途半端な時間に目が覚めてしまう。昨日なんか午前五時起きだった。
 今日も休みのはずなのが午前六時に目が覚めて、意地でも起きたくないのでそのまま寝ていたら午後二時。携帯のメールに客先から連絡があって、電話対応。こんな時も仕事している俺って偉い。偉いだろう? 偉いと言ってくれ、とこの後に会った人に言ってしまった。それをやらなければ偉いはず。
▼夕方から銀座へ。(50)
 待ち合わせしようとしたら、街宣車がうるさい。ちょうど丸の内線銀座駅を出たら、階下なのに上から轟音が降ってくる。彼らが暴れる原因は今日の祝日の意味。
 午後五時あたり、数寄屋橋周辺を騒がしてとっとと出ていった。風物詩とはいえ風流ではない。
 そのあと飲みまくり――ってわけでもないが、人と出会って飲むのはまた楽しからずや。

5月4日(祝)晴れ
戸梶圭太「溺れる魚」(新潮文庫)
 この小説には、清廉潔白な人がひとりも出てこない。
 女装癖の果てに化粧品万引きで謹慎中の秋吉警部補、銃撃戦の上に金を着服してしまった白洲警部補、収賄を率先して行った石巻警部、暴力団とも関係していたダイトーグループ専務の保坂、賭博で多額の借金をしている公安の伊勢崎警部――とまあ、全登場人物を挙げていくと際限ないのでここまでだけど、警察の立場にいるキャラほど悪徳に荷担した人物像として造られているのが興味深い。現実のニュースで伝え聞かされる、警察官の不祥事が相まって、この小説のおもしろさを引き立てている。
 個人的に思ったのは、冒頭に出てくる秋吉と白洲がメインで動いていく小説だと思わされたところが、次々に新しい登場人物が現れて、それぞれのエピソードが書き連ねられることによって、このふたりが霞んでしまったのが残念、ということ。あとは、ラストはちょっと取って付けたように感じられた。

5月5日(祝)曇り
▼子どもの日。子作りの日ではないようです。(●ここ●の無断借用のネタです)
▼風邪ひきました。おかしいなあ。ここんとこそんなにひどい風邪っぴきの人に会った覚えもないし、そもそもずっと休みなんだからうつされる覚えは……とここ三日のうちに考えて、昨日スーパーで弁当を買ったとき、レジのおばさんがひどい咳をしていたのを思い出す。――あと二日のうちに治すか。
▼長田弘「すべてきみに宛てた手紙」(晶文社)/松本隆「成層圏紳士」(東京書籍)/「ノンパラ」(山本貴代/マガジンハウス)
▼夜から銀座へ。(51)

5月6日(日)晴れ
▼午後六時を過ぎて、東の空に満月を見た。空はまだ青さを残している。太陽がなかなか隠れきらないので、月は申し訳なさそうに、電灯の明滅にまぎれて、ぼんやりと光を放っている。
J.D.サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」(白水社)
 またしても有名すぎる作品。英文科の大学生が、こぞって卒論の題材として選んでいるような本を昨日から読んでました。たぶん誰かが言っていることの羅列になりそうです。ネタバレ注意なんてわざわざ断るほどのものでもないでしょう。
 この本の最後の章ではっきりするが、本編の主人公ホールデン・コールドフィールドは精神病院、もしくはカウンセリングに類する施設に入っている。話している相手は、担当の医師なのか、それとも他の誰かなのかはっきりしない。「きみ」という言い方が頻出するからには、ホールデンを訪ねてきた人物、それもホールデンと同レベルの近しい人物だろう。「きっときみも気に入ると思うな」という言い回しも頻出する。相手が本当に気に入るかどうかもお構いなしに、「気に入る」と思っているところ。それが相手に伝わるかどうかは別問題なのに。ところが、ホールデンが本当に気に入っているものが、読者にも気に入っているような錯覚に陥らされてしまう。それが無垢という名の魔力だ。
 精神病院の患者の独白、というと日本では芥川龍之介の「河童」がある。これは質問者が独白者にとって、まったく見ず知らずの人間だったのに比べて、ホールデンは「気心知れている人」に話すことのできる幸福を得られている、と類推できる。ひょっとしたら薄弱な精神状態が進行して、相手の立場すら明確にできずに幼稚化した人間として独白しているのかもしれないけど。
 読み進めればわかるが、ホールデンは実年齢にふさわしい、もしくは実年齢よりはるかに無垢な人間の感性を持って生きている。世の中をLOVE&HATEで見つめている。好きか嫌いかの二元論をところ構わずふりかざすのは子どもの証拠であって、そこに中庸の精神がないと、現実にぶつかるのは疲れすぎる。疲れるのは子どもであって大人なら疲れない、ということではないのだろうが、この無垢さが、ホールデンに感情移入した人間が世界中にいた、という事実に結びつけられるのだろうが。
 そのLOVE&HATEの中のひとつ、売春婦サニーの緑ドレスの中身は猥雑で、女友だちサリーのスケート用の短いスカートとお尻は可愛い、という二元論は、子どもの心にセクシャルはどう写るかというサンプルになるのではないかと――なんつうて大学の卒論に出してみればよかった。(当方、英文科卒。しかもアメリカ文学専攻)

5月7日(月)晴れのち曇り
▼風邪が治らないままアフターGW出勤の日を迎えました。そういえば先月の初めも誰かにうつされたんだよなあ。しょせん我が身も都会生活が長くなって、ひよっ子もやしっ子。
▼新着2件追加。

元・テレクラ人類学 とんがれっさん

 内容はタイトルの通り。しかし私は最初にこの入り口ページと一部のコンテンツを見て「市井紗耶香ファンサイト」だと思ってしまいましたよ。
 読みごたえある「フィールド・ノート」。文章の端々に、村上春樹を思わせる軽やかさと、苦い諦観が交錯していきます。ご本人にとって、いろいろと感慨深いものがあると推察できますが、あえて過去のことは過去と、当時の心境を明確に綴っています。男気あふれる方です。実はモテ系だと想像しているのですが。

B.C.D ぼぶさん

 入り口だけで判断したらどう見ても「矢口真里ファンサイト」なのですがご本人は頑なに否定しています。
 いったん休止する前に当サイトをリンクしてくださっていたのですが、当時は文学や映画や雑文や小説などテキスト系の主流型コンテンツが多数ありました。いずれは巧みな筆致でそのようなコンテンツも復活するであろうと期待しております、る。

5月8日(火)曇りのち雨
山本貴代「ノンパラ」
 タイトルの意味わかりますか? 私はわかりませんでした。だって「ノン・パラサイト」の略つってもなあ……。「パラサイト」という単語でさえどれだけ浸透しているか怪しいのに。
 副題「パラサイトしない女たちの『本当』」
 著者は博報堂生活総合研究所主任研究員(長い)。「30代独り暮らし、結婚経験なし」で生きてきた人、言わば自分で作りたい本を作ってしまったわけですね。あとはこの本の中身にどれだけ共感する人がいるかで。

5月9日(水)雨のち曇り
▼今週の週刊プレイボーイで佐久間正英がインタビューされていますが、(The d.e.pがらみで)ここ十年ぐらい眼鏡をかけて学者肌の雰囲気を出していたのに、いきなり外しましたな。こんなに鋭い目つきの人だとは思わなかった。「The d.e.p」のアーティスト写真で、鋭さが土屋昌巳と同等だし。つうか実年齢よりはるかに若い。今年49歳には見えない。
▼ここで、佐久間正英ソロアルバムでもネタにしようと思ったんですが、二、三年前に在庫整理してしまって手元にないのでできない。うーん、今度出るThe d.e.pのアルバム買おうか……。

5月10日(木)晴れ
▼ネタがないときには他のリンクネタ。
 地元の有名人一覧サイトがありました。やはりというか新潟県では漫画家の比率が圧倒的でしたね。
 えんどコイチと小畑健(土方茂)と桑田乃梨子と斉藤富士夫と新沢基栄と高野文子と高橋留美子と魔夜峰央と柳沢きみおと和月伸宏が新潟だってのは知ってたけど、うたたねひろゆきと岡村賢二と叶精作と小林まことと近藤ようことしげの秀一と魚喃キリコと猫山宮緒と八神ひろきと山田芳裕もそうだとは知らなかった。

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