日記 index

Night&Day index

◆このページの各日付の内容に直接リンクするときは
「http://www2s.biglobe.ne.jp/~NITE_DAY/200207nikki_3.htm#2002/07/XX」
と記述してください。

7月21日(日)
吉田修一『パレード』(幻冬舎)

●杉本良介 21歳・H大学経済学部3年・現在、下北沢のメキシコ料理店でバイト中。
●大垣内琴美 23歳・無職・現在、若手人気俳優「丸山友彦」と熱愛中。
●相馬未来 24歳・イラストレーター兼雑貨店店長・現在、人生を見つめて深酒中。
●小窪サトル 18歳・自称「夜のお仕事」に勤務・現在、無駄な若さを切り売り中。
●伊原直輝 28歳・インディペンデントの映画配給会社勤務・現在、第54回カンヌ映画祭パルムドールの行方を予想中。


 以上は、本作の章題である。つまり各章で良介の章なら良介の一人称で「ぼく」が「ぼく」の視点で語るし、琴美の章なら「私」が「私」しか見えない部分を指摘し、「私」の視界の外側のことを感知することはない。
 これまでの吉田修一作品は男性の一人称や三人称であり、しかも『松嶋菜々子』や『笑っていいとも』のような実在の人物名や事象を使用することはなかった。表紙もポップ化しておしゃれ。デビュー作から読んでいた人間としては「こんなに軽くなって大丈夫か?」と心配してしまった。
 だからといって根本からポップ化したわけではないことは、きちんとラストまで読んでみればわかる。世の中や人間関係に悩んでいるのが自分ひとりじゃないということがわかる。この章立ては、この小説に出てくる五人のうち誰かに感情移入させるためにあるわけではなく、人間関係が多面的であることを示唆する。主に20代以下の人に向けて書かれているのだろうけど、30代以上の人だって現在進行形で読める小説として息づいているような気がするな。
▼今週の週刊プレイボーイに、女子高生がモバイルPCノートやPDAを使って、無線LANのスポットであるファーストフードから出会い系サイトにコンタクトを取るというトレンド情報が載っていたが、そんな女子ほんとにいるのか? 無線LANのスポットである支店ってまだまだ数少ないし、モバイルPCノートやPDAを使っている女子高生自体見たことないぞ。いくら金回りがいいからって、たいていは服やバッグなどに使うだろうし。
 なんてことを考えていたらこんなニュースが。
 次のスポットとして考えられるのはアンナミラーズ馬車道だろう。デニーズよりよっぽど需要ありそうだぞ。

7月22日(月)
▼今週の濱マイクは、中国人で生まれた女の子が、日本人の父親に会いに行って、その父親が再婚してから生まれた男の子を連れていったら誘拐と思われた、ってなエピソードで進んでいったが、その後テレビを付けっぱなしにして「きょうの出来事」を見ていたら、三日前から前橋で19歳女性が強盗犯人に連れ去られたが、逃げ出して無事保護されたというニュースを流していた。前出の濱マイクも、男の子が家庭に戻ってから報道陣前で声明を出す場面があるのだが、現実の強盗事件でも被害者の父親がカメラの前で何か喋っている場面があったり。
 その犯人も、監禁していた女性に隙を見て逃げられて、どうしたかと思えば、付近の車に乗っていた夫婦に逃走を荷担させるが、この夫婦の夫の方が非番の警察官で、トイレに行かせてもらった妻の方が携帯で110番に通報。検問のところであっさり逮捕、って何か出来過ぎな結末のような気がしてくる。現実に起こった事件だとしても、ドラマのような起承転結が存在しているような気がして。

7月23日(火)
▼午前は渋谷へ。渋谷なんてもう何百回ぐらい言ってますけど、渋谷警察署の先の道を行ったのは初めてでした。
▼今週の週刊プレイボーイに広末涼子のインタビューが。なんかもう世間から身も蓋もない言われようの彼女ですが、こうして見ると別にビジュアル力が下がってしまったとも思えないんだけどなあ。十代後半にパーフェクトのビジュアルを持ち、大物扱いされて緩やかにトーンダウンできなかったのがこの人の不幸。

7月24日(水)
▼毎日帰るのが遅くなると曜日の感覚がなくなるのはいつものこと。帰りが遅くなると出てくる傾向として、雑誌を買いすぎるってのもあるんだけどさ。昨日は週プレの他にヤングチャンピオン買ってるし。ついでに他人の掲示板への書き込みまで増える。
▼また雨だよもう。今年何度目の台風だか。

7月25日(木)
▼ヤングジャンプという雑誌は、グラビアに関しては思い切った企画をする。広末涼子に複数のカメラマンをつけたり(含む本人)、制服ものでアート色とエロ色の強い水着グラビアにするとか。
「漫画雑誌のくせにグラビアばかり力を入れて」などと学校の教師みたいなことを言う気はさらさらなくて、不真面目な漫画読みでグラビアチェッカーとしてはこれでオッケーである。今週のヤンジャンはその「制服水着」にうってつけのようなキャラの「推定少女」。ニュース系サイトでは一年ぐらい前のデビュー時に話題となっていましたが、一年経っても彼女たちのプロジェクトって保ってるんですね。無理に存続させているパイレーツよりいいような。
▼会社を出て銀座へ。(70)
 最近の銀座を歩くと、右手にビッグエコーのビラ配りが立ち、左手には歌広場の、学校から着替えずそのまま女子高生の出で立ちの上から赤エプロンを付けた女子が看板を持って立っている。数寄屋橋周辺にはこんなのいなかったのに、カラオケ店が増えたことによって俗っぽい雰囲気が漂ってきた。これで有楽町まで行くと、ビックカメラやソフマップの秋葉色が漂っていたりするのだが。

7月26日(金)
▼池袋でセミナー。その後タワーレコードで井上陽水『カシス』とモーニング娘。『Do it! Now』買う。その後銀座へ。(71)

7月27日(土)
▼午後5時30分に新大久保の改札で待ち合わせ……のはずが時間が変更で午後6時待ち合わせに変更されていたそうです。そんなメール届いてないよとほほ……と、駅付近の楽器店を見たりして散策。6時より10分前に駅へ戻ってフジタさんと挨拶。6時頃にスタ平さんを初めとして何人か来られ、最後にゆりずむさん方が来る。犬を食うことで集まった7人で韓国料理店「昔のふる里」へ。
 駅の改札を向かって右へ。5分ぐらい歩いてそして台湾料理店のある道をさらに右へ曲がったが……ほとんど住宅街のような佇まいの中、ほんとにこんなところに料理店なんてあるのかしらといった風情。しかも当たり前のようにラブホテルが点在しているし。「こんなところにラブホテルなんてあったっけ」「一年ぶりに来るから街並みが変わったんじゃないの」かつて来たことのある人たちの記憶もおぼつかない。それでもなんとか「昔のふる里」に到着。
 以下覚えていることを箇条書き。順不同。
・「昔のふる里」は座敷席3つテーブル席3つ。トイレに近い奥の座敷席に一同座る。
・今をときめくチョナンカンの写真が壁じゅうに貼られている。週刊SPA!、ブルータス、JUNONなどの雑誌媒体のコピーやサイン色紙など。メニューの表紙まで草なぎ一色。
・最初はユッケだの何だの、普通の焼き肉。「普通の肉の味を覚えてもらうことで、犬の肉は後から出す」とはスタ平さんの弁。キムチが旨い。辛いものがみんな旨い。
・高橋さんを呼び出そうということでフジタさんが電話をかける。フジタさんとゆりずむさんで迎えに行く。
・ゆりずむさんの職場の話。それを聞いたスタ平さんは「ゆりずむさんとゴトウさんを面識させたかった!」と盛り上がる。そのゴトウさんは仕事で泣く泣く不参加とのこと。いつもこの席にいるマサムネさんという方は留年がやばくて試験で不参加とのこと。
・高橋さん登場。高橋さんのお仕事の話を皆で拝聴する。
・犬肉登場。蒸したやつと鍋のやつ。味はあっさりしている。肉にありがちな独特の癖はない。
・天井の丸い照明を取り囲むように、業界人たちの名刺が貼られている。俺も名刺持ってきたので貼ってもらおうかと思ったけど。たぶん貼ってもらえなさそうなのでやめた。
・いろんな人に「最近のお薦めの漫画は?」と訊かれているフジタさん。
・高橋さんとゆりずむさんがナンバーガールのライブに行った話からフジロックやRIJFの話など。フジタさんと私が同時に鞄からロッキングオンジャパンを取り出す。
・コロコロコミックでどんな漫画を読んでいたか、ファミコンでどんなゲームをやっていたか、コントローラーの四角いボタンを知っているか、などなど多角的な視点で会話を進めることで、この席の世代的な区分が透けて見える一瞬。
・野中さんにも連絡するが、来てもらえなさそうな感じ。確か10時30分ぐらいだった。
・11時30分ぐらいでお開き。眠ってしまった方約一名。お疲れさまでした。

7月28日(日)
▼和泉元彌はいつも「遅れた」ことがニュースになっていたが、ついに「間に合った」ことがニュースになってしまい、マスコミにとって格好の玩具になった。彼の立場は言わば、「掲載されることが奇蹟だと思われている週刊連載の漫画家」のようなものだろう。どちらも、時間に間に合わないことが致命的に作用するし。

7月29日(月)
▼月曜なら濱マイクやるんですぐ帰るんですけど、今日はどうしてもということで銀座へ。
▼後から今日の濱マイクでナンバーガールの扱いに憤っている人を、ネット上で多数見かけましたが、自分としては「そんなもんだろう」と思ってました。だってあの設定じゃどういう露出をするかはおのずと決まってしまうでしょう。
▼今週の美少女教育U。歴代うさぎの中でやっぱり石川が似合ってしまうのだろうかと思いつつ、「右脳を使ってください」という問題が解けなかった。俺は里田まいと同じレベルです。

7月29日(月)
▼月曜なら濱マイクやるんですぐ帰るんですけど、今日はどうしてもということで銀座へ。(72)
▼後から今日の濱マイクでナンバーガールの扱いに憤っている人を、ネット上で多数見かけましたが、自分としては「そんなもんだろう」と思ってました。だってあの設定じゃどういう露出をするかはおのずと決まってしまうでしょう。
▼今週の美少女教育U。歴代うさぎの中でやっぱり石川が似合ってしまうのだろうかと思いつつ、「右脳を使ってください」という問題が解けなかった。(飲んだ後ってのもあるし)俺は里田まいと同じレベルです。

7月30日(火)
▼会社の人の新婚お祝いで飲む。何で火曜日なのに料理が出るのが遅いんだ。

7月31日(水)
▼今月のウィンドウタイトルは桑田佳祐『鏡』。今月最初は雨ばかりだったのに今じゃさっぱり降らねえ。
▼モーヲタ界隈がまた一波乱起きてます。

日記 index

Night&Day index