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3月29日(月)
「罵詈雑言辞典」、[かっこ悪い]の項にこう書いてある。

体裁が悪いことを罵る言葉で、昭和三八年に流行した「かっこいい」の反対語。「かっこいい」はハナ肇とクレージー・キャッツがテレビ番組で使った言葉で、作者は青島幸男。どんな場合でも都合よく行った場合には「かっこいい」と言った。「かっこ悪い」にも格別の決まりはなく、どんなことでも都合が悪ければ「かっこ悪い」で通用した。

 そうか……この言葉の作者が、今回都知事を任期満了されるあの方だったとは。ところでなぜ昭和三八年に限定されているの?

3月28日(日)
 昨日に引き続き、「罵詈雑言辞典」ネタ。
 凡例にこう書いてある。
一、用例:[罵]を冠してあるのは、見出し語による用例である。罵語は何分品のない言葉なので、用例の執筆には冷や汗をかき通しだった。

筆者(旅人)から見て、どうも楽しんで書いているようにしか思えないのだが……。

3月27日(土)
 池袋パルコでサザンオールスターズ「イエローマン〜星の王子様」買う。ジャケットのピエロは桑田佳祐だったのか。
 さらに池袋リブロで辞書を買う。その名も「罵詈雑言辞典」多彩な辞書を数多く出版している東京堂出版はこういう辞書もあったとは。
「はじめに」で、どうしてこの辞書を出したかったのか述べている。

(前略)
 ところで、私は現在の敬語の問題点は、その語法の誤りは大変よろしくないのですが、むしろ敬語の使いすぎ、敬語過剰を指摘したいのです。政治家や役人が「〜についてご説明させていただきます」と言うたびに、私はゾッとします。
(中略)
 最後に、罵語の多くは明らかに差別語です。相手を罵ったり見下したりすることは、相手を自分より下の者と見る言葉です。近来、差別語はよろしくないというので、それを言いかえるのに、新聞・雑誌・放送は四苦八苦しています。たしかに人を差別するのはよろしくないが、問題は罵語そのものを差別語だとして排除するのは見当違いです。特定の人を罵るような態度や精神構造がよろしくないのであって、罵語にあらぬ罪を被せることは、何の解決にもならないでしょう。

 編纂者の奥山益朗氏は、朝日の編集部員や校閲部員などを経験した人物。
 ちなみに、この辞典の冒頭に収められている「愛想が尽きる」について、右に例を出す。かなり詳しい。
【愛想が尽きる】
相手の言うことなすことに失望して
しまい、もはやお前の面倒は見きれ
ない、と言って罵る言葉。尤も自分
のしていることに「愛想が尽きる」
ということもあり得る。「愛想を尽
かす」と意味としては同一であるが
「愛想が尽きる」は相手の言動が主
語であるが、「愛想を尽かす」は話
者が主語になっている。「愛想を尽
かす」の名詞は「愛想尽かし」であ
る。漢語の「愛想(あいそう)」は
仏教語で、好きなものに執着し、そ
れを愛そうという気持ちを言い、日
本語の「愛想(あいそ)」人に寄せ
る愛情・好意や人付き合いの態度の
いいことを言う。料理屋で勘定のこ
とを「お愛想」と言うのは、店の側
が客に勘定を請求する無礼を遠慮し
て言ったものだろう。従って、客の
側から「お愛想」と言うのは主客転
倒した誤りである。→慇懃無礼、木
で鼻を括る、剣呑、邪慳、そっけ無
い,つっけんどん、にべも無い☆不
愛想、ぶっきらぼう
(「罵詈雑言辞典」1996)

3月26日(金)
 会社の懇親会。お茶の水にて。
 二次会をどこにするか探すことを命ぜられ、こっちの集団と同じような集団ばかりで辟易する。雨の中、JR御茶ノ水駅前のスクランブル交差点を駆け足で行ったり来たりする。
 11時にその二次会の店も締め出され、解散。丸の内線御茶ノ水駅ですでに11時15分。

3月25日(木)
 某新人賞に投稿する。

<午前4時>
 いきなり起きる。
 原稿の見直しをする。400字詰め原稿用紙48枚分を朗読する。……朝っぱらからひとりでこんなことをやっている状態というのは、客観的に見てかなり不気味である。↓昨日こんな夢を見てしまうわけだ。
そのまま朝を迎える。今日は仕事になるのか心配。
<午前12時>
 文房具屋を探して木場方面へ。駅からかなり離れた文房具屋のおばちゃんに「論文をまとめて綴じる紐はないか」と訊いたら、百本の束のやつしかない、とのこと。やったぜこれで投稿しまくりだ(やけ)しかし百本組860円は穴開けパンチより高かった。
 原稿を簡易書留で送る。「510円です」定型外だしな……、しかし、もし事故にあったら、どう賠償してもらえばいいのだろう。「俺がこれまで小説にかけた意気込みと時間を返してくれ!」とか。ちなみに賠償額の限度は八千円まで。
<午後6時>  やたらにハイ。
 池袋リブロにて「一枚のレコードから」(仲井戸麗市/ロッキンオン/1500+税)買う。
 ビールがうまい。

3月24日(水)
 朝っぱら、ひどい夢を見る。
 例えて言えば、動物番組や世界紀行の、映像が延々と続く中にナレーションが入るテレビ番組があるが、あれみたいなもの。
自分が延々と何かをしゃべっている。何かの映像だけが続いている。喉がからからになっても、ただひたすらに続く。

 夜、疲れきってすぐ眠る。やることあるのに……。(翌日に続く)

3月22日(代)
 やっと雨が上がったら、今度は突風かい。
 寒くて寒くて、家にいてもどうしようもない三連休だったな。最低。

3月21日(祝)
 ジュンク堂の9階にてこれを書く。喫茶店がトークセッションで閉められてしまった……。
 しかしさみゅい。(←変な変換をしてしまったのでこのまま残す)

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