▼村上春樹・柴田元幸「翻訳夜話」(文春新書)
翻訳作業においてかなり交流の深いふたりが、翻訳についての公演をまとめた一冊……というのがおおざっぱな紹介としても、村上春樹がこれほど自分の小説の書き方について、エッセイではなく自分の肉声から言及しているのも、珍しいような気がした。彼にとって翻訳は生き甲斐であり、翻訳と創作がどうちがうか、その対比によって小説作法まで論じているので、(相手が気心の知れた柴田元幸だから、というのもあるのだろうが)村上春樹の小説ファンはチェックしておいてもいいのかもしれない。 (2000/10/26)
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