▼横光利一の「馬車」(新潮文庫他)
 これがどうして「馬車」なんだろうかと思ってしまった。オチから言ってしまうと、ラストで主人公とヒロインは別れる。ヒロインがその場を離れるときに乗ったのが馬車……、しかしこのストーリーの流れからして、とても「馬車」を象徴するものに欠けているが。 ひょっとすると横光利一は、最初この小説を書くときタイトルが決まってなくて、でもって締め切りに間に合わないか何かでラストシーンから適当に「馬車」と名付けてしまったんじゃないか。(1998/05/11)
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