▼久美沙織「小説を書きたがる人々」(角川書店)
 この本の存在を、れいどさんからこないだのバースデイの時に聞かされた時に「小説作法成金」という言葉が浮かんだが。久美沙織本人も勘定に入れていたようで、巻末の自己診断テストで「この本を見てどう思いましたか」という設問がちゃっかりとあった。
 書いてあることは、パロディ(各タイプの人の日常生活を、そのタイプの人が書き綴りそうな文体で書いた私小説、のようなもの)とお説教。でもこの手の人がお説教をちゃんと聞くかどうかってのもあるなあ。だからこの本はいちばん届くべき人々に届かない可能性が高い。
 しかし、久美沙織がこの本でいちばん書きたかったのは、「書かない人々」の章であるような気も……。(1998/06/21)
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