▼ 三島由紀夫「春の雪」(新潮文庫)
読みかえす。「豊饒の海」第一部であり、単独の恋愛小説としても読める。個人的に言うと部を追うごとにスケールが小さくなっていく気がするので、いちばん好きなのはこの第一部だけ。
テーマは輪廻転生……だと思うのだけどな。平野啓一郎氏がいま「三島の再来」なんて呼ばれていると、どうしてもこの作品を考えるがゆえに(またはあの最期を考えると)あまりに安易なキャッチフレーズと思うよ。(1999/01/15)
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